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呼吸器シリーズ 「風邪は治ったのに咳だけ続く」|本当に咳喘息でしょうか?

呼吸器シリーズ

「風邪は治ったのに咳だけ続く」|本当に咳喘息でしょうか?

風邪の後、咳だけが残っていませんか?

風邪の後、咳だけが残っていませんか?

「熱も喉の痛みも治ったのに、咳だけが続いている」

「夜になると咳が止まらない」

「咳喘息と言われて吸入薬を使っているが、なかなか治らない」

このようなご相談は、呼吸器診療でよくあります。

風邪や新型コロナウイルス感染症、インフルエンザなどの後には、感染そのものが治った後も、しばらく咳が残ることがあります。

一方で、長引く咳の原因は一つではありません。

咳が続いているからといって、すべてが「咳喘息」とは限らないのです。


咳は、続いている期間によって分類されます

咳は、その持続期間によって、一般的に次のように分けられます。

  • 3週間未満:急性咳嗽
  • 3週間以上8週間未満:遷延性咳嗽
  • 8週間以上:慢性咳嗽

風邪などの感染症による咳は、多くの場合、時間とともに改善します。

しかし、3週間以上続く咳では、感染後咳嗽、喘息、咳喘息、鼻や副鼻腔の病気、胃食道逆流症など、さまざまな原因を考える必要があります。

さらに8週間以上続く場合には、「単なる風邪の名残」と考えず、原因を詳しく調べることが大切です。


風邪の後に多い「感染後咳嗽」

風邪や新型コロナウイルス感染症などが治った後に残る咳を、感染後咳嗽と呼びます。

ウイルス感染によって気道が傷つき、咳に対して敏感な状態が残ることなどが関係しています。

感染後咳嗽では、

  • 会話をすると咳が出る
  • 冷たい空気を吸うと咳き込む
  • 電車や職場など、咳を我慢したい場面でかえって出る
  • 夜間や明け方に咳が出る
  • 喉に違和感が残る

といった症状がみられることがあります。

時間とともに改善することが多いのですが、咳が強くて眠れない、仕事に支障が出る、症状が次第に悪化している場合には治療が必要です。

また、「感染後の咳だろう」と思っていたところ、実際には喘息や肺炎など、別の病気が隠れていることもあります。


咳喘息とはどのような病気ですか?

咳喘息は、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が目立たず、咳を主な症状とする喘息の一型です。

特に、

  • 夜間や早朝に咳が出る
  • 季節の変わり目に悪化する
  • 冷たい空気で咳が出る
  • 会話、運動、笑うことなどで咳き込む
  • タバコの煙、香水、ほこりなどで悪化する
  • 以前にも同じような咳を繰り返したことがある
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎がある

といった場合には、咳喘息や気管支喘息を考えます。

咳喘息では気道に炎症が続いているため、治療の基本は吸入ステロイド薬です。

単なる咳止めだけでは、気道の炎症を十分に治療できない場合があります。


「咳喘息」という名前だけが独り歩きしていないでしょうか?

最近では、長引く咳に対して「咳喘息」と診断され、吸入薬を処方されている方が増えています。

もちろん、実際に咳喘息である方は少なくありません。

しかし、咳が長引いているという理由だけで、すべてを咳喘息と判断することはできません。

吸入薬を使用しても改善しない場合には、

  • 診断が本当に咳喘息なのか
  • 吸入薬を正しく使用できているか
  • 薬の種類や量が適切か
  • 別の病気が重なっていないか

を見直す必要があります。

咳喘息という診断にこだわるのではなく、咳を起こしている原因を一つずつ確認することが大切です。


長引く咳には、さまざまな原因があります

鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏

鼻水が喉へ流れ込む後鼻漏や、慢性副鼻腔炎が咳の原因になることがあります。

鼻づまり、鼻水、喉に何か流れる感じ、頻繁な咳払いなどを伴う場合には、鼻や副鼻腔からの咳を考えます。

胃食道逆流症

胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、喉や気道を刺激して咳を起こすことがあります。

胸やけがなくても、逆流による咳が出る場合があります。

食後や横になったときに悪化する咳、声のかすれ、喉の違和感などが手がかりになります。

COPD

長年タバコを吸っている方では、COPD(慢性閉塞性肺疾患)も考える必要があります。

咳や痰だけでなく、階段や坂道での息切れがある場合には注意が必要です。

喫煙をやめた後でも、過去の喫煙による影響が残っていることがあります。

薬の副作用

高血圧などに使用されるACE阻害薬の副作用として、痰を伴わない咳が続くことがあります。

薬を飲み始めてから咳が出るようになった場合は、お薬手帳をお持ちください。

自己判断で薬を中止せず、処方した医師へ相談しましょう。

肺炎・結核・非結核性抗酸菌症

発熱が目立たなくても、肺炎や慢性の呼吸器感染症が隠れていることがあります。

厚生労働省は、咳や痰、微熱、体のだるさなどが2週間以上続く場合には、結核の可能性も考えて早めに受診するよう呼びかけています。

肺がん・間質性肺炎など

頻度は高くありませんが、肺がんや間質性肺炎などが、長引く咳をきっかけに見つかることがあります。

特に、血痰、体重減少、進行する息切れなどを伴う場合には、胸部画像検査が必要です。

心不全など、肺以外の病気

咳は呼吸器の病気だけで起こるとは限りません。

横になると咳や息苦しさが強くなる、足がむくむ、短期間に体重が増えたという場合には、心不全など循環器の病気も考える必要があります。


咳の原因を調べるために行う検査

症状や診察所見に応じて、次のような検査を組み合わせます。

胸部X線検査

肺炎、結核、肺がん、心不全など、胸の中に異常がないかを確認します。

長引く咳の診療では、まず見逃してはいけない病気を除外することが大切です。

ただし、胸部X線ですべての病気が分かるわけではありません。必要に応じて、専門医療機関での胸部CT検査をご提案します。

呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりして、気管支の狭さや肺の働きを調べます。

喘息やCOPDの評価に役立ちます。

咳喘息では呼吸機能検査が正常なこともあるため、正常だからといって完全には否定できません。

呼気一酸化窒素(FeNO)検査

吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測り、好酸球性の気道炎症があるかを評価します。

喘息や咳喘息を考える手がかりになりますが、FeNOの数値だけで診断することはできません。

症状、診察所見、呼吸機能検査、治療への反応などを総合して判断します。

血液検査・感染症検査

必要に応じて、炎症反応、アレルギー、百日咳などを調べます。

発熱、喉の痛み、全身倦怠感などを伴う場合には、新型コロナウイルスやインフルエンザの検査を行うこともあります。


吸入薬を使っているのに治らないとき

吸入薬は、ただ処方されれば効果が出る薬ではありません。

吸入するタイミング、息の吸い方、吸入後の息止めなどが適切でないと、薬が気管支まで十分に届かないことがあります。

「毎日使っているのに効かない」という場合でも、吸入方法を確認すると改善できることがあります。

また、症状がよくなったからといって短期間で中止すると、気道の炎症が残り、再び咳が悪化する場合があります。

薬の変更や中止は、症状と検査結果を確認しながら判断します。


次の症状がある場合は、早めに受診してください

長引く咳に加えて、次のような症状がある場合には、早めの受診が必要です。

  • 息苦しい
  • 胸が痛い
  • 血痰が出る
  • 高熱が続く
  • 呼吸が速い
  • 唇の色が悪い
  • 食事や水分が取れない
  • 咳が急速に悪化している
  • 原因不明の体重減少がある
  • 寝ると息苦しくなる
  • 意識がぼんやりする

呼吸困難や強い胸痛、顔色不良などがある場合は、通常の外来受診を待たず、救急要請が必要なことがあります。


長引く咳は「咳喘息だろう」で終わらせないことが大切です

風邪の後に咳が残ること自体は、決して珍しくありません。

しかし、咳が長く続く場合や、治療を受けても改善しない場合には、別の原因がないかを確認する必要があります。

大切なのは、病名を早く一つに決めることではありません。

見逃してはいけない病気を除外し、咳の特徴や検査結果から、本当の原因に近づくことです。

新宿イーストサイドたけうち内科では、胸部X線、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素(FeNO)検査などを用いて、長引く咳の原因を調べます。

「風邪は治ったのに咳だけが続く」

「咳喘息の治療を受けているが改善しない」

「どの診療科を受診すればよいか分からない」

という方は、ご相談ください。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保

参考

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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当院で接種できるワクチン一覧|新宿区の公費接種から自費接種まで

当院で接種できるワクチン一覧|新宿区の公費接種から自費接種まで

子どもから大人まで、予防接種のご相談を受け付けています

先日、当院で妊婦さんを対象としたRSウイルスワクチン「アブリスボ」のご予約をいただきました。

当院では3例目のご予約でしたが、前回の接種から長い期間が空いていました。

妊娠中に接種することで、これから生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染症から守る。

とても大切なワクチンですが、まだ十分に知られていないように感じます。

一方、2026年度には、

  • 妊婦さんへのRSウイルスワクチンの定期接種開始
  • 男子へのHPVワクチン助成の拡大
  • 高齢者用肺炎球菌ワクチンの変更

など、予防接種の制度に大きな動きがありました。

そこで今回は、当院で接種できる主なワクチンについて、全体像をご紹介します。


当院では、幅広い年代の予防接種に対応しています

新宿イーストサイドたけうち内科では、乳幼児、小中高生、妊婦さん、成人、高齢者まで、幅広い年代の予防接種を行っています。

接種できるワクチンには、

  • 国の定期接種
  • 新宿区独自の助成を利用できる接種
  • 全額自己負担となる任意接種

があります。

同じワクチンでも、年齢、住所、接種歴、基礎疾患などによって、公費の対象になるかどうかが異なります。


妊婦さんのRSウイルスワクチン「アブリスボ」

RSウイルスは、乳幼児に細気管支炎や肺炎を起こす感染症です。

特に、生後間もない赤ちゃんが感染すると、呼吸状態が悪化して入院が必要になることがあります。

アブリスボは妊婦さんに接種し、母体で作られた抗体を胎盤を通じて赤ちゃんへ届けるワクチンです。

つまり、これから生まれてくる赤ちゃんを、妊娠中から守るためのワクチンです。

新宿区では、2026年度から妊婦さんへのアブリスボが定期接種になりました。

対象となる接種時期は、妊娠28週0日から36週6日までです。1回の妊娠につき1回接種します。

接種を希望される方は、妊婦健診を受けている産婦人科の先生にもご確認ください。


HPVワクチン「シルガード9」

HPVは、子宮頸がんだけでなく、

  • 中咽頭がん
  • 肛門がん
  • 陰茎がん
  • 尖圭コンジローマ

などにも関係するウイルスです。

そのため、HPVワクチンは女性だけのワクチンではありません。

新宿区では、女子への定期接種に加えて、男子への任意接種費用助成も行われています。

2026年度から、男子の助成対象ワクチンに9価HPVワクチン「シルガード9」が加わりました。

男子の助成対象は、新宿区に住民登録がある小学6年生から高校1年生相当の方です。助成を受けるには、事前の申請が必要です。

HPVに感染する前に接種することで、より高い予防効果が期待できます。


子どもの定期予防接種

当院では、子どもの定期予防接種にも対応しています。

主なワクチンには、

  • B型肝炎
  • ロタウイルス
  • 小児用肺炎球菌
  • 五種混合
  • MR
  • 水痘
  • 日本脳炎
  • HPV
  • DT

などがあります。

ワクチンごとに接種できる年齢や標準的な接種時期が決まっています。

接種時期を逃している場合や、母子健康手帳を見ても次に何を接種すればよいか分からない場合は、ご相談ください。

接種歴を確認して、今後のスケジュールを一緒に整理します。


MRワクチン

MRワクチンは、麻しんと風しんを予防する混合ワクチンです。

子どもの定期接種だけでなく、接種歴が不明な成人、妊娠を希望する女性やそのご家族などで接種を検討することがあります。

妊娠中はMRワクチンを接種できません。

妊娠を希望している方は、妊娠前に抗体検査やワクチン接種を検討することが大切です。また、接種後は一定期間、妊娠を避ける必要があります。

年齢や抗体価などの条件によって、風しん抗体検査やワクチン接種の助成を受けられる場合があります。


帯状疱疹ワクチンは2種類あります

帯状疱疹は、過去に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や免疫力の低下などをきっかけに再び活性化することで発症します。

皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛として強い痛みが長期間残ることがあります。

帯状疱疹を予防するワクチンには、次の2種類があります。

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

子どもの水痘予防接種にも使われている生ワクチンです。

  • 接種は1回
  • 皮下注射
  • 新宿区の助成利用時の自己負担額は4,000円
  • 接種回数と費用を抑えられる

という特徴があります。

一方、免疫機能が低下している方、免疫抑制治療中の方、妊娠中の方などは接種できません。

組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」

生ワクチンではない帯状疱疹ワクチンです。

  • 原則2回接種
  • 筋肉注射
  • 新宿区の助成利用時の自己負担額は1回10,000円
  • 2回接種で合計20,000円
  • 高い予防効果と長い効果の持続が期待できる

という特徴があります。

接種部位の痛み、発熱、倦怠感などは、生ワクチンより起こりやすい傾向があります。

新宿区では、定期接種の対象者に加え、定期接種の対象にならない50歳以上の区民を対象とした任意接種費用の助成も行っています。

助成を受けるには、新宿区が発行する予診票が必要です。

水痘ワクチンとシングリックスのどちらが適しているかは、年齢、基礎疾患、免疫状態、費用、接種回数などを考慮して選びます。


高齢者用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎などの重い感染症を起こすことがあります。

2026年度から、定期接種に使用される高齢者用肺炎球菌ワクチンは、20価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー20」に変更されました。

新宿区の定期接種は、原則として、過去に23価または20価肺炎球菌ワクチンを接種したことがない65歳の方が対象です。

接種できる期間は、65歳になる誕生日の前日から66歳になる誕生日の前日までです。

助成を利用できる機会が限られているため、予診票が届いた方は有効期限をご確認ください。

肺炎球菌ワクチンには複数の種類があり、過去の接種歴によって選択肢が変わります。詳しくは、別の記事でご説明します。


成人用肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」

当院では、自費接種として、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」も取り扱っています。

成人の重い肺炎球菌感染症に関係する21種類の血清型を対象としたワクチンです。

高齢の方だけでなく、基礎疾患があり肺炎球菌感染症のリスクが高い成人などで接種を検討することがあります。

プレベナー20、キャップバックス、ニューモバックスNPのどれが適しているかは、年齢、基礎疾患、過去の接種歴などによって異なります。


インフルエンザワクチン

当院では、10月からインフルエンザワクチンの接種を行う予定です。

通常の注射によるインフルエンザワクチンに加えて、対象年齢に該当する子どもには、鼻から投与する経鼻インフルエンザワクチンにも対応する予定です。

経鼻ワクチンは注射を使いませんが、生ワクチンのため、年齢や健康状態によっては接種できない場合があります。

2026年度の料金、予約開始日、対象年齢などの詳細は、決まり次第お知らせします。


新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症は現在も発生しています。

高齢の方や基礎疾患のある方では、肺炎や呼吸不全などにより重症化することがあります。

当院では、10月から新型コロナウイルスワクチンの接種を行う予定です。

使用するワクチン、対象者、自己負担額、予約方法などは、国や新宿区の正式な案内が決まり次第お知らせします。


公費接種でも、必ず無料とは限りません

「公費接種」「助成対象」と聞くと、すべて無料だと思われるかもしれません。

しかし、制度によっては自己負担が必要です。

また、同じワクチンでも、

  • 年齢
  • 住民登録のある自治体
  • 接種歴
  • 基礎疾患
  • 接種する年度
  • 定期接種か任意接種か

によって、助成の対象や自己負担額が変わります。

予診票が必要なワクチンも多いため、予約前にお手元の書類をご確認ください。


接種をご希望の方へ

ワクチンによっては、事前に取り寄せが必要です。

接種をご希望の方は、あらかじめご予約をお願いいたします。

当日は、

  • 自治体から届いた予診票
  • マイナンバーカードまたは健康保険証
  • 母子健康手帳
  • 過去の接種記録
  • お薬手帳

などをご持参ください。

すべての書類が必要という意味ではありません。接種するワクチンや制度によって、必要なものが異なります。


どのワクチンを接種すればよいか分からない方へ

ワクチンは、ただ種類を増やして接種すればよいものではありません。

年齢、基礎疾患、妊娠の有無、これまでの接種歴、感染した場合の重症化リスクなどを考えて選ぶことが大切です。

「自分は助成の対象になるのか」

「過去に接種したか分からない」

「水痘ワクチンとシングリックスのどちらがよいか」

「家族で接種歴を整理したい」

という方もご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、一人ひとりの接種歴と健康状態を確認し、必要なワクチンをご案内します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保

参考

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予防接種シリーズ 妊娠中に接種して、生まれてくる赤ちゃんを守る|RSウイルスワクチン「アブリスボ」

予防接種シリーズ

妊娠中に接種して、生まれてくる赤ちゃんを守る|RSウイルスワクチン「アブリスボ」

本日、妊婦さんからRSウイルスワクチン「アブリスボ」のご予約をいただきました。

妊婦さんのRSウイルスワクチンは、接種が始まったばかりであり、まだまだ十分に知られていないように感じます。

しかし、アブリスボは、とても分かりやすい目的を持つワクチンです。

妊娠中にワクチンを接種して、これから生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守ろう。

それが、このワクチンの目的です。

2026年4月から、妊婦さんへのRSウイルスワクチンは、予防接種法に基づく定期接種になりました。

新宿区では、対象となる妊婦さんは自己負担なし・無料で接種できます。

それでも接種があまり広がっていないのは、このワクチンの存在や、接種できる時期がまだ十分に伝わっていないからかもしれません。

一人でも多くの妊婦さんに知っていただきたいと思い、今回、このブログを書くことにしました。


RSウイルスとは?

RSウイルスは、発熱、鼻水、咳などの呼吸器症状を引き起こすウイルスです。

年齢を問わず、何度も感染する可能性があります。

大人や年長児では、一般的な風邪のような症状で終わることが少なくありません。

一方、生まれて間もない赤ちゃんが初めて感染した場合には、注意が必要です。

生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子どもが、少なくとも一度はRSウイルスへ感染するとされています。

多くは軽症で回復しますが、一部の乳幼児では、

  • 咳が強くなる
  • ゼーゼーする
  • 呼吸が速くなる
  • ミルクを飲めなくなる
  • 酸素濃度が低下する
  • 細気管支炎を発症する
  • 肺炎を発症する

など、重い呼吸器症状が現れることがあります。

特に、生後6か月以内の赤ちゃん、早産で生まれた赤ちゃん、心臓や肺に病気がある赤ちゃんなどでは、重症化する危険性があります。


赤ちゃんが接種するのではありません

アブリスボについて、

「生まれた赤ちゃんが接種するワクチンですか?」

と思われる方もいるかもしれません。

しかし、アブリスボは、赤ちゃんではなく妊婦さんが妊娠中に接種するワクチンです。

妊婦さんが接種すると、お母さんの体内でRSウイルスに対する抗体が作られます。

その抗体が胎盤を通じて、これから生まれてくる赤ちゃんへ移行します。

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力だけでは十分な量の抗体を作ることができません。

そこで、妊娠中にお母さんが作った抗体を、出産前に赤ちゃんへ届けます。

お母さんから赤ちゃんへ、RSウイルスに対する抗体をプレゼントする。

この仕組みを利用したものが、母子免疫ワクチンです。


新宿区で無料接種の対象となる方

新宿区の定期接種としてアブリスボを受けられるのは、接種日時点で、

妊娠28週0日から36週6日まで

の妊婦さんです。

接種回数は、妊娠ごとに1回です。

以前の妊娠時にアブリスボを接種した方も、今回の妊娠で改めて接種できます。

接種費用

新宿区が発行する予診票を使用した場合は、

自己負担なし・無料

です。

接種当日には、新宿区の予診票が必要です。

予診票が手元にない方は、新宿区保健予防課へ申請してください。電子申請も利用できます。


接種できる期間は限られています

アブリスボは、妊娠中であればいつでも接種できるわけではありません。

新宿区の定期接種の対象期間は、

妊娠28週0日から36週6日まで

です。

ワクチンを接種した後、お母さんの体内で抗体が作られ、その抗体が胎盤を通じて赤ちゃんへ移行するまでには、ある程度の時間が必要です。

厚生労働省は、接種後14日以内に生まれた赤ちゃんについては、ワクチンの有効性が確立していないとしています。

そのため、接種を希望する方は、対象期間の終わりぎりぎりではなく、余裕を持って予約することをおすすめします。

妊娠38週6日までに出産を予定している場合や、出産が早まる可能性を指摘されている場合には、接種前に産婦人科の主治医へご相談ください。


どのくらい赤ちゃんを守る効果がありますか?

厚生労働省が公表している資料では、妊婦さんへのアブリスボ接種により、生まれた赤ちゃんのRSウイルスによる下気道感染症に対して、次の予防効果が示されています。

医療機関の受診が必要となる下気道感染症

  • 生後90日まで:約6割
  • 生後180日まで:約5割

重症の下気道感染症

  • 生後90日まで:約8割
  • 生後180日まで:約7割

アブリスボを接種しても、RSウイルスへの感染を完全に防げるわけではありません。

しかし、赤ちゃんが特に重症化しやすい出生後早期に、細気管支炎や肺炎などの重い呼吸器疾患を予防することが、大きな目的です。


アブリスボの副反応は?

接種後には、ほかのワクチンと同じように、

  • 注射した部分の痛み
  • 赤みや腫れ
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • だるさ

などが現れることがあります。

多くは一時的なものですが、接種後に気になる症状が現れた場合には、接種した医療機関へご相談ください。

また、非常にまれですが、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が起こることがあります。

そのため、接種後は院内で一定時間、体調を確認します。


接種できない場合・注意が必要な場合

次のような場合には、当日の接種ができないことがあります。

  • 明らかな発熱がある
  • 重い急性疾患にかかっている
  • ワクチンの成分で重いアレルギー反応を起こしたことがある
  • 体調が著しく悪い

また、

  • 過去にワクチンで強い副反応があった
  • 基礎疾患がある
  • 妊娠経過について注意を受けている
  • 出産が早まる可能性がある
  • ほかのワクチン接種を予定している

という方は、事前に産婦人科の主治医と接種医へご相談ください。


産婦人科以外でも接種できます

新宿区の指定医療機関であれば、産婦人科以外でもアブリスボを接種できます。

アブリスボは妊婦さんが接種するワクチンですが、接種自体は通常の筋肉注射です。

ただし、妊娠の経過や出産予定日については、かかりつけの産婦人科医が最もよく把握しています。

当院での接種を希望する場合も、事前に産婦人科の主治医へ接種についてご相談ください。


接種当日にお持ちいただくもの

接種当日は、次のものをご持参ください。

  • 新宿区が発行したRSウイルスワクチン予診票
  • 母子健康手帳
  • マイナンバーカードまたは健康保険証
  • お薬手帳
  • 産婦人科から渡されている検査結果や資料

母子健康手帳で妊娠週数、出産予定日、過去の予防接種歴などを確認します。


アブリスボは事前予約制です

当院では、ワクチンの在庫を確認して準備するため、アブリスボは事前予約制です。

ご予約の際には、

  • 現在の妊娠週数
  • 出産予定日
  • 新宿区の予診票を持っているか
  • 産婦人科の主治医へ相談済みか

を確認させていただくことがあります。

接種できる期間を過ぎると、新宿区の定期接種として受けることができません。

接種を希望する方は、妊娠28週を迎える頃から、早めにご相談ください。


もっと多くの妊婦さんに知ってほしいワクチンです

当院では、今回のご予約がアブリスボの3例目でした。

決して多い数字ではありません。

もちろん、すべての妊婦さんが必ず接種しなければならないわけではありません。

ワクチンの効果や副反応について説明を受けたうえで、接種するかどうかを決めるのは妊婦さんご本人です。

しかし、

妊娠中に接種することで、これから生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守る方法がある。

そのこと自体は、もっと多くの妊婦さんに知っていただきたいと思います。

知らなければ、接種するかどうかを検討することもできません。

さらに、接種できる妊娠週数には限りがあります。

「もっと早く知っていれば、接種を検討できたのに」

ということがないように、妊娠中の方やご家族に、このワクチンの存在を知っていただければと思います。

新宿区では、対象となる妊婦さんは無料で接種できます。

「自分が対象になるか分からない」

「接種できる週数を確認したい」

「産婦人科以外で接種できる医療機関を探している」

という方は、母子健康手帳と新宿区の予診票をご準備のうえ、当院へお問い合わせください。

新宿イーストサイドたけうち内科は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


RSウイルスワクチン「アブリスボ」のご予約

新宿区の定期接種に対応しています。

ワクチン準備のため、事前に電話にてご予約をお願いいたします。

TEL 03-6205-5315

 

参考

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健診シリーズ 健診で血圧が高いと言われたら|会社の健診だけ高い場合も受診が必要?

健診シリーズ

健診で血圧が高いと言われたら|会社の健診だけ高い場合も受診が必要?

「健診のときだけ高かったので、大丈夫だと思います」

健康診断で血圧が高いと指摘された方から、

「普段は何ともありません」

「健診で緊張していただけです」

「もう一度測ったら少し下がりました」

「血圧の薬を飲み始めたくないので、受診していません」

と言われることがあります。

確かに、血圧は緊張、睡眠不足、疲労、気温、喫煙、カフェイン、運動などによって変動します。

健康診断で一度血圧が高かったからといって、それだけですぐに高血圧と確定し、全員が薬を飲み始めるわけではありません。

しかし、「健診で緊張しただけ」と自己判断し、そのまま放置することもおすすめできません。

大切なのは、健診の数字だけで結論を出すことではなく、家庭での血圧を確認し、本当に治療が必要な高血圧かどうかを見極めることです。


健診では、どのくらいから高血圧ですか?

病院や健康診断などで測る血圧は、一般に、

上の血圧が140mmHg以上

または、

下の血圧が90mmHg以上

の場合に、高血圧と判定されます。

「上は正常だけれど、下が90以上だった」

という場合も高血圧です。

ただし、血圧は常に同じ値ではありません。

歩いてきた直後、会話をしながら測ったとき、緊張しているとき、尿を我慢しているときなどには高くなることがあります。

一度だけ高かった場合は、落ち着いた状態で測り直し、さらに家庭血圧を確認することが重要です。


「会社の健診だけ高い」のは、白衣高血圧かもしれません

病院や健康診断では血圧が高いのに、自宅では正常な方がいます。

これを白衣高血圧といいます。

医師や看護師の白衣を見ると緊張する、という意味から名付けられましたが、会社の健康診断など、普段と異なる環境で測定したときにも起こります。

健診の血圧が高くても、家庭血圧が正常であれば、直ちに薬による治療が必要とは限りません。

ただし、白衣高血圧の方は、将来的に持続性高血圧へ移行することがあります。

「自宅では正常だったから、もう一生大丈夫」

というわけではなく、その後も定期的に家庭血圧を確認することが大切です。


健診では正常なのに、自宅で高い「仮面高血圧」もあります

白衣高血圧とは反対に、病院や健康診断では正常なのに、自宅や職場では血圧が高い方もいます。

これを仮面高血圧といいます。

健診では正常という仮面をかぶっているため、見逃されやすい高血圧です。

特に、

  • 朝起きた直後に血圧が高い
  • 仕事中や残業中に血圧が高い
  • 睡眠時間が短い
  • 強いストレスが続いている
  • 喫煙している
  • 飲酒量が多い
  • 肥満がある
  • 糖尿病や腎臓病がある
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる

という方では注意が必要です。

健康診断の血圧が正常でも、朝の家庭血圧が高い場合には、脳卒中や心臓病の危険性を十分に評価する必要があります。


家庭血圧は、どのくらいから高血圧ですか?

家庭血圧では、

上の血圧が135mmHg以上

または、

下の血圧が85mmHg以上

の場合に、高血圧と判断します。

健診や診察室で測る血圧よりも、家庭血圧の基準は5mmHg低く設定されています。

家庭血圧は、日常生活の中で繰り返し測定できるため、その方の普段の血圧を知るうえで非常に重要です。

日本高血圧学会のガイドラインでも、高血圧の判断では家庭血圧が重視されています。


家庭血圧は、いつ、どのように測ればよいですか?

家庭血圧は、朝と夜に測定します。

朝の血圧

  • 起床後1時間以内
  • 排尿後
  • 朝食前
  • 血圧の薬を飲む前
  • 座って1~2分安静にしてから

夜の血圧

  • 就寝前
  • 座って1~2分安静にしてから

椅子に座り、背もたれに背中をつけ、両足を床につけて測ります。

腕は心臓と同じ高さに置き、上腕に巻くタイプの血圧計をおすすめします。

1回測って終わりではなく、原則として朝と夜にそれぞれ2回測定し、その記録を5~7日程度続けると、普段の血圧が分かりやすくなります。

数値を紙の血圧手帳に書いても、血圧計のアプリに保存しても構いません。


血圧が高くても、ほとんど症状はありません

高血圧について、

「頭痛がないから大丈夫」

「めまいも動悸もありません」

「体調はよいので、血圧は問題ないと思います」

と考える方がいます。

しかし、高血圧は、かなり高くなるまで明らかな症状が出ないことが少なくありません。

症状がないまま長期間続き、少しずつ血管や心臓、腎臓へ負担をかけていきます。

その結果、将来的に、

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心不全
  • 心房細動
  • 慢性腎臓病
  • 大動脈瘤や大動脈解離

などにつながることがあります。

高血圧を治療する目的は、単に健康診断の数字をきれいにすることではありません。

将来の脳、心臓、腎臓、血管を守ることが治療の目的です。


受診すると、すぐ薬を飲むことになりますか?

健診で血圧が高かったからといって、受診したその日から必ず薬を始めるわけではありません。

まず、

  • 健診で測った血圧
  • 家庭血圧
  • 年齢
  • 喫煙の有無
  • 糖尿病や脂質異常症の有無
  • 腎機能
  • 心臓病や脳卒中の既往
  • ご家族の病歴
  • 現在飲んでいる薬
  • 生活習慣

などを確認します。

必要に応じて、

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 心電図
  • 胸部X線
  • 心臓や頸動脈などの超音波検査

を行い、すでに心臓、腎臓、血管へ負担がかかっていないかを確認します。

血圧の程度が軽く、心血管リスクが高くない場合には、家庭血圧を測りながら、減塩、運動、体重管理、節酒などで経過を見ることもあります。

一方、血圧が非常に高い方や、糖尿病、腎臓病、心臓病などがある方では、早めに薬による治療をご提案することがあります。


血圧が180/120mmHg以上の場合は注意してください

血圧が非常に高くても、症状がなければ、慌てて何度も測り続ける必要はありません。

まず座って数分安静にし、もう一度測り直してください。

それでも180/120mmHg以上が続く場合には、早めに医療機関へ相談してください。

特に、

  • 激しい頭痛
  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
  • 片側の手足が動かしにくい
  • 言葉が出にくい
  • 意識がぼんやりする
  • 急に見えにくくなった

などを伴う場合には、脳卒中、心筋梗塞、大動脈解離などの可能性があります。

この場合は通常の外来受診を待たず、救急車を呼んでください。


2025年版ガイドラインでは、降圧目標がより厳格になりました

日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、治療中の方の降圧目標として、原則、

診察室血圧130/80mmHg未満

家庭血圧125/75mmHg未満

が示されています。

高血圧の診断基準である140/90mmHgと、治療によって目指す血圧は同じではありません。

つまり、治療中の方は、

「140を下回っているから十分」

とは限らないということです。

ただし、年齢、体の状態、ふらつき、転倒リスク、腎機能、薬の副作用などによって、実際の目標は一人ひとり異なります。

数字だけを一律に追いかけるのではなく、安全性を確認しながら調整することが大切です。


健診で血圧が高かった方は、結果と家庭血圧をご持参ください

健診で血圧が高いと言われても、すぐ薬を飲むと決まったわけではありません。

しかし、

「そのうち下がるだろう」

「緊張しただけだろう」

と何年も放置してしまうと、治療を始めるべき時期を逃す可能性があります。

まず家庭血圧を測り、本当に高血圧なのか、治療が必要なのかを確認しましょう。

受診の際には、

  • 健康診断の結果
  • 家庭血圧の記録
  • お薬手帳
  • 過去の検査結果

をご持参ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、健診の数字だけで薬を決めるのではなく、家庭血圧と将来の心血管リスクを確認し、一人ひとりに合った方針をご提案します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


高血圧・健診異常のご相談

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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感染症・発熱外来シリーズ インフルエンザが異例の8月に流行入り|発熱・咳・のどの痛みにご注意ください

感染症・発熱外来シリーズ

インフルエンザが異例の8月に流行入り|発熱・咳・のどの痛みにご注意ください

全国でインフルエンザの流行が始まりました

まだ8月ですが、全国的にインフルエンザの流行シーズンへ入りました。

厚生労働省によると、2026年8月17日から23日までの全国の定点当たり患者報告数は「1.11」となり、流行開始の目安である「1.00」を上回りました。

今回の流行入りは、現在の集計方法となった1999年以降では、2009年に次いで2番目に早い時期です。

東京都でも、同じ期間の定点当たり患者報告数は「1.49」と、すでに流行開始の目安を超えています。

ニュースではインフルエンザA型の発生が伝えられており、これから学校や職場、家庭内で感染が広がる可能性があります。

「インフルエンザは冬の病気」

と思っている方も多いかもしれませんが、今年は夏のうちから注意が必要です。


当院では、まだ急増している印象はありません

新宿イーストサイドたけうち内科では、現時点でインフルエンザの患者さんが急増している状況ではありません。

ただし、全国だけでなく東京都でも流行開始の目安を超えているため、東新宿周辺でもこれから患者さんが増えてくる可能性があります。

特に、

  • 急な発熱
  • 強いだるさ
  • 関節痛や筋肉痛
  • 頭痛
  • のどの痛み
  • 鼻水

などが現れた場合には、インフルエンザを考える必要があります。

インフルエンザでは高熱が有名ですが、必ずしも全員が39℃、40℃の熱を出すわけではありません。

予防接種を受けている方、高齢者、発症初期の方などでは、微熱や比較的軽い症状にとどまることもあります。


新型コロナも、なくなったわけではありません

現在は、インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルス感染症も発生しています。

厚生労働省の集計では、8月17日から23日までの新型コロナの定点当たり報告数は、全国で「1.18」、東京都で「0.77」でした。

東京都では前週の「0.49」から増加しています。

新型コロナでも、

  • 発熱
  • のどの痛み
  • 鼻水
  • 頭痛
  • 全身倦怠感

などがみられます。

症状だけでインフルエンザと新型コロナを正確に見分けることは困難です。

「高熱だからインフルエンザ」

「のどが痛いから新型コロナ」

とは限りません。


当院ではインフルエンザ・新型コロナの同時検査ができます

当院では、鼻腔から検体を採取し、インフルエンザと新型コロナを同時に調べる迅速抗原検査を行っています。

発熱だけでなく、

「急に体がだるくなった」

「のどが強く痛む」

「咳が出始めた」

「職場や家族にインフルエンザの人がいる」

「市販の検査では陰性だったが、症状が続いている」

という方もご相談ください。

ただし、発症して間もない時期には、感染していても抗原量が少なく、検査が陰性になることがあります。

検査結果だけではなく、症状が始まった時期、周囲の流行状況、診察所見などを合わせて判断することが大切です。


インフルエンザの治療は、早めの受診が大切です

抗インフルエンザ薬は、一般に発症から48時間以内に開始すると、発熱期間を短くし、ウイルスの排出量を減らす効果が期待できます。

すべての方に抗インフルエンザ薬が必要とは限りませんが、

  • 高齢の方
  • 糖尿病がある方
  • 心臓病がある方
  • 喘息やCOPDなどの呼吸器疾患がある方
  • 腎臓病がある方
  • 妊娠中の方
  • 免疫を抑える治療を受けている方

は、重症化リスクを考え、早めに医療機関へ相談してください。


このような症状がある場合は、速やかな受診が必要です

次のような症状がある場合には、単なる風邪として様子を見続けないでください。

  • 呼吸が苦しい
  • 胸の痛みが続く
  • 水分がほとんど取れない
  • 嘔吐や下痢が続いている
  • 意識がぼんやりする
  • 顔色が悪い
  • 発熱が3日以上続く
  • 一度よくなった後に再び悪化した

強い呼吸困難、意識障害、激しい胸痛などがある場合には、救急要請も検討してください。


東新宿で発熱・咳・のどの痛みがある方へ

新宿イーストサイドたけうち内科では、発熱、咳、のどの痛み、鼻水、頭痛、全身倦怠感などの診療を行っています。

当院の発熱外来は、院内感染防止のため完全予約制です。

受診を希望される方は、直接来院せず、事前にご予約ください。

「まだ夏だから、インフルエンザではないだろう」

とは限りません。

インフルエンザと新型コロナの両方を念頭に置き、必要な検査と治療をご提案します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


発熱外来のご予約

発熱、咳、のどの痛みなどがある方は、事前にご予約をお願いいたします。

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健診シリーズ 健診で脂肪肝と言われたら|お酒を飲まなくても起こるMASLDとは

健診シリーズ

健診で脂肪肝と言われたら|お酒を飲まなくても起こるMASLDとは

「お酒をあまり飲まないのに、脂肪肝と言われました」

健康診断のシーズンになると、

「腹部超音波検査で脂肪肝を指摘された」

「肝機能の数値が高いと言われた」

「お酒をほとんど飲まないのに、なぜ脂肪肝になるのですか?」

というご相談が増えてきます。

脂肪肝というと、

「お酒をたくさん飲む人の病気」

というイメージがあるかもしれません。

確かに、飲酒は脂肪肝や肝障害の重要な原因です。

しかし、現在増えているのは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧など、代謝の異常に関連して起こる脂肪肝です。

これを、**MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)**と呼びます。


MASLDとは何でしょうか?

MASLDは、

Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease

の略で、日本語では「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患」といいます。

以前は、飲酒量が多くない方の脂肪肝を、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼んでいました。

しかし、

「お酒を飲まないこと」

だけで病気を表すのではなく、肥満、血糖、血圧、脂質などの代謝異常との関係を重視するため、MASLDという名称へ変更されました。

MASLDは、脂肪肝があり、さらに、

  • 肥満・腹部肥満
  • 血糖値が高い、または糖尿病がある
  • 血圧が高い
  • 中性脂肪が高い
  • HDLコレステロールが低い

といった代謝異常が関係する病気です。


太っていなければ、MASLDにはなりませんか?

MASLDは肥満の方に多くみられますが、見た目が太っていない方にも起こります。

例えば、

  • 内臓脂肪が多い
  • 筋肉量が少ない
  • 運動習慣がない
  • 甘い飲み物や間食が多い
  • 夜遅い食事が続いている
  • 糖尿病や糖尿病予備群がある
  • 中性脂肪が高い
  • 閉経後である
  • 以前より体重が増えた

といった場合には、BMIがそれほど高くなくても脂肪肝になることがあります。

「太っていないから大丈夫」

とは限りません。

体重だけでなく、腹囲、血糖、血圧、脂質、筋肉量、生活習慣などを含めて考える必要があります。


お酒を飲む人はMASLDではないのでしょうか?

飲酒する方にも、肥満や糖尿病などに関連する脂肪肝は起こります。

実際には、

  • 飲酒による影響
  • 内臓脂肪
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 食生活
  • 運動不足

など、複数の要因が重なっている方も少なくありません。

「お酒が原因なのか、生活習慣が原因なのか」

と、どちらか一つに決められない場合もあります。

少量から中等量の飲酒に代謝異常が重なった脂肪性肝疾患は、飲酒量によってMetALDという区分に分類されることもあります。

名前を正確に分けること以上に大切なのは、飲酒と代謝異常の両方を確認し、肝臓の状態を評価することです。


脂肪肝は、放置しても大丈夫ですか?

脂肪肝の多くは、すぐに肝硬変になるわけではありません。

長期間、脂肪肝のまま大きく進行しない方もいます。

一方、肝臓に脂肪が蓄積するだけでなく、炎症や肝細胞の障害を伴う状態へ進む方もいます。

MASLDの中で、肝臓に炎症や肝細胞障害を伴うものを、

MASH(代謝機能障害関連脂肪肝炎)

と呼びます。

MASHでは、炎症が長く続くことで肝臓に線維が増え、肝臓が徐々に硬くなることがあります。

これを肝線維化といいます。

肝線維化が進行すると、

  • 肝硬変
  • 肝不全
  • 肝がん

へ進む危険性が高くなります。


大切なのは「脂肪の量」だけではありません

腹部超音波検査で、

「脂肪肝があります」

と言われると、肝臓にどの程度脂肪がたまっているかが気になると思います。

しかし、将来の肝臓病を考えるうえで特に重要なのは、脂肪の量だけではありません。

肝臓に線維化が起きていないか、肝臓が硬くなっていないか

を確認することが大切です。

脂肪が多くても線維化が進んでいない方がいる一方、肝機能の数値がそれほど高くなくても線維化が進んでいる方がいます。

「軽い脂肪肝と言われたから大丈夫」

「ASTやALTが正常だから問題ない」

と、数値だけで判断することはできません。


肝機能が正常なら大丈夫ですか?

脂肪肝があっても、ASTやALTが基準範囲内に収まっていることがあります。

しかし、肝機能の数値が正常に見えても、脂肪肝や肝線維化を完全には否定できません。

また、健診結果では「正常」と表示されていても、以前よりALTが徐々に上昇している場合があります。

日本肝臓学会は「奈良宣言2023」で、健康診断などの血液検査でALTが30を超えている場合には、慢性肝臓病が隠れていないか確認することを呼びかけています。

大切なのは、一度の数値だけではなく、過去からの変化、ほかの検査結果、超音波所見などを含めて判断することです。


脂肪肝を指摘されたら、何を調べるのでしょうか?

まず、脂肪肝の原因と、肝臓がどの程度傷んでいるかを確認します。

血液検査

  • AST
  • ALT
  • γ-GTP
  • ALP
  • ビリルビン
  • 血小板
  • 血糖値
  • HbA1c
  • 中性脂肪
  • LDL・HDLコレステロール
  • B型肝炎・C型肝炎

などを確認します。

必要に応じて、自己免疫性肝疾患や、ほかの肝臓病に関する検査を追加します。

腹部超音波検査

肝臓への脂肪の蓄積、肝臓の形、表面、脾臓、胆のう、胆管などを確認します。

脂肪肝以外に、胆石や肝腫瘤などが見つかることもあります。

Fib-4 index

Fib-4 indexは、

  • 年齢
  • AST
  • ALT
  • 血小板数

から計算する、肝線維化の可能性を評価する指標です。

通常の健康診断に含まれる項目から計算できるため、脂肪肝の方を評価する最初の手がかりとして利用できます。

ただし、年齢の影響を受けるため、Fib-4 indexだけで線維化を確定することはできません。


当院では、脂肪の量と肝臓の硬さを測定します

新宿イーストサイドたけうち内科では、通常の腹部超音波検査に加えて、必要に応じて次の評価を行っています。

ATI

ATIは、超音波を使って肝臓への脂肪の蓄積程度を評価する検査です。

一般的な腹部超音波検査で、

「脂肪肝があるか、ないか」

を見るだけでなく、脂肪の程度を数値で評価するために使用します。

SWE

SWEは、超音波を使って肝臓の硬さを測定する検査です。

肝臓に線維化が進むと、肝臓は硬くなっていきます。

SWEによって肝臓の硬さを測定し、線維化が進んでいる可能性がないかを確認します。

ATIとSWEは、針を刺す検査ではなく、通常の腹部超音波検査と同じように、体の表面から測定します。


脂肪肝が見つかったら、薬を飲むのでしょうか?

MASLDの治療では、まず生活習慣と代謝異常を見直します。

  • 体重
  • 食事
  • 運動
  • 血糖
  • 血圧
  • 中性脂肪・コレステロール
  • 飲酒
  • 睡眠

などを確認します。

脂肪肝の治療は、肝臓だけを診ればよいわけではありません。

糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満症、睡眠時無呼吸症候群などを適切に管理することが重要です。

体重が多い方では、急激な減量ではなく、無理なく継続できる体重減少を目指します。

脂肪肝があるからといって、自己判断で極端な断食や糖質制限を行う必要はありません。


お酒を飲まなければ安心、ではありません

アルコール性脂肪肝が広く知られているため、

「自分はお酒を飲まないから、肝臓は大丈夫」

と思っている方もいます。

しかし、現在は肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などを背景とするMASLDも重要な肝臓病です。

反対に、

「お酒のせいだから仕方がない」

と考え、肝機能異常を放置することも危険です。

飲酒の有無にかかわらず、脂肪肝を指摘されたら、

  • 原因は何か
  • 代謝異常が隠れていないか
  • 肝線維化が進んでいないか

を確認することが大切です。


脂肪肝は、肝臓だけの問題ではありません

MASLDがある方では、高血圧、糖尿病、脂質異常症などを合併していることがあります。

そのため、将来の肝硬変や肝がんだけでなく、心筋梗塞や脳卒中など、全身の動脈硬化リスクにも注意が必要です。

健診で脂肪肝を指摘されたことをきっかけに、

  • 血糖
  • 血圧
  • コレステロール
  • 中性脂肪
  • 体重
  • 腹囲

をまとめて見直す意味があります。


健診結果をそのままお持ちください

健診で、

「脂肪肝」

「肝機能異常」

「ALT高値」

「γ-GTP高値」

などを指摘された方は、結果票をそのままお持ちください。

以前の健診結果があれば、一緒にお持ちいただくと、数値の変化を確認できます。

当院では、

  • 飲酒量
  • 体重の変化
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常症の有無
  • 服用している薬やサプリメント
  • 血液検査
  • Fib-4 index
  • 腹部超音波検査
  • ATIによる脂肪量評価
  • SWEによる肝硬度評価

などを組み合わせて、今後の方針を検討します。

必要に応じて肝臓専門医療機関へご紹介します。


「よくある脂肪肝」で終わらせないでください

脂肪肝は非常によくみられるため、

「誰にでもある」

「症状がないから大丈夫」

「お酒を控えればよいだけ」

と考えられがちです。

しかし、大切なのは、脂肪肝があること自体だけではありません。

肝臓に炎症や線維化が起きていないかを確認することです。

早い段階で状態を把握すれば、食事、運動、体重、血糖、血圧、脂質などを見直し、肝線維化の進行を防げる可能性があります。

お酒を飲む方も、飲まない方も、健診で脂肪肝や肝機能異常を指摘されたら、一度ご相談ください。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


脂肪肝・肝機能異常のご相談

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健診シリーズ 健診で「要精査」「要精査」はどこで受けたらよいでしょうか?

健診シリーズ

健診で「要精査」「要精査」はどこで受けたらよいでしょうか?

健診結果を持って、どこへ相談すればよいのでしょうか?

昨日から、

「健康診断で異常を指摘されたので、詳しく調べてほしい」

という初診の患者さんが、続けて来院されました。

最近の健康診断では、検査当日に仮の結果を渡されたり、後日、メールやウェブサイトで電子結果が届いたりすることが増えています。

結果に、

「要再検査」

「要精密検査」

「要治療」

と書かれていると、

「病気が見つかったのではないか」

「すぐに受診した方がよいのか」

「何科へ行けばよいのか」

「再検査はどこで受ければよいのか」

と不安になると思います。

健診施設から再検査の案内を受けることもありますが、勤務先の近く、かかりつけ医、自宅の近くなど、ほかにも選択肢があります。

今回は、健診で「要精査」と判定されたとき、どこへ相談し、どのように再検査を受ければよいのかをご説明します。


Q.再検査は、健診を受けた施設で受けなければいけないのでしょうか?

A.いいえ。再検査を受ける医療機関は、ご自身で選ぶことができます

健診施設から、

「当施設の外来を予約してください」

「こちらで再検査を受けてください」

と案内されることがあります。

健診を受けた施設には、今回の検査内容を把握しているという利点があります。そのまま再検査を受けることも、もちろん一つの選択肢です。

一方で、必ず同じ施設へ戻らなければならないわけではありません。

  • 普段から通院しているかかりつけ医
  • 勤務先から受診しやすい医療機関
  • 自宅の近くにある医療機関
  • 診断後の治療まで継続して相談できる医療機関

などから、ご自身が受診しやすい医療機関を選ぶことができます。

すでにかかりつけ医がいる方は、まず健診結果を見せて相談することをお勧めします。

普段の血圧、過去の検査値、内服薬、ほかの病気などを把握しているため、今回の結果だけでなく、以前からの変化も含めて判断できます。


Q.健診施設と、かかりつけ医のどちらへ相談するのがよいですか?

A.それぞれに利点があります

健診施設には、

  • 今回行った検査の内容を把握している
  • 以前の健診結果が保存されている場合がある
  • 健診から再検査まで同じ施設内で進められる

という利点があります。

一方、かかりつけ医には、

  • 普段の健康状態を把握している
  • 過去の血圧や検査値と比較できる
  • 現在の薬との関係を確認できる
  • ほかの病気も含めて判断できる
  • 治療が必要になった場合、そのまま継続して診療できる

という利点があります。

どちらが常に正しいということではありません。

通いやすさ、検査内容、その後の治療、これまでの診療歴などを考えて選びましょう。


健康診断と、その後の診療は役割が異なります

健康診断の主な目的は、病気の可能性がある方を見つけることです。

多くの方を対象に、血圧、血液検査、尿検査、胸部X線、心電図などを一定の基準で判定します。

一方、医療機関で行う再検査や精密検査の目的は、

  • 本当に病気があるのか
  • 一時的な異常ではないか
  • 治療を始める必要があるか
  • どの程度の危険性があるか
  • 今後どのように経過をみるか

を、一人ひとりの状態に合わせて判断することです。

健康診断で異常を見つける段階から、実際の診断と治療へ進む段階では、これまでの病歴や生活状況も含めて考える必要があります。


Q.「要精査」は、病気が確定したという意味ですか?

A.病気が確定したという意味ではありません

健康診断は、病気の可能性がある方を見つけるための検査です。

「要精査」と書かれていても、再検査の結果、

「一時的な変化だった」

「体質によるもので、治療は必要ない」

「生活習慣を見直して経過をみればよい」

と判断されることもあります。

一方で、症状のない高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、腎臓病などが見つかる場合もあります。

症状がないから大丈夫なのではなく、症状が出る前に病気を見つけるために行うのが健康診断です。

必要以上に怖がる必要はありませんが、そのまま放置しないことが大切です。


再検査を受けて終わりではありません

大切なのは、同じ検査をもう一度行うことだけではありません。

例えば、健診で血圧が高かった場合、医療機関でもう一度測って正常だったからといって、それだけで問題がないとは限りません。

  • 家庭での血圧はどうなのか
  • 以前から高くなかったか
  • 糖尿病や腎臓病がないか
  • 心電図に変化がないか
  • 治療を始める必要があるか

などを確認する必要があります。

血糖、LDLコレステロール、肝機能、尿蛋白なども同じです。

再検査の数値だけを見るのではなく、異常の原因を考え、治療が必要であれば、その後も継続して診療することが大切です。


Q.正式な結果報告書が届くまで待つ必要がありますか?

A.気になる異常があれば、仮結果でも相談できます

最近では、健診当日に仮の結果が渡されることがあります。

また、メール、ウェブサイト、スマートフォンのアプリなどで、検査結果を確認できる健診施設も増えています。

その結果に明らかな異常があり、

「正式な報告書が届くまで待っていてよいのだろうか」

と心配な場合は、すべての結果がそろうまで待つ必要はありません。

  • 健診当日に渡された仮結果
  • メールで届いたPDF
  • 健診施設のウェブ画面
  • スマートフォンに表示された検査結果
  • 結果画面のスクリーンショット

でも、分かる範囲から相談できます。

正式な結果報告書が後日届いたら、改めて全体を確認します。

数値が著しく高い場合や、「至急受診」「要治療」と記載されている場合には、正式な報告書を待たず、早めに医療機関へ相談してください。


Q.健診施設の再検査予約が数週間先です。待っても大丈夫ですか?

A.異常の内容と程度によって異なります

緊急性の低い異常であれば、予定された予約日まで待てる場合もあります。

一方で、

「この数値で数週間待ってよいのか分からない」

「結果を見てから不安で落ち着かない」

「早く治療を始めた方がよいのではないか」

という場合には、予約日を待たず、身近な医療機関へ相談して構いません。

結果を確認し、

  • すぐに再検査や治療が必要か
  • 数週間待っても問題ないか
  • 家庭で何を確認すればよいか
  • 健診施設で予定されている検査を受けるべきか
  • 別の専門医療機関を受診すべきか

を整理します。

すでに健診施設で再検査を予約していても、先にかかりつけ医へ相談することはできます。

相談した結果、予定されている再検査をそのまま受けた方がよいと判断する場合もあります。


当院へ通院中の方は、まず健診結果を見せてください

当院へ高血圧、糖尿病、脂質異常症などで定期通院している方が、勤務先の健康診断を受けることもあります。

その健診で異常を指摘された場合は、健診施設で新たな再検査を予約する前に、まず当院へ結果をお見せください。

すでに当院で定期的に確認している項目であれば、同じ検査を重ねて受ける必要がない場合があります。

一方、これまで調べていなかった項目や、新しい変化がある場合には、必要な検査を追加します。

普段の診療内容、過去の数値、現在の薬を把握したうえで判断できることが、かかりつけ医へ相談する利点です。


初めての方も、健診結果を持って受診できます

当院へ通院したことがない方もご相談いただけます。

「健診施設から再検査を勧められたが、通いにくい」

「再検査後の治療まで同じ医師に診てもらいたい」

「複数の異常をまとめて相談したい」

「何科を受診すればよいのか分からない」

という段階で受診していただいて構いません。

健診結果を全体として確認し、

  • 当院で検査・治療できるもの
  • 経過観察でよいもの
  • 専門医へ紹介すべきもの

を整理します。


このような健診異常に対応しています

血圧が高い

健診会場で一時的に高くなったのか、高血圧が続いているのかを、家庭血圧も含めて確認します。

年齢、腎機能、心電図、糖尿病なども確認し、生活習慣の改善で経過をみるか、薬が必要かを判断します。

LDLコレステロールが高い

LDLコレステロールの数値だけで、薬の必要性が決まるわけではありません。

年齢、高血圧、糖尿病、喫煙、腎機能、心筋梗塞や脳梗塞の既往、家族歴などを含めて評価します。

血糖値・HbA1cが高い

一時的な血糖上昇、糖尿病予備群、糖尿病のどの段階にあるのかを確認します。

糖尿病の初期には、喉の渇きや頻尿などの症状がないことも少なくありません。

肝機能異常・脂肪肝

AST、ALT、γ-GTPなどの異常は、飲酒だけが原因とは限りません。

当院では、血液検査に加え、必要に応じて腹部超音波検査、脂肪肝の程度を評価するATI、肝臓の硬さを評価するSWEなどを組み合わせて評価します。

尿蛋白・血尿・腎機能異常

再度の尿検査や血液検査を行い、腎臓病、尿路感染症、尿路結石などの可能性を確認します。

必要に応じて腎臓内科や泌尿器科へご紹介します。

貧血

鉄不足だけでなく、月経や消化管からの出血、腎臓病、慢性炎症などが隠れていないかを調べます。

特に男性や閉経後の女性では、貧血の原因を確認することが大切です。

心電図異常

心電図所見だけで病気の有無を判断することはできません。

症状、過去の心電図、血圧などを確認し、必要に応じて心臓超音波検査やホルター心電図などを検討します。

胸部X線異常

以前から変わらない影なのか、新しく出現した影なのかによって意味が異なります。

過去の画像があれば比較し、必要に応じて胸部CTなどが可能な医療機関へご紹介します。


がん検診で「要精密検査」と言われた場合

便潜血、胃がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診などで要精密検査となった場合は、それぞれの検査に対応できる専門医療機関を受診する必要があります。

要精密検査は、がんが確定したという意味ではありません。

しかし、必要な精密検査を受けなければ、がんがあるのかないのかを判断できません。

どの診療科や医療機関へ行けばよいか分からない場合は、健診結果を確認し、適切な受診先をご案内します。


受診時にお持ちいただきたいもの

健診異常で受診される場合は、次のものをお持ちください。

  • 健康診断の結果票
  • 健診当日の仮結果
  • 電子結果やPDF
  • 過去の健診結果
  • お薬手帳
  • 家庭血圧の記録
  • 健診施設から渡された紹介状や二次検査用紙

紙の結果がない場合は、スマートフォンの画面でも構いません。

異常と指摘されたページだけでなく、可能であればすべての項目を確認できるものをお持ちください。

一つの数値だけではなく、ほかの検査結果や過去からの変化も含めて判断します。


Q.空腹で受診した方がよいのでしょうか?

A.すべての再検査に絶食が必要なわけではありません

「血液検査をするなら、朝から何も食べずに行った方がよいですか?」

と聞かれることがあります。

すべての再検査に絶食が必要なわけではありません。

まず健診結果を確認し、必要な検査を決めることもできます。

絶食しなければならないと思って、受診を先延ばしにする必要はありません。

空腹時採血が必要か迷う場合は、事前にお問い合わせください。


健診結果を、診断と治療につなげます

健康診断は、異常を指摘して終わるためのものではありません。

本当に病気があるのかを確認し、必要であれば治療を始め、将来の心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを予防することが目的です。

再検査を受ける医療機関は、ご自身で選ぶことができます。

健診を受けた施設へ戻ることも、かかりつけ医へ相談することも、通院しやすい医療機関を選ぶこともできます。

大切なのは、

再検査を受けた後も、必要な治療と経過観察へきちんとつなげることです。

正式な結果報告書がまだ届いていない場合は、仮結果やスマートフォンの画面でも構いません。

「何科へ行けばよいか分からない」

「いくつも異常があり、どれから調べればよいか分からない」

という段階でご相談いただけます。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


健診異常・要再検査・要精密検査のご相談

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参考

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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自由診療シリーズ 「疲れた!注射を打ちたい」|東新宿のにんにく注射・コンディションケア

自由診療シリーズ

「疲れた!注射を打ちたい」|東新宿のにんにく注射・コンディションケア

「疲れた!注射を打ちたい」

昨日から今日にかけて、

「仕事でとても疲れた」

「今日、何か注射を打って元気を出したい」

という方が、続けて来院されました。

仕事が終わらない。

睡眠時間が足りない。

会食や飲酒が続いている。

休みたいけれど、今日も明日も仕事がある。

東新宿や歌舞伎町で働く方の中には、十分に休養を取れないまま、何とか仕事を続けている方も少なくありません。

そのようなときの選択肢として、当院では自由診療によるにんにく注射、コンディションケア注射、プラセンタ注射、点滴をご用意しています。


にんにく注射は、にんにくを注射するものではありません

「にんにく注射」という名前から、

「本当に、にんにくが入っているのですか?」

と聞かれることがあります。

にんにくそのものが入っているわけではありません。

主成分はビタミンB1です。

注射したときに、にんにくに似たにおいを一時的に感じることがあるため、一般に「にんにく注射」と呼ばれています。

においが周囲に広がったり、長時間にんにく臭が残ったりするものではありません。


疲れ方に合わせて選べる注射・点滴

当院では、内容と価格の異なる複数のメニューをご用意しています。

最初から注射の名前を決めて来院する必要はありません。

現在の体調や疲れ方、確保できる時間、ご予算などを伺い、ご希望に合ったメニューをご案内します。


にんにく注射 1,500円(税込)

ビタミンB1を使用する、最もシンプルな注射です。

「一般的なにんにく注射を試してみたい」

「できるだけ短時間で受けたい」

「点滴を受けるほどの時間はない」

という方が選びやすいメニューです。


メディカル注射 2,500円(税込)

ビタミンB1・B6・B12と、グリチルリチン製剤を組み合わせています。

「にんにく注射よりも、もう少し内容を充実させたい」

という方のための注射です。

点滴ではなく注射で投与するため、比較的短時間で受けられます。


コンディションケア注射 3,000円(税込)

メディカル注射の内容に、ビタミンCを追加したメニューです。

ビタミンB1・B6・B12、ビタミンC、グリチルリチン製剤を組み合わせています。

「何を選べばよいか分からない」

「ビタミンB群だけでなく、ビタミンCも一緒に受けたい」

という場合に選びやすい、当院の標準的なコンディションケア注射です。


ハイパフォーマンス点滴 4,500円(税込)

コンディションケア注射の成分量を増やし、点滴で投与するメニューです。

「疲れがかなり強い」

「注射よりも、点滴を受けながら少し休みたい」

「仕事の前後に、しっかりとコンディションを整えたい」

という方に選ばれています。

点滴には一定の時間がかかります。

ベッドの空き状況もありますので、ハイパフォーマンス点滴をご希望の場合は、事前にご予約いただくとスムーズです。


プラセンタ注射だけでも受けられます

当院では、プラセンタ注射も行っています。

プラセンタ注射

  • 1アンプル:2,000円(税込)
  • 2アンプル:3,500円(税込)

当院へ通院したことがない方でも、プラセンタ注射だけを受けていただけます。

にんにく注射、コンディションケア注射、ハイパフォーマンス点滴などと、同じ日に組み合わせることも可能です。

初めて受ける方には、注射の内容や注意点をご説明したうえで実施します。


プラセンタとの同日組み合わせ割引

プラセンタをほかの注射・点滴と同じ日に受ける場合は、組み合わせ割引があります。

  • にんにく注射+プラセンタ:合計金額から200円引き
  • その他の注射・点滴+プラセンタ:合計金額から500円引き

プラセンタが1アンプルでも2アンプルでも、割引額は同じです。

もちろん、無理に組み合わせる必要はありません。

その日の体調、ご希望、ご予算に合わせて選んでいただけます。


どの注射を選べばよいか分からなくても大丈夫です

初めての方は、

「にんにく注射とコンディションケア注射は、何が違うの?」

「注射と点滴のどちらがよいの?」

「プラセンタも一緒に受けた方がよいの?」

と迷うと思います。

最初からメニューを決める必要はありません。

受付や診察時に、

「とても疲れている」

「明日も仕事なので、何か注射を受けたい」

「できるだけ短時間で済ませたい」

「点滴を受けながら少し休みたい」

など、ご希望をお伝えください。

内容と料金をご説明し、納得していただいてから実施します。

高いメニューや複数の注射を、無理にお勧めすることはありません。


注射や点滴は、睡眠や休養の代わりではありません

注射や点滴を受ければ、睡眠不足や過労が帳消しになるわけではありません。

コンディションを立て直すために最も大切なのは、睡眠、食事、水分、そして休養です。

それでも、

「どうしても休めない」

「明日も仕事がある」

「疲れが重なっているので、何か対策をしたい」

というときに、注射や点滴が選択肢の一つになることがあります。

効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。


強い疲労には、病気が隠れていることもあります

疲労の原因が、すべて睡眠不足や働きすぎとは限りません。

例えば、

  • 貧血
  • 甲状腺機能異常
  • 糖尿病
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 感染症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 心臓や呼吸器の病気

などが隠れていることもあります。

当院は、点滴だけを行う施設ではなく、総合内科のクリニックです。

症状を確認し、単なる疲労ではない可能性がある場合には、注射だけで終わらせず、必要な診察や検査をご提案します。

特に、

  • 発熱がある
  • 息苦しい
  • 胸が痛い
  • 動悸が強い
  • 急に体重が減った
  • 疲労が何週間も続いている
  • 十分休んでも改善しない

という場合には、病気が隠れていないか確認することが大切です。

診察の結果によっては、自由診療の注射や点滴よりも、保険診療による検査や治療を優先します。


初めての方も、当日のご相談が可能です

「当院へかかったことがない」

「注射だけで受診してよいのか分からない」

という方もご相談ください。

当院を初めて受診される方でも、自由診療の注射・点滴をご利用いただけます。

予約優先ですが、診療状況によっては当日の受診にも対応しています。

注射は点滴よりも短時間で実施できます。

点滴をご希望の場合は、ベッドの空き状況がありますので、できるだけ事前にご予約ください。


東新宿で、にんにく注射・プラセンタ注射をお探しの方へ

「疲れたので、何か注射を受けたい」

そのような受診理由でも構いません。

にんにく注射だけでも、プラセンタ注射だけでも受けていただけます。

体調に合わせて、コンディションケア注射やハイパフォーマンス点滴を選ぶこともできます。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

雨の日でも、東新宿駅から地上へ出ずに来院できます。

歌舞伎町、新宿三丁目、大久保方面からもアクセスしやすい場所です。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


にんにく注射・プラセンタ・点滴のご予約

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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呼吸器シリーズ 咳が出る時間帯で原因が分かる?|夜・朝方・食後・横になると悪化する咳

呼吸器シリーズ

咳が出る時間帯で原因が分かる?|夜・朝方・食後・横になると悪化する咳

「いつ咳が出るか」は、診断の大切な手がかりです

長引く咳で受診された患者さんに、私は必ず、

「一日のうち、いつ咳が強くなりますか?」

と伺います。

咳は、原因となる病気によって出やすい時間帯や状況が異なることがあります。

たとえば、

  • 夜中から明け方に強い
  • 朝起きた直後に痰が絡む
  • 食後や横になったときに出る
  • 職場にいると悪化する
  • 会話や笑ったときに止まらなくなる
  • 外から室内へ入ったときに出る

といった違いです。

もちろん、咳が出る時間帯だけで病名を決めることはできません。

しかし、「いつ、どのような状況で咳が出るか」には、診断につながる重要な情報が隠れています。


夜中から明け方に強くなる咳

夜間から早朝にかけて咳が強くなる場合、気管支喘息や咳喘息などが考えられます。

喘息では、夜間から明け方に気道が狭くなりやすく、

  • 寝ている途中で咳が出る
  • 明け方に咳で目が覚める
  • 朝起きた直後に咳き込む
  • 胸が重い
  • 息を吐きにくい
  • ゼーゼー、ヒューヒューする

といった症状が現れることがあります。

一方、咳喘息では、一般的な喘息のようなゼーゼー、ヒューヒューという音や、明らかな呼吸困難がなく、咳だけが続くことがあります。

ただし、夜に咳が出るからといって、すべてが咳喘息とは限りません。

鼻や副鼻腔の病気、胃食道逆流症、心不全などでも、夜間や横になったときに咳が悪化することがあります。


横になると咳が出る

「昼間はそれほどでもないのに、布団に入ると咳が始まる」

という方がいます。

横になると悪化する咳では、主に次のような原因を考えます。

鼻水が喉へ流れ込む

鼻炎や副鼻腔炎による鼻水が喉の奥へ流れ込む状態を、後鼻漏といいます。

横になると鼻水や分泌物が喉へ流れ込みやすくなり、それが刺激となって咳や痰が出ることがあります。

  • 鼻が詰まる
  • 鼻水が出る
  • 喉に何か流れてくる
  • 何度も痰払いをする
  • 仰向けになると咳が増える

という場合には、鼻や副鼻腔の病気が関係している可能性があります。

胃酸が逆流する

食後すぐに横になると咳が出る場合には、胃食道逆流症も考えます。

胃酸や胃の内容物が食道や喉まで逆流し、その刺激によって咳が出ることがあります。

胸やけがなくても、咳だけが症状として現れることがあります。

特に、

  • 食後に咳が出る
  • 夜食後すぐに寝る
  • 横になると咳が増える
  • 喉がイガイガする
  • 声がかすれる
  • 酸っぱいものが上がってくる
  • 頻繁に咳払いをする

という場合には、胃食道逆流症が隠れていることがあります。


朝起きたときに痰が多い

朝起きたときに咳や痰が多い場合には、寝ている間に気道へたまった分泌物を外へ出そうとしている可能性があります。

喫煙歴のある方では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や慢性気管支炎に注意が必要です。

また、

  • 黄色や緑色の痰が続く
  • 毎日のように痰が出る
  • 血痰が混じる
  • 肺炎を繰り返す
  • 寝る姿勢によって痰が増える

場合には、気管支拡張症、慢性の呼吸器感染症、非結核性抗酸菌症なども考える必要があります。

「痰が出るのは年齢や喫煙のせい」と決めつけず、一度胸部画像や呼吸機能を確認した方がよい場合があります。


食後や飲酒後に出る咳

食事をした後、とくに満腹時や飲酒後に咳が増える場合には、胃食道逆流症が関係していることがあります。

脂肪分の多い食事、飲酒、夜遅い食事は、胃の内容物が逆流しやすくなる要因です。

東新宿周辺で働く方の中には、仕事の都合で夕食が深夜になり、食べてすぐ横になる生活を続けている方も少なくありません。

このような生活リズムでは、咳の治療薬だけを使っても、胃酸の逆流が続くため改善しにくいことがあります。

食後の咳では、薬だけでなく、

  • 就寝直前の食事を避ける
  • 食後すぐに横にならない
  • 一度に食べすぎない
  • 飲酒量を見直す
  • 上半身を少し高くして寝る

といった対策も検討します。


職場にいると咳が出る

自宅では落ち着いているのに、職場へ行くと咳が出る場合には、職場環境が関係している可能性があります。

たとえば、

  • エアコンによる乾燥
  • 急激な温度変化
  • ほこり
  • カビ
  • 香料
  • 消毒薬
  • 薬品
  • 粉塵

などです。

仕事のある日に悪化し、休日になると軽くなる場合には、その違いを医師へ伝えてください。

職業性喘息や環境因子による咳では、症状が出る場所と時間を整理することが診断の助けになります。


会話や笑ったときに止まらなくなる咳

長く話す、大きな声を出す、笑う、電話に出るといった行動で咳が誘発される方もいます。

気道の炎症や過敏性が強くなっていると、通常であれば問題にならない程度の刺激でも咳が出ることがあります。

また、

  • 冷たい空気を吸う
  • 香水や煙のにおいを嗅ぐ
  • 室内外を移動する
  • 電車に乗る
  • マスクを外す

といった刺激で咳が始まることもあります。

咳喘息や気管支喘息だけでなく、感染後咳嗽、喉頭アレルギー、難治性慢性咳嗽などでもみられることがあります。


風邪の後、咳だけが残っている

発熱や喉の痛み、鼻水などは治ったのに、咳だけが数週間続くことがあります。

これは感染後咳嗽の可能性があります。

ウイルス感染後には、一時的に気道や咳反射が過敏になり、冷気、会話、においなどのわずかな刺激でも咳が出やすくなります。

時間とともに自然に改善する方もいますが、

  • 咳が徐々に悪化する
  • 息苦しさがある
  • 発熱が再び出てきた
  • 黄色や緑色の痰が増えた
  • 血痰が出た
  • 胸が痛い
  • 体重が減った

場合には、単なる風邪の名残と考えず、胸部X線などによる確認が必要です。


「咳が長引く=咳喘息」ではありません

長引く咳に対して、

「おそらく咳喘息でしょう」

と吸入薬が処方されることがあります。

実際に咳喘息は、長引く咳の重要な原因の一つです。

しかし、日本呼吸器学会の「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025」では、長引く咳の原因として、

  • 感染後咳嗽
  • 気管支喘息・咳喘息
  • 鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏
  • 胃食道逆流症
  • COPD
  • 気管支拡張症
  • 間質性肺炎
  • 肺がんなどの胸部悪性腫瘍
  • 薬剤による咳
  • 職業・環境因子
  • 難治性慢性咳嗽

など、さまざまな病気が挙げられています。

吸入薬で改善しない場合には、吸入薬を次々に追加する前に、そもそも診断が合っているのかを見直す必要があります。


当院では「咳が出る状況」から原因を考えます

新宿イーストサイドたけうち内科では、

  • 咳が始まった時期
  • 咳が出やすい時間帯
  • 痰の有無や色
  • 夜間・早朝の症状
  • 食事や姿勢との関係
  • 鼻症状や胸やけ
  • 職場と自宅での違い
  • 喫煙歴
  • 服用している薬
  • これまでの治療と効果

を確認します。

必要に応じて、

  • 胸部X線検査
  • 呼吸機能検査
  • 呼気一酸化窒素(FeNO)検査
  • 血液検査
  • 酸素飽和度測定

などを行い、原因を絞り込みます。

必要があれば、耳鼻咽喉科、消化器内科、呼吸器専門施設などと連携します。


長引く咳は、出る時間と状況を教えてください

咳は、体が異物や分泌物を外へ出すための防御反応です。

ただ咳を止めるだけでは、原因となる病気が残ってしまうことがあります。

夜中に出るのか、朝方に出るのか、食後なのか、横になったときなのか、職場にいるときなのか。

「いつ咳が出るか」を詳しく聞くことが、長引く咳の診断の第一歩です。

市販の咳止めや処方薬を使っても改善しない方、咳喘息として治療を続けても良くならない方は、一度ご相談ください。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


長引く咳・喘息のご相談

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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生活習慣病シリーズ コレステロールの薬は一生飲む?|LDLが下がったらやめられるのでしょうか

生活習慣病シリーズ

コレステロールの薬は一生飲む?|LDLが下がったらやめられるのでしょうか

「薬を飲み始めたら、一生やめられないのですか?」

健診でLDLコレステロールが高いと指摘され、薬による治療をご提案すると、

「コレステロールの薬は、一度飲み始めたら一生ですか?」

「数値が正常になったら、薬をやめてもよいですか?」

「薬に頼る体になりませんか?」

と聞かれることがあります。

結論から申し上げると、コレステロールの薬を飲み始めた人が、全員一生飲み続けなければならないわけではありません。

生活習慣の改善や体重減少などによって、薬を減らしたり、中止したりできる方もいます。

一方、薬を飲んでLDLコレステロールが下がった場合、その多くは、

脂質異常症が治ったのではなく、薬が効いて数値が下がっている状態

です。

自己判断で薬を中止すると、LDLコレステロールが再び上昇することがあります。


薬への依存で下がっているわけではありません

コレステロールの薬を飲み続けると、

「体が薬に慣れてしまう」

「薬がないとコレステロールを下げられない体になる」

と心配される方がいます。

しかし、コレステロールの薬は依存性のある薬ではありません。

薬を中止した後にLDLコレステロールが上がるのは、薬に依存したからではなく、もともと持っていた体質や代謝の状態に戻るためです。

薬によって異常の原因が完全に消えたのではなく、薬を使って数値を適切な範囲に保っていたということです。


数字を下げることだけが治療の目的ではありません

LDLコレステロールは、一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

LDLコレステロールが高い状態が長く続くと、血管の壁にコレステロールがたまり、動脈硬化が進みやすくなります。

その結果、将来的に、

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 末梢動脈疾患

などを発症する危険性が高くなります。

コレステロールの薬は、健康診断の数字をきれいにするためだけに飲むものではありません。

将来の心筋梗塞や脳梗塞から、心臓、脳、血管を守るための治療です。

LDLコレステロールを下げることは、そのための手段です。


コレステロールの薬を、必ず一生飲む必要はありません

コレステロールの薬は、一度飲み始めたら、何があっても一生飲み続けなければならない薬ではありません。

ただし、すでに心筋梗塞や脳梗塞などを発症した方と、まだ発症していない方では、薬を飲む意味が異なります。


心筋梗塞や脳梗塞を発症した方

すでに心筋梗塞や、動脈硬化が関係する脳梗塞などを発症した方では、コレステロールの薬は、次の梗塞を予防するための重要な治療です。

一度梗塞を起こした血管には、再び梗塞を起こす危険性があります。

この場合は、単に健康診断の数値を下げるためではなく、心筋梗塞や脳梗塞の再発を防ぐために、原則として内服を継続する意味があります。

薬を中止する場合には、再発リスクを十分に理解したうえで判断する必要があります。


心筋梗塞や脳梗塞を発症していない方

まだ心筋梗塞や脳梗塞を発症していない方では、将来の発症を予防することが治療の目的です。

薬から得られる利益は、

  • 年齢
  • LDLコレステロール
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 腎機能
  • 喫煙
  • 肥満
  • 家族歴
  • 頸動脈プラークの有無

などによって異なります。

若く、今後長く生活していく方ほど、長期間にわたって血管を守る意味があります。

一方、人生の最終段階に近づき、余命、フレイル、認知機能、薬の負担、ご本人が望む生活などを考えたとき、予防目的の薬をいつまでも漫然と続ける必要がない場合もあります。

その段階では、

「将来の病気を予防すること」

だけでなく、

「今の生活をできるだけ楽にすること」

「薬の数を減らすこと」

を優先する選択もあります。

ただし、「何歳になったらやめる」「人生の最後の10年間は不要」と一律に決められるものではありません。

その方の健康状態と価値観を確認しながら、続けるか、中止するかを一緒に考えます。


LDLが正常になったら、薬をやめてもよいのでしょうか?

薬を飲み始めて、LDLコレステロールが正常範囲まで下がると、

「もう正常だから、薬は必要ない」

と思うかもしれません。

しかし、その数値は、薬を飲んでいる状態での結果です。

薬をやめても正常な状態が続くかどうかは、実際に経過を確認しなければ分かりません。

特に、

  • もともとのLDLコレステロールが非常に高かった
  • 糖尿病がある
  • 高血圧がある
  • 喫煙している
  • 慢性腎臓病がある
  • 頸動脈にプラークがある
  • 狭心症や心筋梗塞の既往がある
  • 脳梗塞の既往がある
  • ご家族に若くして心筋梗塞を発症した方がいる

場合には、薬を中止することで、将来の心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなる可能性があります。

同じLDLコレステロールの数値でも、その方が持つ危険因子によって治療目標は異なります。


薬をやめられる可能性があるのはどのような場合ですか?

次のような変化があった場合には、薬の減量や中止を検討できることがあります。

  • 体重が減少した
  • 食生活が大きく改善した
  • 運動習慣が定着した
  • 飲酒量が減った
  • 糖尿病の状態が改善した
  • LDLを上げていた別の病気が改善した
  • LDL上昇に関係する薬が変更された
  • もともとの動脈硬化リスクが高くない

ただし、薬を減らせるかどうかは、LDLコレステロールの数値だけでは判断できません。

薬を減量または中止する場合も、一定期間後に血液検査を行い、LDLコレステロールが再び上昇していないか確認することが大切です。


食事だけで下がらないのは、努力不足ではありません

LDLコレステロールが高い方の中には、

「食生活が悪かったからだ」

「自己管理ができていないと思われるのが嫌だ」

と感じる方がいます。

しかし、LDLコレステロールは食事だけで決まるものではありません。

  • 生まれ持った体質
  • 遺伝
  • 加齢
  • 閉経
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病
  • 腎臓病
  • 一部の薬剤

なども関係します。

食生活に気をつけていても、体質的にLDLコレステロールが高くなる方はいます。

薬が必要になったからといって、努力が足りなかったという意味ではありません。


若い頃からLDLが高い方は、家族性高コレステロール血症にも注意

若い頃からLDLコレステロールが高い方や、未治療のLDLコレステロールが非常に高い方では、家族性高コレステロール血症の可能性があります。

特に、

  • ご家族にもコレステロールが高い方が多い
  • ご家族に若くして心筋梗塞や狭心症を発症した方がいる
  • アキレス腱が太いと指摘された
  • 薬を飲んでもLDLが十分に下がらない

という場合には注意が必要です。

家族性高コレステロール血症では、若い頃から長期間にわたって高いLDLコレステロールにさらされるため、動脈硬化が早く進むことがあります。

生活習慣の改善だけで十分に下げることが難しく、継続的な薬物治療が必要になる方も少なくありません。


副作用が心配な方へ

コレステロールの薬について、

「筋肉が痛くなると聞いた」

「肝臓に悪いのでは?」

と心配される方もいます。

薬の種類によっては、筋肉痛や肝機能異常などが起こることがあります。

ただし、多くの方は問題なく治療を続けています。

当院では、治療開始後に症状を確認し、必要に応じて血液検査を行います。

副作用が疑われる場合には、

  • 薬の量を調整する
  • 別の種類へ変更する
  • 複数の薬を組み合わせ、1種類あたりの量を調整する

などの方法を検討します。

心配だからと自己判断で中止するのではなく、まずご相談ください。


コレステロールの薬を飲むかどうかは、人生のリスクマネージメントです

コレステロールの薬を飲むか、飲まないか。

私は、これは単に健康診断の数字を下げるための選択ではなく、自分の人生に対するリスクマネージメントだと考えています。

心筋梗塞や脳梗塞を発症する危険性を少しでも下げたいのであれば、医学的な適応がある方は、コレステロールの薬を飲む意味があります。

毎日、小さな薬を1錠飲む。

それだけで、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げられる可能性があります。

私は、人生の最期の朝まで、自分の足でトイレへ行きたい。

人生の最期の前夜まで、自分でお風呂に入りたい。

そして、できる限り最後まで、

  • 自分の手足を自由に動かしたい
  • 好きなものを自分で食べたい
  • オムツを使わずに過ごしたい
  • 誰かの介助を受けず、自分のことを自分でしたい
  • 自分らしい生活を続けたい

と願っています。

心筋梗塞や脳梗塞は、命を奪うだけの病気ではありません。

命が助かっても、手足の麻痺、言語障害、嚥下障害、心不全などが残り、それまで当たり前にできていた生活が大きく変わることがあります。

私たちは、これまで数多くの大先輩方の人生を通して、そのことを教えていただいてきました。


私自身も、コレステロールの薬を飲んでいます

私は、自分自身の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを少しでも下げたい。

人生の最期まで、できる限り自分のことを自分でしたい。

そう願って、私自身もコレステロールの薬を飲んでいます。

薬を飲むこと自体が目的ではありません。

将来も自分らしく、自立した生活を続けるために、今できる対策をしておく。

それが、私がコレステロールの薬を飲んでいる理由です。


薬を飲むかどうかを決めるのは、患者さんご本人です

昔は、医師が、

「必要だから飲みなさい」

と治療方針を決め、患者さんがそれに従うという診療が少なくありませんでした。

しかし、現代の医療では、患者さんの意思が尊重されます。

コレステロールの薬を飲み続けるか、中止するかを最終的に決めるのは、患者さんご本人です。

医師の役割は、

  • 薬を飲むことで期待できる利益
  • 薬を中止した場合に考えられる危険性
  • 副作用や薬の負担
  • ほかに選べる治療方法

を分かりやすく説明することです。

その説明を聞いたうえで、患者さんには治療を受けるかどうかを決める権利があります。

当院では、希望されない薬を無理に飲ませることはありません。

「コレステロールの薬をやめたい」

というご希望があれば、その理由を伺い、中止した場合のリスクをご説明します。

そのうえで中止を希望される場合には、患者さんの意思を尊重します。

薬を飲む自由があるのと同じように、薬を飲まない選択をする自由もあります。

ただし、その選択によって、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクが変わる可能性があります。

大切なのは、薬を怖がって何となく中止することでも、理由が分からないまま漫然と飲み続けることでもありません。

正しい情報を得たうえで、自分がどのような人生を送りたいかを考え、自分自身で選ぶことです。


薬を続けるか迷っている方はご相談ください

コレステロールの薬は、全員が一生飲み続けるものではありません。

しかし、数値が下がったからといって、自己判断で中止してよいものでもありません。

「本当に薬が必要なのか知りたい」

「薬を減らせる可能性はあるのか」

「以前から薬を飲んでいるが、理由がよく分からない」

「副作用が心配で飲めていない」

「薬をやめた場合のリスクを知りたい」

という方は、健診結果や過去の血液検査、お薬手帳をご持参のうえ、ご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、LDLコレステロールの数値だけでなく、一人ひとりの将来の動脈硬化リスク、年齢、健康状態、そして患者さんご自身の希望を確認し、治療方針をご提案します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

薬を飲むこと自体が目的ではありません。将来の心臓、脳、血管、そして自立した生活を守ることが治療の目的です。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


脂質異常症・LDLコレステロールのご相談

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

脂質異常症の診療予約はこちら

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