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長引く咳を考えるシリーズ その長引く咳、本当に咳喘息?|肺NTM症を専門的に診てきた医師が解説

長引く咳を考えるシリーズ

その長引く咳、本当に咳喘息?|肺NTM症を専門的に診てきた医師が解説

先日の読売新聞夕刊で、肺NTM症が大きく取り上げられていました。

肺NTM症は、以前と比べて耳にする機会が増えた病気ですが、

「結核とは何が違うのでしょうか?」

「人にうつる病気ですか?」

「健診の胸部レントゲンで異常を指摘されたけれど、症状がありません」

「咳喘息として治療しているのに、咳がなかなか治りません」

といった疑問を持つ方も多いと思います。

肺NTM症は、急激に悪化する肺炎とは異なり、年単位でゆっくり進行することがあります。

症状が軽いため見逃されることもあれば、「咳喘息」「体質」「年齢のせい」と考えられ、診断まで時間がかかることもあります。


肺NTM症とは?

NTMは、Nontuberculous Mycobacteriaの略で、日本語では「非結核性抗酸菌」と呼ばれます。

結核菌と同じ抗酸菌の仲間ですが、結核菌とは異なる細菌です。

NTMは、土、水、ほこりなど、私たちの身近な環境に広く存在しています。

現在、非常に多くの種類が知られていますが、日本の肺NTM症では、マック菌による肺MAC症が多くを占めます。

肺NTM症は、環境中の菌を吸い込むことなどによって発症すると考えられています。

通常の肺NTM症では、結核のように患者さんを隔離する必要はなく、日常生活の中で人から人へ感染する病気とは一般に考えられていません。


どのような症状が出ますか?

肺NTM症では、次のような症状がみられることがあります。

  • 咳が長く続く
  • 痰が出る
  • 血痰が出る
  • 息切れがする
  • 微熱が続く
  • 疲れやすい
  • 食欲が低下する
  • 体重が減る

ただし、初期には症状がほとんどない方も少なくありません。

健康診断や、別の理由で撮影した胸部レントゲン・CTをきっかけに見つかることもあります。


中高年の痩せ型女性に多い病気ですか?

肺NTM症、特に気管支拡張を伴う肺MAC症は、中高年の痩せ型女性に多くみられることが知られています。

しかし、痩せ型女性だけの病気ではありません。

次のような方にも起こることがあります。

  • 気管支拡張症がある
  • 過去に結核を患ったことがある
  • COPDや肺気腫がある
  • 間質性肺炎がある
  • 胸郭の変形がある
  • 免疫を抑える薬を使用している
  • 胃食道逆流や飲み込みの問題がある
  • 喫煙歴がある

特に肺に空洞をつくるタイプでは、進行が速いことがあり、注意が必要です。


長引く咳を、すべて咳喘息と考えてはいけません

長引く咳の原因として、咳喘息はよく知られています。

しかし、長引く咳のすべてが咳喘息ではありません。

ほかにも、

  • 肺NTM症
  • 結核
  • 肺がん
  • 慢性気管支炎・COPD
  • 気管支拡張症
  • 間質性肺炎
  • 副鼻腔炎
  • 胃食道逆流症
  • 薬の副作用

など、さまざまな原因があります。

吸入薬で少し楽になったとしても、それだけで咳喘息と確定できるわけではありません。

吸入治療を続けても咳が改善しない場合や、痰、血痰、体重減少、胸部レントゲン異常などがある場合には、診断を一度見直す必要があります。


胸部レントゲンだけで診断できますか?

胸部レントゲンは、肺の異常を見つけるための大切な入口です。

肺NTM症では、

  • 小さな粒状影
  • 斑状の陰影
  • 気管支拡張
  • 空洞
  • 肺の一部が縮んだような変化

などがみられることがあります。

しかし、初期の病変や細かな気管支拡張は、胸部レントゲンだけでは分かりにくいことがあります。

肺NTM症が疑われる場合には、胸部CTが非常に重要です。

当院では胸部レントゲンを撮影し、CTが必要な場合には、Seeds Clinic新宿三丁目やメディカルスキャニング東新宿などの画像診断施設と連携して検査を進めます。


CTに異常があれば、肺NTM症と診断できますか?

CT画像だけでは、肺NTM症と確定できません。

肺NTM症の診断には、

  • 咳や痰などの症状
  • 胸部レントゲン・CTの所見
  • 喀痰検査で確認された菌
  • 結核やほかの肺疾患の除外

を組み合わせて判断します。

NTMは環境中に存在するため、痰から一度検出されただけでは、肺NTM症と確定できないことがあります。

国際的な診断基準では、同じ種類のNTMが複数回の喀痰培養で確認されることが、診断上重要とされています。

痰が出にくい場合には、喀痰を出しやすくする方法や、専門医療機関で気管支鏡検査を検討することもあります。


肺NTM症と診断されたら、すぐ治療を始めますか?

肺NTM症は、診断された方全員が直ちに薬を飲み始める病気ではありません。

比較的ゆっくり進行する方も多く、症状や画像の変化を確認しながら経過観察を選択する場合があります。

一方で、

  • 症状が強い
  • 画像所見が悪化している
  • 喀痰の排菌量が多い
  • 肺に空洞がある
  • 病変の範囲が広い
  • 体重が減少している
  • 肺機能の低下が心配される

といった場合には、治療開始を積極的に検討します。

大切なのは、単に「菌が出たから薬を飲む」「症状が軽いから何もしない」と決めることではありません。

菌の種類、薬剤感受性、症状、CT所見、進行速度、年齢、ほかの病気、患者さんの希望などを総合して判断します。


治療には時間がかかります

肺MAC症では、一般に複数の抗菌薬を組み合わせて治療します。

代表的な薬は、

  • マクロライド系抗菌薬
  • リファンピシン系薬
  • エタンブトール

などです。

病状によっては、アミカシンなどを追加することもあります。

治療期間は長く、国際的な指針では、痰の培養検査が陰性化してから少なくとも12か月間の治療が推奨されています。

そのため、治療中には、

  • 肝機能障害
  • 視力や色覚への影響
  • 聴力への影響
  • 消化器症状
  • ほかの薬との相互作用

などを確認する必要があります。

長期間薬を飲めばよいという単純な治療ではありません。

効果と副作用を確認しながら、治療を継続できるよう調整することが大切です。


「治療を始める時期」の判断が重要です

肺NTM症の難しいところは、治療方法だけではありません。

いつ治療を始めるのか。

まだ経過を見てもよいのか。

薬による利益が、副作用や日常生活への負担を上回るのか。

この判断が非常に重要です。

早く治療を始めれば、すべての方に利益があるとは限りません。

一方、経過観察を続けている間に病変が進み、治療が難しくなることもあります。

そのため、治療せず経過を見る場合にも、症状、体重、喀痰検査、胸部画像などを定期的に確認します。

「治療しない」と「何もしない」は違います。


肺NTM症の診療経験について

私は病院勤務時代、肺NTM症を含む抗酸菌症の診療に長く携わってきました。

国立病院機構東京病院に勤務していた頃には、大学病院や都内の医療機関などから、治療の難しい患者さんについてご相談や治療依頼を受けることもありました。

肺NTM症について国内外の学会で発表した経験があり、東京大学医学部の非常勤講師として、肺NTM症に関する授業も担当していました。

肺NTM症は、診断名を付けるだけで終わる病気ではありません。

画像の変化、菌の種類、治療を始める時期、薬の組み合わせや副作用などを確認しながら、一人ひとりに合った治療方針を考える必要があります。

これまでの診療経験を、現在の地域医療にも生かしていきたいと考えています。


長引く咳や胸部レントゲン異常をご相談ください

次のような方は、一度呼吸器の病気を確認しましょう。

  • 咳や痰が長く続いている
  • 咳喘息の治療を受けても改善しない
  • 血痰が出た
  • 健診の胸部レントゲンで異常を指摘された
  • CTで気管支拡張や小さな影を指摘された
  • 肺MAC症・肺NTM症の可能性を指摘された
  • 肺NTM症と診断されたが、治療を始めるべきか迷っている
  • 治療中だが、薬の副作用や今後の見通しが心配

肺NTM症は、症状だけでも、画像だけでも、痰の検査だけでも判断できません。

それぞれの情報を組み合わせ、時間の経過も見ながら診断と治療方針を考えることが大切です。

新宿イーストサイドたけうち内科では、胸部レントゲン、呼吸機能検査、血液検査、喀痰検査などを行い、必要に応じて近隣施設でのCT検査や専門医療機関への紹介につなげます。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


長引く咳・肺NTM症のご相談

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

診療予約はこちら

参考

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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健診結果を読み解くシリーズ 健診結果の「要再検査」「要精査」「要治療」は何が違う?|結果を放置しないために

健診結果を読み解くシリーズ

健診結果の「要再検査」「要精査」「要治療」は何が違う?|結果を放置しないために

最近、健康診断で「要再検査」「要精査」「要治療」と判定された方が、当院を初めて受診される機会が少しずつ増えています。

健診結果を受け取ったものの、

「要再検査と要精査は、何が違うのでしょうか?」

「要治療と書かれていたら、すぐに薬を飲まなければいけませんか?」

「特に症状がないので、来年の健診まで待ってもよいですか?」

と迷っている方も多いと思います。

結論から申し上げると、健診の判定だけで病気が確定するとは限りません。

しかし、再検査や詳しい診察が必要だというサインです。

自覚症状がなくてもそのまま放置せず、一度、医療機関で確認しましょう。


判定区分は、健診施設によって異なることがあります

健診結果の判定方法や記号は、すべての施設で完全に統一されているわけではありません。

同じ程度の数値でも、

  • 要経過観察
  • 要再検査
  • 要精査
  • 要精密検査
  • 医療機関受診
  • 要治療

など、異なる表現が使われることがあります。

結果票には判定区分の説明が記載されていることが多いため、まずはその施設の基準を確認してください。

一般的には、次のような意味で使われています。


「要再検査」とは?

要再検査は、検査値に異常が認められたものの、一時的な変化なのか、継続している異常なのかをもう一度確認する必要があるという判定です。

血液検査や尿検査は、

  • 健診前の食事
  • 飲酒
  • 激しい運動
  • 睡眠不足
  • 脱水
  • 発熱や感染症
  • 月経
  • 服用している薬

などの影響を受けることがあります。

再検査をすると、正常になっている場合もあります。

一方、再検査でも異常が続いていれば、病気の可能性を考えて、さらに詳しい検査や治療を検討します。

「もう一度調べるだけだから、急がなくてもよい」という意味ではありません。結果票に示された時期を目安に受診してください。


「要精査」「要精密検査」とは?

要精査・要精密検査は、異常な所見があり、原因や病気の有無を詳しく確認する必要があるという判定です。

同じ検査を繰り返すだけでなく、別の検査を組み合わせることがあります。

例えば、

  • 肝機能異常に対する肝炎ウイルス検査や腹部エコー
  • 血糖値・HbA1c異常に対する再採血や尿検査
  • 尿蛋白・腎機能異常に対する追加の血液・尿検査
  • 貧血に対する鉄やフェリチンなどの検査
  • 心電図異常に対する再心電図や心エコー
  • 胸部レントゲン異常に対するCT
  • 便潜血陽性に対する消化器内科での内視鏡検査

などです。

精密検査を受けた結果、病気ではないと分かることもあります。

しかし、「大した異常ではないだろう」と自己判断する前に、何を確認する必要があるのか、医師の説明を受けることが大切です。


「要治療」とは?

要治療は、医療機関を受診し、医師による評価や治療を受ける必要があるという判定です。

ただし、

「要治療と書かれている=受診したその日から必ず薬を始める」

という意味ではありません。

健診は、限られた検査によって病気の可能性を調べるスクリーニングです。

医療機関では、健診結果だけでなく、

  • 過去の検査値
  • 家庭で測った血圧
  • 体調や自覚症状
  • これまでにかかった病気
  • 家族歴
  • 生活習慣
  • 現在服用している薬
  • 再検査の結果

などを確認します。

その結果、

  • まず生活習慣を見直して経過を確認する
  • 一定期間後にもう一度検査する
  • 追加の精密検査を行う
  • 薬による治療を始める
  • 専門医療機関を紹介する

など、対応は一人ひとり異なります。

受診することと、薬を飲み始めることは同じではありません。

まずは現在の状態を正しく確認しましょう。


自覚症状がなくても受診した方がよいですか?

高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、慢性腎臓病などは、初期にはほとんど症状がありません。

体調に問題がなくても、血管や臓器への影響が少しずつ進んでいることがあります。

健診は、自分では気づきにくい病気を早い段階で見つけるために行われています。

「症状が出たら受診する」のでは、早期発見という健診の利点を生かせません。

元気なうちに確認し、必要であれば早い段階から対策を始めることが、将来の心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などを防ぐことにつながります。


再検査は、健診を受けた施設で受けなければいけませんか?

いいえ。

通常、再検査や精密検査は、健診を受けた施設以外の医療機関でも受けられます。

普段から通院している医療機関や、指摘された項目について相談しやすい医療機関を選ぶことができます。

健診施設で再検査の予定が入っていても、ほかの医療機関で相談したい場合には、健診結果を持参して受診してください。

重要なのは、どこで受けるかだけではなく、結果を放置せず、必要な診断や治療につなげることです。


初診時には何を持っていけばよいですか?

可能であれば、次のものをお持ちください。

  • 今回の健診結果一式
  • 過去の健診結果
  • 他院で受けた検査結果
  • お薬手帳
  • 家庭血圧の記録
  • 紹介状や再検査依頼書

異常を指摘されたページだけでなく、健診結果を一式お持ちいただくことが大切です。

血糖値、血圧、コレステロール、肝機能、腎機能、体重などは互いに関係しています。

全体を確認することで、より適切に判断できます。


受診前に食事を抜いた方がよいですか?

再検査の内容によって異なります。

血糖値や中性脂肪など、空腹時の採血が判断に役立つ項目もありますが、すべての受診で絶食が必要なわけではありません。

体調の悪い方や、糖尿病の薬を使用している方が自己判断で食事を抜くと、低血糖を起こす危険もあります。

まず通常どおり受診し、空腹時検査が必要な場合には、あらためて検査日時を決めることもできます。

予約時に、健診で指摘された項目をお伝えいただくとスムーズです。


当院で確認できる主な健診異常

新宿イーストサイドたけうち内科では、次のような健診結果についてご相談いただけます。

  • 血圧が高い
  • LDLコレステロール・中性脂肪が高い
  • 血糖値・HbA1cが高い
  • 肝機能異常や脂肪肝を指摘された
  • 尿蛋白や腎機能異常を指摘された
  • 尿酸値が高い
  • 貧血を指摘された
  • 心電図異常を指摘された
  • 胸部レントゲンで異常を指摘された

必要に応じて、血液検査、尿検査、心電図、レントゲン、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素検査、エコーなどを組み合わせて評価します。

CT・MRIが必要な場合には、近隣の画像診断施設と連携します。

異常の内容によっては、適切な専門医療機関へご紹介します。


健診結果を、来年までそのままにしないでください

「忙しくて受診する時間がない」

「症状がないから大丈夫だろう」

「薬を勧められるのが心配」

という理由で、再検査を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。

しかし、受診した結果、

  • 一時的な異常だった
  • 現時点では治療の必要がなかった
  • 生活習慣の改善から始められた

と分かることもあります。

反対に、早めに詳しい検査や治療を始めた方がよい病気が見つかる場合もあります。

健診結果は、不安を抱えるための紙ではありません。

現在の体の状態を知り、将来の病気を防ぐための大切な情報です。

「要再検査」「要精査」「要治療」と書かれていた方は、健診結果一式をお持ちのうえ、ご相談ください。

当院は、平日に休診日を設けず、月曜日から金曜日まで診療しています。土曜日も午前中に診療しています。

東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


健診後の再検査・精密検査のご相談

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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健診結果を読み解くシリーズ 健診で血糖値・HbA1cが高い|「少しだけ」でも再検査は必要ですか?

健診結果を読み解くシリーズ

健診で血糖値・HbA1cが高い|「少しだけ」でも再検査は必要ですか?

健康診断の結果を見て、

「血糖値が少し高いだけだから、来年まで様子を見てもよいでしょうか?」

「HbA1cが基準値を超えていますが、糖尿病ということですか?」

「前日に甘いものを食べたせいでしょうか?」

と相談されることがあります。

血糖値やHbA1cの異常は、健診でよく指摘される項目の一つです。

しかし、糖尿病の初期には自覚症状がほとんどないため、体調に問題がないからといって安心はできません。

健診で見つかった小さな異常は、糖尿病や糖尿病予備群を早期に発見するための大切なサインです。


血糖値とHbA1cは何が違うのでしょうか?

血糖値とHbA1cは、どちらも血糖の状態を確認する検査ですが、示している内容が異なります。

血糖値

血糖値は、採血した時点の血液中のブドウ糖の濃度です。

食事の内容や採血までの時間、運動、睡眠不足、ストレス、感染症などによって変動します。

そのため、健診結果を見るときには、

  • 空腹時に採血したのか
  • 食後どのくらいで採血したのか
  • 当日の体調はどうだったのか

も確認する必要があります。

HbA1c

HbA1cは、直近1~2か月程度の血糖状態を反映する指標です。

採血直前の食事だけで大きく変化する検査ではないため、普段から血糖が高くなっていないかを判断する手掛かりになります。

ただし、貧血、腎臓病、出血、輸血、赤血球の寿命に影響する病気などによって、実際の血糖状態とずれる場合があります。

血糖値とHbA1cの両方を見ながら判断することが大切です。


HbA1cが高ければ、すぐ糖尿病と診断されますか?

HbA1cが少し高いというだけで、直ちに糖尿病と決まるわけではありません。

一般に、

  • 空腹時血糖値126mg/dL以上
  • HbA1c 6.5%以上

は「糖尿病型」に該当する数値です。

ただし、実際の診断では、血糖値とHbA1cの組み合わせ、再検査の結果、糖尿病の症状の有無などを確認します。

一度の検査結果だけでは診断が確定せず、別の日に再検査が必要になることもあります。

一方で、血糖値がかなり高い場合や、口の渇き、多尿、体重減少などがある場合は、早めの診断と治療が必要です。

「糖尿病型の数値だったけれど、症状がないから大丈夫」とは考えず、できるだけ早く医療機関を受診してください。


「糖尿病予備群」なら、まだ受診しなくてもよいですか?

糖尿病の診断基準には達していなくても、正常とはいえない範囲があります。

一般に、

  • 空腹時血糖値110~125mg/dL
  • HbA1c 6.0~6.4%

では、糖尿病の疑いを否定できず、詳しい評価が勧められます。

さらに、

  • 空腹時血糖値100~109mg/dL
  • HbA1c 5.6~5.9%

程度でも、高血圧、脂質異常症、肥満、家族歴などがある方は、将来糖尿病を発症する危険性が高くなることがあります。

「まだ糖尿病ではない」

という段階は、放置してよい時期ではありません。

むしろ、生活習慣を見直し、糖尿病への進行を防ぐために行動しやすい時期です。


前日に甘いものを食べたせいでしょうか?

採血直前の食事は、その時点の血糖値に影響する可能性があります。

しかし、HbA1cは直前の一食だけで大きく上がる検査ではありません。

また、健診前だけ食事を控えて数値を整えても、普段の血糖状態を正しく評価できなくなってしまいます。

健診は、よい数字を出すための試験ではありません。

今の体の状態を知り、将来の病気を予防するための機会です。

数値が高かった場合は、前日の食事だけが原因と決めつけず、再検査で確認しましょう。


痩せていても糖尿病になることがあります

糖尿病というと、肥満のある方に起こる病気という印象があるかもしれません。

確かに、内臓脂肪の増加や体重増加は、2型糖尿病の大きな危険因子です。

しかし日本人では、見た目には痩せていても、インスリンを分泌する力が弱く、血糖値が高くなる方がいます。

また、

  • ご家族に糖尿病の方がいる
  • 若い頃より体重が増えた
  • 運動する機会が少ない
  • 夜遅い時間に食事をする
  • 甘い飲み物をよく飲む
  • 睡眠不足が続いている
  • 脂肪肝を指摘されている
  • 高血圧や脂質異常症がある

という方も注意が必要です。

体形だけで「自分は糖尿病にならない」と判断することはできません。


糖尿病は、症状が出てからでは遅いのでしょうか?

血糖値が多少高くても、初期にはほとんど症状がありません。

かなり血糖値が上昇すると、

  • 喉が異常に渇く
  • 水分をたくさん飲む
  • 尿の回数や量が増える
  • 体重が急に減る
  • 疲れやすい
  • 傷が治りにくい
  • 感染症を繰り返す

などの症状が現れることがあります。

しかし、症状が出る前から高血糖による血管への影響は始まります。

高血糖の状態が長く続くと、将来的に、

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性神経障害
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 末梢動脈疾患

などにつながる可能性があります。

治療の目的は、単に血糖値を下げることではありません。

将来の目、腎臓、神経、心臓、脳、血管を守り、自分らしい生活を続けることです。


健診で血糖値やHbA1cが高かったときに確認すること

当院では、健診結果とこれまでの経過を確認したうえで、必要に応じて次のような検査を行います。

  • 空腹時血糖値
  • HbA1c
  • 尿糖・尿蛋白
  • 腎機能
  • 肝機能
  • LDLコレステロール・中性脂肪
  • 血圧・体重・腹囲
  • 脂肪肝の有無
  • 必要に応じた75g経口ブドウ糖負荷試験

糖尿病は、血糖値だけを見ればよい病気ではありません。

血圧、コレステロール、腎機能、脂肪肝なども含め、全身の動脈硬化リスクを確認することが重要です。


再検査を受けると、すぐ薬を始めることになりますか?

再検査を受けたからといって、全員がすぐ薬を飲み始めるわけではありません。

数値や健康状態によっては、食事、運動、体重、睡眠などを見直し、一定期間後にもう一度検査することもあります。

一方、血糖値が非常に高い方や、すでに合併症が疑われる方では、早めに薬物治療を始めた方がよい場合があります。

治療方針は、

  • 血糖値とHbA1c
  • 年齢
  • 体重
  • 糖尿病の経過
  • 合併症の有無
  • ほかの病気
  • 生活スタイル
  • 患者さんご本人の希望

を踏まえて一緒に考えます。

受診することと、薬を始めることは同じではありません。まず現在の状態を正確に知ることが第一歩です。


健診結果を「来年まで様子見」にしないでください

健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘されても、体調に変化がないため、そのままになっている方は少なくありません。

しかし、再検査を先延ばしにしている間にも、血糖状態が悪化する可能性があります。

特に、

  • 「要受診」「要精査」と記載されている
  • 空腹時血糖値が126mg/dL以上
  • HbA1cが6.5%以上
  • 前年より数値が上昇している
  • 高血圧、脂質異常症、肥満、脂肪肝がある
  • ご家族に糖尿病の方がいる

場合には、早めにご相談ください。

健診を受けた施設以外でも、再検査や精密検査を受けることができます。

健診結果一式と、過去の検査結果、お薬手帳をお持ちいただくと、数値の変化をより正確に判断できます。

新宿イーストサイドたけうち内科では、血糖値だけでなく、血圧、脂質、腎機能、肝機能なども含めて確認し、一人ひとりに合った方針をご提案します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

「少し高いだけ」の段階こそ、将来の糖尿病を防ぐためにできることがあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


健診異常・血糖値・HbA1cのご相談

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症状から考えるシリーズ 階段で息切れするのは年齢のせい?|心臓・肺・貧血を一度確認しましょう

症状から考えるシリーズ

階段で息切れするのは年齢のせい?|心臓・肺・貧血を一度確認しましょう

「最近、階段を上ると息が切れます」

駅の階段を上ると、途中で立ち止まりたくなる。

以前は平気だった坂道で、息が上がるようになった。

同じ年齢の人と歩いているのに、自分だけ遅れてしまう。

こうした変化があっても、

「年を取ったから仕方がない」

「運動不足だからだろう」

と考え、そのままにしている方は少なくありません。

確かに、加齢や運動不足、体重増加によって息切れしやすくなることはあります。

しかし、以前は平気だった動作で息切れするようになった場合には、心臓、肺、血液などの病気が隠れていないか、一度確認することが大切です。


息切れとは、どのような症状でしょうか?

息切れは、

  • 息が足りない
  • 呼吸が苦しい
  • 深く息を吸えない
  • 胸が詰まる
  • 呼吸が速くなる
  • 少し動くだけで息が上がる

などと感じる症状です。

医学的には、体を動かしたときに起こる息切れを「労作時呼吸困難」と呼びます。

初期には、平地を歩くだけでは症状がなく、坂道や階段を上ったときだけ息切れすることがあります。

病気が進行すると、平地を歩く、着替える、入浴するなど、日常の軽い動作でも息苦しさを感じるようになります。


息切れの原因1|心臓の病気

心臓は、全身へ血液を送り出すポンプです。

心臓の働きが低下したり、心臓へ十分な血液が届かなかったりすると、運動時に必要な酸素を全身へ届けられず、息切れとして現れることがあります。

心不全

心不全では、階段や坂道での息切れに加えて、

  • 足がむくむ
  • 数日間で体重が増える
  • 横になると息苦しい
  • 夜中に息苦しくて目が覚める
  • 疲れやすい
  • 動悸がする

などの症状がみられることがあります。

「足のむくみと息切れが同時に出てきた」

という場合には、心不全を考える必要があります。

狭心症・心筋梗塞

狭心症では、階段や早歩きなど心臓へ負担がかかったときに、

  • 胸が締めつけられる
  • 胸が圧迫される
  • 胸が重い
  • 左肩、腕、顎などが痛む

といった症状が現れます。

しかし、必ずしも典型的な胸痛が出るとは限りません。

特に高齢者や糖尿病のある方では、胸の痛みがなく、息切れや強い疲労感だけが狭心症の症状として現れることがあります。

不整脈・弁膜症

脈が速すぎる、遅すぎる、乱れるといった不整脈でも、動悸、息切れ、めまい、ふらつきが起こります。

また、心臓の弁に異常がある弁膜症も、初期には階段や坂道での息切れから始まることがあります。


息切れの原因2|肺や気管支の病気

肺は、体内へ酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する臓器です。

肺や気管支に異常があると、体を動かしたときに必要な酸素を十分に取り込めず、息切れが起こります。

気管支喘息・咳喘息

喘息では、

  • ゼーゼー、ヒューヒューする
  • 夜間や早朝に息苦しい
  • 咳が長く続く
  • 季節の変わり目に悪化する
  • 運動すると咳や息切れが出る

などの症状がみられます。

喘鳴がなく、咳や胸の違和感だけが目立つこともあります。

ただし、息切れや長引く咳を、検査せずにすべて喘息・咳喘息と考えることはできません。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDは、主に長期間の喫煙によって気管支や肺が傷み、空気をうまく吐き出せなくなる病気です。

ゆっくり進行するため、

「年齢のせいで体力が落ちた」

と思っていたら、実際にはCOPDだったということがあります。

喫煙歴があり、咳、痰、階段での息切れがある方は、一度呼吸機能を確認することをおすすめします。

肺炎・間質性肺炎・肺NTM症など

咳、痰、発熱を伴う場合には肺炎を考えます。

乾いた咳と息切れが徐々に進む場合には、間質性肺炎などが隠れていることもあります。

長引く咳、痰、血痰、体重減少などを伴う場合には、肺NTM症や肺がんなども鑑別に入ります。

胸部レントゲンだけでは判断できず、CT検査が必要になる場合もあります。


息切れの原因3|貧血

血液中の赤血球やヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身へ運んでいます。

貧血になると酸素を十分に運べなくなるため、心臓や肺そのものに異常がなくても、

  • 階段で息が切れる
  • 動悸がする
  • 疲れやすい
  • めまいがする
  • 立ちくらみがある
  • 顔色が悪い
  • 頭痛がする

などの症状が現れます。

月経量が多い女性では、鉄欠乏性貧血が少なくありません。

一方、男性や閉経後の女性に貧血がある場合には、胃潰瘍、大腸ポリープ、大腸がんなどによる消化管出血が隠れていないかを確認する必要があります。

血液検査では、ヘモグロビンだけでなく、必要に応じて鉄やフェリチンなども調べます。


心臓・肺・貧血以外にも原因があります

息切れは、心臓、肺、貧血だけで起こるものではありません。

ほかにも、

  • 甲状腺機能亢進症
  • 肥満
  • 運動不足
  • 感染症
  • 睡眠不足や過労
  • 不安や過換気
  • 薬剤の影響

などが関係することがあります。

原因が一つとは限らず、心臓病と貧血、COPDと心不全など、複数の問題が重なっていることもあります。


「年齢のせい」と「病気による息切れ」は、どう見分ける?

自分の息切れが年齢や運動不足によるものか、病気によるものかを、症状だけで完全に見分けることは困難です。

特に重要なのは、以前と比べた変化です。

一度受診した方がよい変化

  • 以前は平気だった階段で息切れする
  • 歩く速度が遅くなった
  • 同年代の人についていけなくなった
  • 息切れが少しずつ悪化している
  • 休憩する回数が増えた
  • 息切れとともに胸の圧迫感がある
  • 動悸、めまい、失神を伴う
  • 咳や痰が長く続いている
  • 足のむくみが出てきた
  • 顔色が悪いと言われる

こうした変化がある場合には、年齢だけで片づけず、原因を確認しましょう。


診察では、何を確認するのでしょうか?

息切れの診察では、

  • いつから始まったか
  • 突然か、徐々に悪化したか
  • 階段、坂道、平地のどこで起こるか
  • 休むと何分で改善するか
  • 胸痛、動悸、咳、痰、発熱があるか
  • 横になると苦しくないか
  • 足のむくみがないか
  • 喫煙歴があるか
  • 月経量や出血症状
  • 心臓病、肺疾患、貧血などの既往

を確認します。

「何階まで上ると息切れするか」

「以前と比べて歩ける距離が変わったか」

といった情報も、原因を考える手がかりになります。


息切れで行う主な検査

症状や診察所見に応じて、次の検査を組み合わせます。

酸素飽和度・脈拍・血圧

まず、体内に酸素が取り込めているか、脈拍や血圧に異常がないかを確認します。

安静時には正常でも、歩行などの運動後に酸素飽和度が低下することがあります。

心電図

不整脈や、心筋虚血を疑う変化がないかを調べます。

ただし、狭心症や発作性不整脈では、症状がない時間の心電図が正常なこともあります。

胸部レントゲン

肺炎、気胸、肺腫瘍、間質性肺炎、胸水、心拡大、肺うっ血などがないかを確認します。

血液検査

貧血、感染症、甲状腺機能、肝機能、腎機能などを調べます。

心不全や血栓症が疑われる場合には、必要に応じて追加の項目を測定します。

呼吸機能検査・呼気一酸化窒素検査

呼吸機能検査では、息を吸ったり吐いたりする力を測り、喘息やCOPDなどの可能性を調べます。

呼気一酸化窒素検査(FeNO)は、喘息に関連する好酸球性気道炎症を評価する補助検査です。

超音波検査

心臓超音波検査では、心臓の動き、弁膜症、心臓の大きさなどを評価します。

症状や検査結果に応じて、循環器専門医療機関をご紹介する場合があります。

CT・MRI検査

レントゲンだけでは十分に判断できない場合には、CTなどの画像検査を検討します。

当院では、Seeds Clinic新宿三丁目およびメディカルスキャニング東新宿と連携し、必要な画像検査を診断や治療へつなげています。


突然の強い息苦しさは、救急疾患の可能性があります

息切れの中には、すぐに治療が必要な病気があります。

次のような場合には、通常の外来予約を待たず、119番への連絡を検討してください。

  • 突然、強い息苦しさが出た
  • 安静にしていても息が苦しい
  • 胸の強い痛みや圧迫感がある
  • 冷や汗が出ている
  • 唇や顔色が青白い
  • 普通に会話できない
  • 意識がもうろうとしている
  • 息苦しさとともに失神した
  • 片脚の腫れや痛みに続いて息苦しくなった
  • 手術後、長時間移動後、出産後などに突然息苦しくなった

心筋梗塞、急性心不全、肺血栓塞栓症、気胸、重症喘息などの可能性があります。

「様子を見れば治るだろう」と無理をしないでください。


階段での息切れは、体からの小さなサインかもしれません

階段で少し息が切れるだけでは、すぐに受診しようとは思わないかもしれません。

しかし、心臓や肺の病気は、安静時ではなく、体を動かしたときの症状から始まることがあります。

大切なのは、

以前の自分と比べて、どう変わったか

です。

「年齢のせい」

「太ったから」

「運動不足だから」

と思っていても、本当にそれだけなのかは、調べなければ分かりません。

以前より息切れしやすくなったと感じたら、一度ご相談ください。


東新宿で息切れの診察をご希望の方へ

新宿イーストサイドたけうち内科では、心臓、肺、血液など複数の方向から息切れの原因を考えます。

心電図、胸部レントゲン、血液検査、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素検査、超音波検査などを、症状に応じて組み合わせます。

必要な場合には、CT・MRI検査や専門医療機関への紹介まで対応します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


息切れ・呼吸困難の診察予約

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

診療予約はこちら

※突然の強い呼吸困難、胸痛、意識障害などがある場合には、外来予約ではなく救急要請をご検討ください。
※検査内容は、症状や診察所見を確認したうえで医師が判断します。

参考

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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感染症シリーズ インフルエンザ検査は、発熱してすぐでも分かる?|陰性でも安心できない理由

感染症シリーズ

インフルエンザ検査は、発熱してすぐでも分かる?|陰性でも安心できない理由

「熱が出たばかりですが、今日検査できますか?」

発熱外来で、よくいただく質問です。

朝から喉に違和感があり、午後になって急に発熱した。

家族や職場にインフルエンザの人がいる。

関節痛や悪寒が強く、インフルエンザではないかと心配している。

このような場合、

「すぐ検査を受けた方がよいのか」

「翌日まで待った方が正確なのか」

迷う方も多いと思います。

結論から申し上げると、インフルエンザ検査は発熱直後でも受けられますが、発症して間もない時期には、感染していても陰性になることがあります。

検査結果だけでなく、症状、発症からの時間、周囲の流行状況を一緒に考えることが大切です。


インフルエンザ迅速検査は、何を調べているのでしょうか?

一般的なインフルエンザ迅速検査では、鼻の奥などから採取した検体を使って、インフルエンザウイルスの抗原を調べます。

インフルエンザに感染すると、体内でウイルスが増えていきます。

しかし、発症して間もない時期には、検体に含まれるウイルス量が、検査で検出できる量まで増えていないことがあります。

そのため、

インフルエンザに感染しているのに、迅速検査では陰性になる

ということが起こります。

これを「偽陰性」といいます。


発熱直後の陰性では、インフルエンザを否定できません

例えば、

「朝から体調が悪くなり、昼に発熱して、午後すぐに検査を受けた」

という場合には、まだウイルス量が少ない可能性があります。

この時点で検査が陰性でも、

「インフルエンザではありません」

と完全に否定できるわけではありません。

特に、

  • 急な高熱
  • 強い悪寒
  • 頭痛
  • 関節痛や筋肉痛
  • 強い倦怠感
  • 喉の痛み
  • 家族や職場にインフルエンザの人がいる

といった状況がそろっている場合には、検査結果が陰性でも、インフルエンザの可能性を考えます。


「発熱から12時間待たないと検査できない」は本当?

「インフルエンザ検査は、発熱から12時間以上たたないと受けられない」

と聞いたことがある方もいると思います。

確かに、発症直後よりも、ある程度時間が経過してウイルス量が増えてからの方が、迅速検査で検出しやすくなる傾向があります。

しかし、全員が必ず12時間待たなければならないわけではありません。

受診のタイミングは、

  • 症状の強さ
  • 年齢
  • 基礎疾患
  • 妊娠の有無
  • 周囲の流行状況
  • 発症した時刻
  • 水分を取れているか
  • 呼吸状態

などによって変わります。

症状が強い方や、重症化リスクの高い方が、検査のためだけに無理をして自宅で待ち続ける必要はありません。

まず診察を受け、検査を行うか、経過をみて再検査するかを判断します。


検査が陰性でも、再検査を検討することがあります

発症早期に検査を行って陰性だった場合でも、その後に高熱や強い倦怠感が続くときには、時間を空けて再検査を検討することがあります。

過去の厚生労働省の検査指針でも、発症後早期には偽陰性となる可能性が比較的高く、偽陰性が疑われる場合には、時間を空けて再検査する考え方が示されています。

大切なのは、

「一度陰性だったから、もうインフルエンザではない」

と自己判断しないことです。

症状の変化や、その後の経過も含めて判断します。


発熱がなくても、インフルエンザのことがあります

インフルエンザというと、突然の高熱を思い浮かべるかもしれません。

しかし、

  • 高齢者
  • 免疫力が低下している方
  • 解熱鎮痛薬を使用している方
  • ワクチンを接種している方

などでは、はっきりした高熱が出ないこともあります。

「熱が高くないから、インフルエンザではない」

とも言い切れません。

咳、喉の痛み、倦怠感、頭痛、関節痛などの症状や、周囲での流行状況も確認する必要があります。


当院では「クイックナビ-Flu2」を採用しています

新宿イーストサイドたけうち内科では、インフルエンザの迅速抗原検査に、大塚製薬が販売する「クイックナビ-Flu2」を採用しています。

クイックナビ-Flu2は、インフルエンザA型とB型を判別する検査キットです。

判定時間は5分で、陽性例では早い段階で反応が確認できる場合があります。

当院では、検査キットの価格だけでなく、検出性能、判定のしやすさ、結果が出るまでの時間を考えて、使用する製品を選んでいます。

ただし、どれほど性能のよい迅速検査でも、発症直後の偽陰性を完全になくすことはできません。

検査結果だけで診断せず、症状と経過を合わせて判断します。


インフルエンザと新型コロナは、症状だけでは区別できません

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は、いずれも、

  • 発熱
  • 喉の痛み
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 倦怠感

などの症状を起こします。

症状だけで、どちらの感染症かを正確に区別することは困難です。

地域の流行状況や接触歴によっては、インフルエンザと新型コロナウイルスの両方を調べることがあります。

当院では新型コロナウイルスについて、抗原検査に加え、必要に応じてID NOWによるNEAR法や、AutoAmpによるリアルタイムPCR検査を選択できます。


治療薬は、発症から48時間以内の開始が一つの目安です

抗インフルエンザ薬は、一般に発症から48時間以内に開始すると、より効果が期待できます。

しかし、

「検査が陽性になるまで、何日も待つ」

という意味ではありません。

症状、発症時期、重症化リスク、検査結果などを確認し、治療が必要かを医師が判断します。

また、すべての方に抗インフルエンザ薬が必須というわけではありません。

年齢、基礎疾患、症状の強さ、ご本人の希望などを踏まえて、使用する薬を選びます。


検査の時間を待たず、早めに受診した方がよい方

次のような方は、発熱からの時間だけを気にして受診を遅らせず、早めに医療機関へ相談してください。

  • 高齢の方
  • 妊娠中の方
  • 乳幼児
  • 喘息やCOPDなどの呼吸器疾患がある方
  • 心臓病、糖尿病、腎臓病などの基礎疾患がある方
  • 抗がん剤や免疫抑制薬を使用している方
  • 水分が取れない方
  • 呼吸が苦しい方
  • 意識がもうろうとしている方
  • ぐったりして動けない方
  • 胸の痛みがある方

強い呼吸困難、意識障害、けいれんなどがある場合には、通常の外来受診ではなく、救急要請を検討してください。


検査を受ける「時間」だけでなく、診察が大切です

インフルエンザ検査では、

「発熱から何時間たったか」

だけが注目されがちです。

しかし、本当に大切なのは、

  • いつ、どの症状から始まったのか
  • 症状がどのように変化しているのか
  • 周囲で何が流行しているのか
  • 重症化リスクがあるか
  • 肺炎などを起こしていないか

を確認することです。

迅速検査は、診断を助ける大切な手段ですが、検査結果だけですべてが決まるわけではありません。

陰性という結果も、症状や検査時期と合わせて解釈する必要があります。


東新宿でインフルエンザ検査をご希望の方へ

「発熱したばかりだが、受診してよいか分からない」

「迅速検査は陰性だったが、高熱が続いている」

「家族や職場にインフルエンザの人がいる」

という方はご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、発症時期、症状、周囲の流行状況を確認し、検査や治療方針を判断します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


発熱外来のご予約

発熱、咳、喉の痛みなどの感染症症状がある方は、発熱外来のご予約をお願いいたします。

発熱外来の予約はこちら

※当院の発熱外来は完全予約制です。
※検査方法は、症状や発症からの時間を確認したうえで医師が判断します。
※検査結果が陰性でも、感染症を完全に否定できない場合があります。

参考

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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当院の診療体制シリーズ 検査はどこで受けても同じ?|当院が検査機器と精度にこだわる理由

当院の診療体制シリーズ

検査はどこで受けても同じ?|当院が検査機器と精度にこだわる理由

「同じ病気を調べる検査なら、どこで受けても同じでは?」

そう思われるかもしれません。

しかし実際には、使用する検査キットや検査機器、検査方法、検体を採取するタイミングによって、得られる情報や結果が出るまでの時間は異なります。

小さなクリニックでは、どのような検査機器を使っているのか、患者さんからはなかなか見えません。

設備を整えていても、きちんと発信しなければ、その違いは誰にも伝わりません。

そこで今回は、新宿イーストサイドたけうち内科が、診断の精度と速さを高めるために整えている検査体制についてご紹介します。


当院が大切にしているのは「検査すること」ではありません

検査は、たくさん行えばよいものではありません。

大切なのは、

  • どの病気を疑っているのか
  • 発症からどのくらい時間が経過しているのか
  • どの検査方法が適しているのか
  • 検査結果を、その後の診断や治療にどうつなげるのか

を考えたうえで、必要な検査を選ぶことです。

当院では、単に検査結果をお渡しするのではなく、問診、診察、検査結果を組み合わせて診断し、その後の治療まで一貫して行うことを重視しています。


1.新型コロナウイルス検査|3つの方法を使い分けます

新型コロナウイルスの検査には、抗原検査、NEAR法による遺伝子検査、リアルタイムPCR検査を用意しています。

抗原検査

クイックナビ-COVID19 Ag

新型コロナウイルスの抗原検査には、大塚製薬が販売する「クイックナビ-COVID19 Ag」を採用しています。

抗原検査は、短時間で結果が分かることが利点です。

一方で、感染初期などウイルス量が少ない時期には、感染していても陰性になる可能性があります。

そのため当院では、抗原検査の結果だけで機械的に判断するのではなく、発症からの時間、症状、周囲の流行状況なども確認します。

NEAR法による遺伝子検査

ID NOW

抗原検査よりも高い感度が必要と考えられる場合には、アボット社の「ID NOW」を使用します。

ID NOWは、NEAR法という等温核酸増幅法によって、新型コロナウイルスの遺伝子を検出する装置です。

新型コロナウイルス2019 v2.0では、陽性結果は最短6分、陰性結果も12分未満で得られます。

抗原検査のような迅速性と、遺伝子検査という特長を併せ持つ検査です。

リアルタイムPCR検査

AutoAmp

さらに精密な確認が必要な場合には、島津製作所の全自動リアルタイムPCR装置「AutoAmp」を使用できます。

PCR検査は、検体に含まれるウイルスの遺伝子を増幅して検出する検査です。

当院では、患者さんの症状、発症時期、抗原検査の結果、検査の目的などに応じて、

  • 抗原検査
  • ID NOWによるNEAR法
  • AutoAmpによるリアルタイムPCR法

を使い分けます。

一つの検査方法だけですべてを判断するのではなく、状況に応じて、より適切な方法を選べることが当院の強みです。


2.インフルエンザ検査|クイックナビ-Flu2を採用

インフルエンザの抗原検査には、大塚製薬が販売する「クイックナビ-Flu2」を採用しています。

クイックナビ-Flu2は、A型とB型を判別する迅速抗原検査です。

判定時間は5分で、陽性例では早い段階で判定できる場合もあります。

ただし、インフルエンザ検査も発症直後はウイルス量が少なく、陰性になることがあります。

「検査が陰性だったから、絶対にインフルエンザではない」

とは限りません。

当院では、発熱の経過、周囲の流行、関節痛や倦怠感などの症状、診察所見を含めて総合的に判断します。


3.超音波検査|脂肪肝を“見た目”だけで終わらせません

当院では、キヤノンメディカルシステムズの超音波診断装置「Aplio me」を導入しています。

一般的な腹部超音波検査では、肝臓が白く見えるかどうかなどから、脂肪肝の可能性を評価します。

しかし、

「脂肪肝があります」

と視覚的に判断するだけでは、肝臓に脂肪がどの程度蓄積しているのか、肝臓がどの程度硬くなっているのかまでは十分に分かりません。

当院の超音波検査では、

  • ATIによる肝内脂肪蓄積の定量評価
  • SWEによる肝硬度の定量評価

が可能です。

ATIは、超音波が肝臓内でどの程度減衰するかを測定し、脂肪蓄積の程度を評価する技術です。

SWEは、肝臓内を伝わるせん断波の速度を測定し、肝臓の硬さを評価する技術です。

脂肪肝で本当に注意したいのは、脂肪があることだけではなく、炎症や線維化が進行していないかという点です。

当院では、単に「脂肪肝らしい」という見た目の評価だけで終わらせず、脂肪蓄積量と肝硬度を数値化し、今後の診療へつなげます。


4.呼気一酸化窒素検査(FeNO)|喘息に関連する気道炎症を調べます

長引く咳の原因として、気管支喘息や咳喘息が疑われることがあります。

しかし、咳が続いているという理由だけで、すべてを咳喘息と診断することはできません。

当院では、喘息に関連する好酸球性気道炎症を評価するために、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)を測定しています。

決められた方法で息を吐いていただき、その呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測る検査です。

採血や気管支鏡を使わずに、気道の好酸球性炎症を推定できます。

ただし、FeNOの数値だけで喘息の有無を確定することはできません。

症状、聴診所見、呼吸機能検査、胸部レントゲンなどと組み合わせて、診断の補助として利用します。


5.胸部レントゲン検査|撮影後、速やかに画像を確認

当院では、富士フイルムのフラットパネルセンサを用いたデジタルレントゲンシステムを採用しています。

従来のカセッテを使用する方式では、撮影後に画像を読み取る工程が必要でした。

デジタル方式では、撮影した画像を速やかに画面へ表示できるため、検査から診察へ移るまでの時間を短縮できます。

肺炎、気胸、肺腫瘍、心拡大、胸水などが疑われる場合に、その場で画像を確認し、次の診断や治療方針を考えます。

なお、自動的に診断を確定する装置ではありません。

最終的には医師が画像を確認し、症状や診察所見と合わせて判断します。


6.CT・MRI検査|2つの画像診断専門施設と連携

レントゲンや超音波検査だけでは十分に判断できない場合には、CTやMRIによる詳しい評価が必要になります。

当院では、

の2つの画像診断専門施設へ、CT・MRI検査を依頼しています。

Seeds Clinic新宿三丁目は、新宿三丁目駅E3出口直結です。

メディカルスキャニング東新宿は、東新宿駅から徒歩1分に位置し、当院からも近いため、患者さんの移動負担を抑えやすい施設です。

当院内にはCT・MRI装置を設置していませんが、検査する部位や目的、緊急性、予約状況などに応じて画像診断施設をご紹介し、撮影された画像や読影結果を当院で確認します。

胸痛、腹痛、頭痛、しびれ、腫瘍の疑いなど、CT・MRIによる詳しい評価が必要な場合にも、撮影して終わりにするのではなく、その後の診断や治療へつなげます。

予約状況などの条件が合えば、当日中に撮影し、画像や診断結果を確認できる場合もあります。

※紹介先は、検査内容、緊急性、予約状況、患者さんのご希望などを踏まえてご案内します。
※検査日時や結果を確認できる時期は、紹介先や検査内容によって異なります。


7.血液検査|検査会社BMLを採用しています

当院の血液検査は、臨床検査会社のBMLへ委託しています。

BML総合研究所は、臨床検査室の品質と能力に関する国際規格「ISO 15189」の認定を取得し、継続的な精度管理に取り組んでいます。

血液検査は、どこで受けても完全に同じ数値になるとは限りません。

測定方法、測定機器、検査試薬、採血した時間、食事、運動、飲酒、体調などによって、結果が変動することがあります。

そのため、数値の経過を判断するときには、できるだけ同じ検査会社、同じ条件で比較することも大切です。

当院では、単価だけを優先して検査会社を選んでいるわけではありません。

検査結果の信頼性を重視し、費用がかかってもBMLを採用しています。

健診結果と当院の採血結果に違いがある場合には、測定条件や検査方法の違いも確認しながら、当院で継続的に測定した結果をもとに治療方針を判断します。


高価な機器があるだけでは、正しい診断にはなりません

どれほど性能の高い検査機器でも、検査を行う時期や対象を間違えれば、適切な結果にはつながりません。

また、検査結果だけを見て診断できるわけでもありません。

大切なのは、

問診、診察、検査、画像、これまでの経過を一つにつなげて考えることです。

当院の強みは、複数の検査方法を用意していることだけではありません。

患者さんの症状に応じて検査を選び、その結果を医師が確認し、必要な治療や専門医療機関への紹介までつなげられることにあります。


検査結果まで含めて診てほしい方へ

「発熱したので、精度を重視した検査を受けたい」

「抗原検査は陰性だったが、症状が続いている」

「長引く咳の原因をきちんと調べたい」

「健診で脂肪肝を指摘されたので、詳しく評価したい」

「血液検査の異常を、その後の治療まで相談したい」

「レントゲンだけでなく、必要ならCTやMRIまで進めてほしい」

という方はご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、検査を行うこと自体を目的とせず、検査結果を診断と治療へつなげることを大切にしています。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


診察・検査のご予約

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

診療予約はこちら

※検査の種類は、症状、発症からの時間、診察所見などを確認したうえで医師が判断します。
※いずれの検査にも偽陰性・偽陽性の可能性があり、一つの検査結果だけで病気を完全に否定・確定できるとは限りません。

東新宿 内科|新宿イーストサイドたけうち内科

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症状から考えるシリーズ 「疲れたから注射」で終わって大丈夫?|疲れが続くときに考えたい病気

症状から考えるシリーズ

「疲れたから注射」で終わって大丈夫?|疲れが続くときに考えたい病気

「最近、とても疲れています」

仕事が忙しい。

睡眠時間が足りない。

暑さで体力を消耗した。

会食や飲酒が続いた。

疲れを感じる理由に、心当たりがある方は多いと思います。

十分に休めば回復する一時的な疲れであれば、大きな心配はいらないことがほとんどです。

当院でも、

「仕事で疲れたので、にんにく注射を受けたい」

「大切な予定があるので、コンディションを整えたい」

という方には、体調とご希望を確認したうえで、コンディションケア注射・点滴をご案内しています。

しかし、疲れが長く続いている場合には、単なる疲労だけでなく、病気が隠れていないかを一度考える必要があります。


注射を受ける前に、原因を調べた方がよい疲れもあります

疲れたときに注射や点滴を受けること自体が悪いわけではありません。

ただし、注射や点滴は、疲れの原因を診断する検査ではありません。

何らかの病気によって倦怠感が出ている場合には、注射を受けるだけでは根本的な解決にならないことがあります。

特に、

  • 疲れが何週間も続いている
  • 十分に眠っても回復しない
  • 以前はできていた仕事や家事がつらい
  • 少し動いただけで息切れする
  • 動悸や胸の苦しさがある
  • 食欲がない
  • 体重が増えた、または減った
  • 微熱が続いている
  • 顔色が悪いと言われる
  • 強い眠気がある
  • 気分の落ち込みが続いている

という場合には、診察や検査を受けることをおすすめします。


疲れの原因1|貧血

貧血になると、全身へ十分な酸素を運びにくくなります。

そのため、

  • 疲れやすい
  • 息切れする
  • 動悸がする
  • めまいがする
  • 立ちくらみがある
  • 顔色が悪い

などの症状が現れることがあります。

月経のある女性では鉄欠乏性貧血が多くみられますが、男性や閉経後の女性に貧血がある場合には、胃や大腸などからの出血が隠れていないかを確認することも重要です。

血液検査では、赤血球やヘモグロビンだけでなく、必要に応じて鉄やフェリチンなども調べます。


疲れの原因2|甲状腺の病気

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を調節しています。

甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症では、

  • 疲れやすい
  • 眠い
  • むくむ
  • 体重が増える
  • 寒がりになる
  • 便秘になる
  • 脈が遅くなる

といった症状がみられます。

反対に、甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症では、

  • 動悸がする
  • 汗をかきやすい
  • 手が震える
  • 体重が減る
  • 疲れやすい
  • 落ち着かない

などの症状が現れることがあります。

「疲れているから」と思っていたら、血液検査で甲状腺の異常が見つかることもあります。


疲れの原因3|糖尿病

血糖値が高い状態が続くと、糖をエネルギーとしてうまく利用できず、倦怠感が出ることがあります。

糖尿病では、

  • 喉が渇く
  • 水分をたくさん飲む
  • 尿の回数が増える
  • 食べているのに体重が減る
  • 傷が治りにくい
  • 感染症を繰り返す
  • 食後に強い眠気がある

などの症状を伴うことがあります。

糖尿病は、かなり進行するまで自覚症状がないことも少なくありません。

血糖値やHbA1cを調べることで、現在の状態を確認できます。


疲れの原因4|肝臓や腎臓の異常

肝臓は、栄養の代謝や有害物質の処理など、多くの役割を担っています。

脂肪肝、肝炎、飲酒による肝障害などがあっても、初期にははっきりした症状が出ないことがあります。

腎臓の機能が低下した場合も、初期には自覚症状が少なく、進行すると倦怠感、むくみ、食欲低下などが現れることがあります。

「疲れているだけ」と思っていても、血液検査や尿検査で異常が見つかることがあります。


疲れの原因5|睡眠時無呼吸症候群

睡眠時間を確保しているのに、

「朝から疲れている」

「昼間に強い眠気がある」

「仕事中に集中できない」

という場合には、睡眠の質に問題があるかもしれません。

特に、

  • 大きないびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
  • 朝起きると頭が痛い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 高血圧がある
  • 肥満がある

という方では、睡眠時無呼吸症候群を考えます。

自宅で行える簡易検査で確認できる場合があります。


疲れの原因6|心臓や肺の病気

心臓や肺の働きが低下すると、全身へ十分な酸素を届けにくくなり、疲れやすさとして現れることがあります。

  • 階段で息切れするようになった
  • 少し歩いただけで疲れる
  • 胸が痛い、圧迫される
  • 動悸がする
  • 横になると息苦しい
  • 足がむくむ
  • 咳が長く続いている

という場合には、心電図、胸部レントゲン、血液検査、呼吸機能検査、超音波検査などを検討します。

突然の強い胸痛や呼吸困難、冷や汗、意識が遠のく症状がある場合には、注射や点滴を希望して来院するのではなく、救急要請が必要です。


感染症の始まりに、倦怠感だけが出ることもあります

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症では、発熱や咳より先に、強い倦怠感が現れることがあります。

「疲れだと思って出勤していたら、翌日に発熱した」

ということもあります。

周囲で感染症が流行している場合や、喉の違和感、悪寒、頭痛、関節痛などを伴う場合には、感染症の可能性も考えます。

検査は、発症してからの時間によって結果が変わるため、症状と経過を確認したうえで適切な方法を選びます。


心の疲れが、体の症状として現れることもあります

過労、睡眠不足、強いストレス、気分の落ち込みなどによっても、強い倦怠感が現れます。

ただし、最初からすべてを「ストレスのせい」と決めつけることは適切ではありません。

まず身体的な病気が隠れていないかを確認し、そのうえで心身の状態を一緒に考えることが大切です。


注射・点滴を希望して来院しても、診察へ切り替えられます

当院では、にんにく注射やコンディションケア注射・点滴を希望して来院された場合でも、症状を伺ったうえで病気の可能性が考えられるときには、診察や検査をご提案します。

反対に、診察を受けた結果、大きな異常が疑われず、ご本人が注射・点滴を希望される場合には、自費診療のコンディションケアメニューをご案内できます。

最初から、

「保険診療を受けるのか」

「自費の注射を受けるのか」

をご自身で完全に決めて来院する必要はありません。

体調を伺いながら、どちらが適しているかを一緒に考えます。


「いつもの疲れ」と違うと感じたら、ご相談ください

疲れの多くは、休養や睡眠によって改善します。

しかし、病気による倦怠感は、休んでもなかなか改善しません。

「年齢のせいだろう」

「仕事が忙しいから仕方がない」

「とりあえず注射を打てば大丈夫」

と済ませず、いつもの疲れと違うと感じたら、一度ご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、症状や経過に応じて、血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、呼吸機能検査、超音波検査などを組み合わせ、疲れの原因を確認します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


疲れ・倦怠感の診察予約

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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※検査内容は、症状や診察所見を確認したうえで医師が判断します。
※コンディションケア注射・点滴は自由診療です。
※保険診療と自由診療の取り扱いについては、来院時にご案内します。

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自由診療シリーズ 疲れたとき、どの注射・点滴を選んだらよいでしょうか?

自由診療シリーズ

疲れたとき、どの注射・点滴を選んだらよいでしょうか?

昨日から今日にかけて、

「仕事でとても疲れた」

「何か注射を打って、コンディションを整えたい」

という方が、続けて来院されました。

忙しい日が続き、休んでも疲れが抜けない。

大切な仕事や予定を控えているのに、体調がすっきりしない。

そのようなときに、にんにく注射などを検討する方もいらっしゃると思います。

しかし、いざメニューを見ると、

「にんにく注射とコンディションケア注射は何が違うの?」

「自分には、どれを選べばよいの?」

と迷うかもしれません。

新宿イーストサイドたけうち内科では、目的やご希望に合わせて、3種類の注射と1種類の点滴をご用意しています。


にんにく注射 1,500円

ビタミンB1を配合した、最もシンプルな注射です。

「まずは手軽な注射を試してみたい」

「仕事の疲れが気になる」

「時間をかけずに受けたい」

という方に選ばれています。

「にんにく注射」という名前ですが、にんにくそのものを注射するわけではありません。

ビタミンB1に含まれる成分のにおいが、注射後に一時的ににんにくのように感じられることから、この名前で呼ばれています。


メディカル注射 2,500円

ビタミンB1に加え、ビタミンB6、ビタミンB12、強力ネオミノファーゲンシーを配合した注射です。

にんにく注射よりも成分を充実させたメニューとなっています。

「疲れがたまっている」

「にんにく注射より、もう少し成分の多い注射を受けたい」

という方に向いています。


コンディションケア注射 3,000円

メディカル注射の成分に、ビタミンCを加えた注射です。

ビタミンB1、B6、B12、強力ネオミノファーゲンシー、ビタミンCを配合しています。

忙しい毎日の体調管理や、大切な仕事・予定を控えた際のコンディションケアを目的としてご用意しています。

「疲れだけでなく、全体的なコンディションを整えたい」

「複数のビタミンをまとめて補いたい」

という方に選ばれているメニューです。


ハイパフォーマンス点滴 4,500円

コンディションケア注射の成分量を2倍に増やした点滴メニューです。

注射ではなく、点滴でゆっくり投与します。

「疲れが強く、より充実した内容を希望したい」

「コンディションケア注射よりも成分量の多いメニューを選びたい」

「点滴で受けたい」

という方に向いています。

ハイパフォーマンス点滴は、当院の通常のコンディションケアメニューの中で、最も成分量の多いメニューです。


4つのメニューの違い

当院のコンディションケアメニューは、次のようにお選びいただけます。

手軽に試したい方

にんにく注射 1,500円

にんにく注射より成分を充実させたい方

メディカル注射 2,500円

ビタミンCも加えて、全体的なコンディションを整えたい方

コンディションケア注射 3,000円

コンディションケア注射の2倍量を点滴で受けたい方

ハイパフォーマンス点滴 4,500円

どれを選べばよいか分からない場合は、来院後にご相談いただけます。

症状、ご希望、既往歴などを確認しながら、一緒にメニューを選びます。


忙しい方にも受けていただきやすいメニューです

注射は、点滴と比べて投与にかかる時間が短いため、仕事の合間や出勤前後にも受けていただきやすい方法です。

一方、ハイパフォーマンス点滴は注射より時間がかかりますが、コンディションケア注射の2倍量の成分を点滴で投与できます。

所要時間が気になる方は、ご予約時または受付時にご確認ください。


「疲れ」の陰に病気が隠れていることもあります

疲れを感じる原因は、睡眠不足や仕事の忙しさだけとは限りません。

例えば、

  • 貧血
  • 甲状腺疾患
  • 糖尿病
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 感染症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 心臓や肺の病気

などが隠れていることもあります。

注射や点滴は、病気そのものを診断・治療する代わりにはなりません。

疲れが長く続いている場合や、発熱、息苦しさ、胸痛、動悸、強い倦怠感などを伴う場合には、原因を確認するための診察や検査を優先します。

また、成分に対する感じ方には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。


東新宿で、にんにく注射・コンディションケア注射をご希望の方へ

新宿イーストサイドたけうち内科では、その日の体調や目的に合わせて、注射・点滴のメニューをご提案します。

「どれを選べばよいか分からない」

という方も、来院してからご相談いただけます。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

仕事の疲れが気になる方や、体調を整えたい方はご相談ください。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保


コンディションケア注射・点滴のご予約

当院を初めて受診される方もご予約いただけます。

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※自由診療のため、健康保険は適用されません。
※表示価格は税込です。
※診察の結果、注射・点滴よりも検査や保険診療を優先する場合があります。

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呼吸器シリーズ 「風邪は治ったのに咳だけ続く」|本当に咳喘息でしょうか?

呼吸器シリーズ

「風邪は治ったのに咳だけ続く」|本当に咳喘息でしょうか?

風邪の後、咳だけが残っていませんか?

風邪の後、咳だけが残っていませんか?

「熱も喉の痛みも治ったのに、咳だけが続いている」

「夜になると咳が止まらない」

「咳喘息と言われて吸入薬を使っているが、なかなか治らない」

このようなご相談は、呼吸器診療でよくあります。

風邪や新型コロナウイルス感染症、インフルエンザなどの後には、感染そのものが治った後も、しばらく咳が残ることがあります。

一方で、長引く咳の原因は一つではありません。

咳が続いているからといって、すべてが「咳喘息」とは限らないのです。


咳は、続いている期間によって分類されます

咳は、その持続期間によって、一般的に次のように分けられます。

  • 3週間未満:急性咳嗽
  • 3週間以上8週間未満:遷延性咳嗽
  • 8週間以上:慢性咳嗽

風邪などの感染症による咳は、多くの場合、時間とともに改善します。

しかし、3週間以上続く咳では、感染後咳嗽、喘息、咳喘息、鼻や副鼻腔の病気、胃食道逆流症など、さまざまな原因を考える必要があります。

さらに8週間以上続く場合には、「単なる風邪の名残」と考えず、原因を詳しく調べることが大切です。


風邪の後に多い「感染後咳嗽」

風邪や新型コロナウイルス感染症などが治った後に残る咳を、感染後咳嗽と呼びます。

ウイルス感染によって気道が傷つき、咳に対して敏感な状態が残ることなどが関係しています。

感染後咳嗽では、

  • 会話をすると咳が出る
  • 冷たい空気を吸うと咳き込む
  • 電車や職場など、咳を我慢したい場面でかえって出る
  • 夜間や明け方に咳が出る
  • 喉に違和感が残る

といった症状がみられることがあります。

時間とともに改善することが多いのですが、咳が強くて眠れない、仕事に支障が出る、症状が次第に悪化している場合には治療が必要です。

また、「感染後の咳だろう」と思っていたところ、実際には喘息や肺炎など、別の病気が隠れていることもあります。


咳喘息とはどのような病気ですか?

咳喘息は、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が目立たず、咳を主な症状とする喘息の一型です。

特に、

  • 夜間や早朝に咳が出る
  • 季節の変わり目に悪化する
  • 冷たい空気で咳が出る
  • 会話、運動、笑うことなどで咳き込む
  • タバコの煙、香水、ほこりなどで悪化する
  • 以前にも同じような咳を繰り返したことがある
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎がある

といった場合には、咳喘息や気管支喘息を考えます。

咳喘息では気道に炎症が続いているため、治療の基本は吸入ステロイド薬です。

単なる咳止めだけでは、気道の炎症を十分に治療できない場合があります。


「咳喘息」という名前だけが独り歩きしていないでしょうか?

最近では、長引く咳に対して「咳喘息」と診断され、吸入薬を処方されている方が増えています。

もちろん、実際に咳喘息である方は少なくありません。

しかし、咳が長引いているという理由だけで、すべてを咳喘息と判断することはできません。

吸入薬を使用しても改善しない場合には、

  • 診断が本当に咳喘息なのか
  • 吸入薬を正しく使用できているか
  • 薬の種類や量が適切か
  • 別の病気が重なっていないか

を見直す必要があります。

咳喘息という診断にこだわるのではなく、咳を起こしている原因を一つずつ確認することが大切です。


長引く咳には、さまざまな原因があります

鼻炎・副鼻腔炎・後鼻漏

鼻水が喉へ流れ込む後鼻漏や、慢性副鼻腔炎が咳の原因になることがあります。

鼻づまり、鼻水、喉に何か流れる感じ、頻繁な咳払いなどを伴う場合には、鼻や副鼻腔からの咳を考えます。

胃食道逆流症

胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、喉や気道を刺激して咳を起こすことがあります。

胸やけがなくても、逆流による咳が出る場合があります。

食後や横になったときに悪化する咳、声のかすれ、喉の違和感などが手がかりになります。

COPD

長年タバコを吸っている方では、COPD(慢性閉塞性肺疾患)も考える必要があります。

咳や痰だけでなく、階段や坂道での息切れがある場合には注意が必要です。

喫煙をやめた後でも、過去の喫煙による影響が残っていることがあります。

薬の副作用

高血圧などに使用されるACE阻害薬の副作用として、痰を伴わない咳が続くことがあります。

薬を飲み始めてから咳が出るようになった場合は、お薬手帳をお持ちください。

自己判断で薬を中止せず、処方した医師へ相談しましょう。

肺炎・結核・非結核性抗酸菌症

発熱が目立たなくても、肺炎や慢性の呼吸器感染症が隠れていることがあります。

厚生労働省は、咳や痰、微熱、体のだるさなどが2週間以上続く場合には、結核の可能性も考えて早めに受診するよう呼びかけています。

肺がん・間質性肺炎など

頻度は高くありませんが、肺がんや間質性肺炎などが、長引く咳をきっかけに見つかることがあります。

特に、血痰、体重減少、進行する息切れなどを伴う場合には、胸部画像検査が必要です。

心不全など、肺以外の病気

咳は呼吸器の病気だけで起こるとは限りません。

横になると咳や息苦しさが強くなる、足がむくむ、短期間に体重が増えたという場合には、心不全など循環器の病気も考える必要があります。


咳の原因を調べるために行う検査

症状や診察所見に応じて、次のような検査を組み合わせます。

胸部X線検査

肺炎、結核、肺がん、心不全など、胸の中に異常がないかを確認します。

長引く咳の診療では、まず見逃してはいけない病気を除外することが大切です。

ただし、胸部X線ですべての病気が分かるわけではありません。必要に応じて、専門医療機関での胸部CT検査をご提案します。

呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりして、気管支の狭さや肺の働きを調べます。

喘息やCOPDの評価に役立ちます。

咳喘息では呼吸機能検査が正常なこともあるため、正常だからといって完全には否定できません。

呼気一酸化窒素(FeNO)検査

吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測り、好酸球性の気道炎症があるかを評価します。

喘息や咳喘息を考える手がかりになりますが、FeNOの数値だけで診断することはできません。

症状、診察所見、呼吸機能検査、治療への反応などを総合して判断します。

血液検査・感染症検査

必要に応じて、炎症反応、アレルギー、百日咳などを調べます。

発熱、喉の痛み、全身倦怠感などを伴う場合には、新型コロナウイルスやインフルエンザの検査を行うこともあります。


吸入薬を使っているのに治らないとき

吸入薬は、ただ処方されれば効果が出る薬ではありません。

吸入するタイミング、息の吸い方、吸入後の息止めなどが適切でないと、薬が気管支まで十分に届かないことがあります。

「毎日使っているのに効かない」という場合でも、吸入方法を確認すると改善できることがあります。

また、症状がよくなったからといって短期間で中止すると、気道の炎症が残り、再び咳が悪化する場合があります。

薬の変更や中止は、症状と検査結果を確認しながら判断します。


次の症状がある場合は、早めに受診してください

長引く咳に加えて、次のような症状がある場合には、早めの受診が必要です。

  • 息苦しい
  • 胸が痛い
  • 血痰が出る
  • 高熱が続く
  • 呼吸が速い
  • 唇の色が悪い
  • 食事や水分が取れない
  • 咳が急速に悪化している
  • 原因不明の体重減少がある
  • 寝ると息苦しくなる
  • 意識がぼんやりする

呼吸困難や強い胸痛、顔色不良などがある場合は、通常の外来受診を待たず、救急要請が必要なことがあります。


長引く咳は「咳喘息だろう」で終わらせないことが大切です

風邪の後に咳が残ること自体は、決して珍しくありません。

しかし、咳が長く続く場合や、治療を受けても改善しない場合には、別の原因がないかを確認する必要があります。

大切なのは、病名を早く一つに決めることではありません。

見逃してはいけない病気を除外し、咳の特徴や検査結果から、本当の原因に近づくことです。

新宿イーストサイドたけうち内科では、胸部X線、呼吸機能検査、呼気一酸化窒素(FeNO)検査などを用いて、長引く咳の原因を調べます。

「風邪は治ったのに咳だけが続く」

「咳喘息の治療を受けているが改善しない」

「どの診療科を受診すればよいか分からない」

という方は、ご相談ください。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保

参考

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当院で接種できるワクチン一覧|新宿区の公費接種から自費接種まで

当院で接種できるワクチン一覧|新宿区の公費接種から自費接種まで

子どもから大人まで、予防接種のご相談を受け付けています

先日、当院で妊婦さんを対象としたRSウイルスワクチン「アブリスボ」のご予約をいただきました。

当院では3例目のご予約でしたが、前回の接種から長い期間が空いていました。

妊娠中に接種することで、これから生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染症から守る。

とても大切なワクチンですが、まだ十分に知られていないように感じます。

一方、2026年度には、

  • 妊婦さんへのRSウイルスワクチンの定期接種開始
  • 男子へのHPVワクチン助成の拡大
  • 高齢者用肺炎球菌ワクチンの変更

など、予防接種の制度に大きな動きがありました。

そこで今回は、当院で接種できる主なワクチンについて、全体像をご紹介します。


当院では、幅広い年代の予防接種に対応しています

新宿イーストサイドたけうち内科では、乳幼児、小中高生、妊婦さん、成人、高齢者まで、幅広い年代の予防接種を行っています。

接種できるワクチンには、

  • 国の定期接種
  • 新宿区独自の助成を利用できる接種
  • 全額自己負担となる任意接種

があります。

同じワクチンでも、年齢、住所、接種歴、基礎疾患などによって、公費の対象になるかどうかが異なります。


妊婦さんのRSウイルスワクチン「アブリスボ」

RSウイルスは、乳幼児に細気管支炎や肺炎を起こす感染症です。

特に、生後間もない赤ちゃんが感染すると、呼吸状態が悪化して入院が必要になることがあります。

アブリスボは妊婦さんに接種し、母体で作られた抗体を胎盤を通じて赤ちゃんへ届けるワクチンです。

つまり、これから生まれてくる赤ちゃんを、妊娠中から守るためのワクチンです。

新宿区では、2026年度から妊婦さんへのアブリスボが定期接種になりました。

対象となる接種時期は、妊娠28週0日から36週6日までです。1回の妊娠につき1回接種します。

接種を希望される方は、妊婦健診を受けている産婦人科の先生にもご確認ください。


HPVワクチン「シルガード9」

HPVは、子宮頸がんだけでなく、

  • 中咽頭がん
  • 肛門がん
  • 陰茎がん
  • 尖圭コンジローマ

などにも関係するウイルスです。

そのため、HPVワクチンは女性だけのワクチンではありません。

新宿区では、女子への定期接種に加えて、男子への任意接種費用助成も行われています。

2026年度から、男子の助成対象ワクチンに9価HPVワクチン「シルガード9」が加わりました。

男子の助成対象は、新宿区に住民登録がある小学6年生から高校1年生相当の方です。助成を受けるには、事前の申請が必要です。

HPVに感染する前に接種することで、より高い予防効果が期待できます。


子どもの定期予防接種

当院では、子どもの定期予防接種にも対応しています。

主なワクチンには、

  • B型肝炎
  • ロタウイルス
  • 小児用肺炎球菌
  • 五種混合
  • MR
  • 水痘
  • 日本脳炎
  • HPV
  • DT

などがあります。

ワクチンごとに接種できる年齢や標準的な接種時期が決まっています。

接種時期を逃している場合や、母子健康手帳を見ても次に何を接種すればよいか分からない場合は、ご相談ください。

接種歴を確認して、今後のスケジュールを一緒に整理します。


MRワクチン

MRワクチンは、麻しんと風しんを予防する混合ワクチンです。

子どもの定期接種だけでなく、接種歴が不明な成人、妊娠を希望する女性やそのご家族などで接種を検討することがあります。

妊娠中はMRワクチンを接種できません。

妊娠を希望している方は、妊娠前に抗体検査やワクチン接種を検討することが大切です。また、接種後は一定期間、妊娠を避ける必要があります。

年齢や抗体価などの条件によって、風しん抗体検査やワクチン接種の助成を受けられる場合があります。


帯状疱疹ワクチンは2種類あります

帯状疱疹は、過去に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や免疫力の低下などをきっかけに再び活性化することで発症します。

皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛として強い痛みが長期間残ることがあります。

帯状疱疹を予防するワクチンには、次の2種類があります。

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

子どもの水痘予防接種にも使われている生ワクチンです。

  • 接種は1回
  • 皮下注射
  • 新宿区の助成利用時の自己負担額は4,000円
  • 接種回数と費用を抑えられる

という特徴があります。

一方、免疫機能が低下している方、免疫抑制治療中の方、妊娠中の方などは接種できません。

組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」

生ワクチンではない帯状疱疹ワクチンです。

  • 原則2回接種
  • 筋肉注射
  • 新宿区の助成利用時の自己負担額は1回10,000円
  • 2回接種で合計20,000円
  • 高い予防効果と長い効果の持続が期待できる

という特徴があります。

接種部位の痛み、発熱、倦怠感などは、生ワクチンより起こりやすい傾向があります。

新宿区では、定期接種の対象者に加え、定期接種の対象にならない50歳以上の区民を対象とした任意接種費用の助成も行っています。

助成を受けるには、新宿区が発行する予診票が必要です。

水痘ワクチンとシングリックスのどちらが適しているかは、年齢、基礎疾患、免疫状態、費用、接種回数などを考慮して選びます。


高齢者用肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎などの重い感染症を起こすことがあります。

2026年度から、定期接種に使用される高齢者用肺炎球菌ワクチンは、20価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー20」に変更されました。

新宿区の定期接種は、原則として、過去に23価または20価肺炎球菌ワクチンを接種したことがない65歳の方が対象です。

接種できる期間は、65歳になる誕生日の前日から66歳になる誕生日の前日までです。

助成を利用できる機会が限られているため、予診票が届いた方は有効期限をご確認ください。

肺炎球菌ワクチンには複数の種類があり、過去の接種歴によって選択肢が変わります。詳しくは、別の記事でご説明します。


成人用肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」

当院では、自費接種として、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」も取り扱っています。

成人の重い肺炎球菌感染症に関係する21種類の血清型を対象としたワクチンです。

高齢の方だけでなく、基礎疾患があり肺炎球菌感染症のリスクが高い成人などで接種を検討することがあります。

プレベナー20、キャップバックス、ニューモバックスNPのどれが適しているかは、年齢、基礎疾患、過去の接種歴などによって異なります。


インフルエンザワクチン

当院では、10月からインフルエンザワクチンの接種を行う予定です。

通常の注射によるインフルエンザワクチンに加えて、対象年齢に該当する子どもには、鼻から投与する経鼻インフルエンザワクチンにも対応する予定です。

経鼻ワクチンは注射を使いませんが、生ワクチンのため、年齢や健康状態によっては接種できない場合があります。

2026年度の料金、予約開始日、対象年齢などの詳細は、決まり次第お知らせします。


新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルス感染症は現在も発生しています。

高齢の方や基礎疾患のある方では、肺炎や呼吸不全などにより重症化することがあります。

当院では、10月から新型コロナウイルスワクチンの接種を行う予定です。

使用するワクチン、対象者、自己負担額、予約方法などは、国や新宿区の正式な案内が決まり次第お知らせします。


公費接種でも、必ず無料とは限りません

「公費接種」「助成対象」と聞くと、すべて無料だと思われるかもしれません。

しかし、制度によっては自己負担が必要です。

また、同じワクチンでも、

  • 年齢
  • 住民登録のある自治体
  • 接種歴
  • 基礎疾患
  • 接種する年度
  • 定期接種か任意接種か

によって、助成の対象や自己負担額が変わります。

予診票が必要なワクチンも多いため、予約前にお手元の書類をご確認ください。


接種をご希望の方へ

ワクチンによっては、事前に取り寄せが必要です。

接種をご希望の方は、あらかじめご予約をお願いいたします。

当日は、

  • 自治体から届いた予診票
  • マイナンバーカードまたは健康保険証
  • 母子健康手帳
  • 過去の接種記録
  • お薬手帳

などをご持参ください。

すべての書類が必要という意味ではありません。接種するワクチンや制度によって、必要なものが異なります。


どのワクチンを接種すればよいか分からない方へ

ワクチンは、ただ種類を増やして接種すればよいものではありません。

年齢、基礎疾患、妊娠の有無、これまでの接種歴、感染した場合の重症化リスクなどを考えて選ぶことが大切です。

「自分は助成の対象になるのか」

「過去に接種したか分からない」

「水痘ワクチンとシングリックスのどちらがよいか」

「家族で接種歴を整理したい」

という方もご相談ください。

新宿イーストサイドたけうち内科では、一人ひとりの接種歴と健康状態を確認し、必要なワクチンをご案内します。

当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。


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