当院で接種できるワクチン一覧|新宿区の公費接種から自費接種まで
子どもから大人まで、予防接種のご相談を受け付けています
先日、当院で妊婦さんを対象としたRSウイルスワクチン「アブリスボ」のご予約をいただきました。
当院では3例目のご予約でしたが、前回の接種から長い期間が空いていました。
妊娠中に接種することで、これから生まれてくる赤ちゃんをRSウイルス感染症から守る。
とても大切なワクチンですが、まだ十分に知られていないように感じます。
一方、2026年度には、
- 妊婦さんへのRSウイルスワクチンの定期接種開始
- 男子へのHPVワクチン助成の拡大
- 高齢者用肺炎球菌ワクチンの変更
など、予防接種の制度に大きな動きがありました。
そこで今回は、当院で接種できる主なワクチンについて、全体像をご紹介します。
当院では、幅広い年代の予防接種に対応しています
新宿イーストサイドたけうち内科では、乳幼児、小中高生、妊婦さん、成人、高齢者まで、幅広い年代の予防接種を行っています。
接種できるワクチンには、
- 国の定期接種
- 新宿区独自の助成を利用できる接種
- 全額自己負担となる任意接種
があります。
同じワクチンでも、年齢、住所、接種歴、基礎疾患などによって、公費の対象になるかどうかが異なります。
妊婦さんのRSウイルスワクチン「アブリスボ」
RSウイルスは、乳幼児に細気管支炎や肺炎を起こす感染症です。
特に、生後間もない赤ちゃんが感染すると、呼吸状態が悪化して入院が必要になることがあります。
アブリスボは妊婦さんに接種し、母体で作られた抗体を胎盤を通じて赤ちゃんへ届けるワクチンです。
つまり、これから生まれてくる赤ちゃんを、妊娠中から守るためのワクチンです。
新宿区では、2026年度から妊婦さんへのアブリスボが定期接種になりました。
対象となる接種時期は、妊娠28週0日から36週6日までです。1回の妊娠につき1回接種します。
接種を希望される方は、妊婦健診を受けている産婦人科の先生にもご確認ください。
HPVワクチン「シルガード9」
HPVは、子宮頸がんだけでなく、
- 中咽頭がん
- 肛門がん
- 陰茎がん
- 尖圭コンジローマ
などにも関係するウイルスです。
そのため、HPVワクチンは女性だけのワクチンではありません。
新宿区では、女子への定期接種に加えて、男子への任意接種費用助成も行われています。
2026年度から、男子の助成対象ワクチンに9価HPVワクチン「シルガード9」が加わりました。
男子の助成対象は、新宿区に住民登録がある小学6年生から高校1年生相当の方です。助成を受けるには、事前の申請が必要です。
HPVに感染する前に接種することで、より高い予防効果が期待できます。
子どもの定期予防接種
当院では、子どもの定期予防接種にも対応しています。
主なワクチンには、
- B型肝炎
- ロタウイルス
- 小児用肺炎球菌
- 五種混合
- MR
- 水痘
- 日本脳炎
- HPV
- DT
などがあります。
ワクチンごとに接種できる年齢や標準的な接種時期が決まっています。
接種時期を逃している場合や、母子健康手帳を見ても次に何を接種すればよいか分からない場合は、ご相談ください。
接種歴を確認して、今後のスケジュールを一緒に整理します。
MRワクチン
MRワクチンは、麻しんと風しんを予防する混合ワクチンです。
子どもの定期接種だけでなく、接種歴が不明な成人、妊娠を希望する女性やそのご家族などで接種を検討することがあります。
妊娠中はMRワクチンを接種できません。
妊娠を希望している方は、妊娠前に抗体検査やワクチン接種を検討することが大切です。また、接種後は一定期間、妊娠を避ける必要があります。
年齢や抗体価などの条件によって、風しん抗体検査やワクチン接種の助成を受けられる場合があります。
帯状疱疹ワクチンは2種類あります
帯状疱疹は、過去に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や免疫力の低下などをきっかけに再び活性化することで発症します。
皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛として強い痛みが長期間残ることがあります。
帯状疱疹を予防するワクチンには、次の2種類があります。
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」
子どもの水痘予防接種にも使われている生ワクチンです。
- 接種は1回
- 皮下注射
- 新宿区の助成利用時の自己負担額は4,000円
- 接種回数と費用を抑えられる
という特徴があります。
一方、免疫機能が低下している方、免疫抑制治療中の方、妊娠中の方などは接種できません。
組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」
生ワクチンではない帯状疱疹ワクチンです。
- 原則2回接種
- 筋肉注射
- 新宿区の助成利用時の自己負担額は1回10,000円
- 2回接種で合計20,000円
- 高い予防効果と長い効果の持続が期待できる
という特徴があります。
接種部位の痛み、発熱、倦怠感などは、生ワクチンより起こりやすい傾向があります。
新宿区では、定期接種の対象者に加え、定期接種の対象にならない50歳以上の区民を対象とした任意接種費用の助成も行っています。
助成を受けるには、新宿区が発行する予診票が必要です。
水痘ワクチンとシングリックスのどちらが適しているかは、年齢、基礎疾患、免疫状態、費用、接種回数などを考慮して選びます。
高齢者用肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎などの重い感染症を起こすことがあります。
2026年度から、定期接種に使用される高齢者用肺炎球菌ワクチンは、20価肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー20」に変更されました。
新宿区の定期接種は、原則として、過去に23価または20価肺炎球菌ワクチンを接種したことがない65歳の方が対象です。
接種できる期間は、65歳になる誕生日の前日から66歳になる誕生日の前日までです。
助成を利用できる機会が限られているため、予診票が届いた方は有効期限をご確認ください。
肺炎球菌ワクチンには複数の種類があり、過去の接種歴によって選択肢が変わります。詳しくは、別の記事でご説明します。
成人用肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」
当院では、自費接種として、21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス」も取り扱っています。
成人の重い肺炎球菌感染症に関係する21種類の血清型を対象としたワクチンです。
高齢の方だけでなく、基礎疾患があり肺炎球菌感染症のリスクが高い成人などで接種を検討することがあります。
プレベナー20、キャップバックス、ニューモバックスNPのどれが適しているかは、年齢、基礎疾患、過去の接種歴などによって異なります。
インフルエンザワクチン
当院では、10月からインフルエンザワクチンの接種を行う予定です。
通常の注射によるインフルエンザワクチンに加えて、対象年齢に該当する子どもには、鼻から投与する経鼻インフルエンザワクチンにも対応する予定です。
経鼻ワクチンは注射を使いませんが、生ワクチンのため、年齢や健康状態によっては接種できない場合があります。
2026年度の料金、予約開始日、対象年齢などの詳細は、決まり次第お知らせします。
新型コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルス感染症は現在も発生しています。
高齢の方や基礎疾患のある方では、肺炎や呼吸不全などにより重症化することがあります。
当院では、10月から新型コロナウイルスワクチンの接種を行う予定です。
使用するワクチン、対象者、自己負担額、予約方法などは、国や新宿区の正式な案内が決まり次第お知らせします。
公費接種でも、必ず無料とは限りません
「公費接種」「助成対象」と聞くと、すべて無料だと思われるかもしれません。
しかし、制度によっては自己負担が必要です。
また、同じワクチンでも、
- 年齢
- 住民登録のある自治体
- 接種歴
- 基礎疾患
- 接種する年度
- 定期接種か任意接種か
によって、助成の対象や自己負担額が変わります。
予診票が必要なワクチンも多いため、予約前にお手元の書類をご確認ください。
接種をご希望の方へ
ワクチンによっては、事前に取り寄せが必要です。
接種をご希望の方は、あらかじめご予約をお願いいたします。
当日は、
- 自治体から届いた予診票
- マイナンバーカードまたは健康保険証
- 母子健康手帳
- 過去の接種記録
- お薬手帳
などをご持参ください。
すべての書類が必要という意味ではありません。接種するワクチンや制度によって、必要なものが異なります。
どのワクチンを接種すればよいか分からない方へ
ワクチンは、ただ種類を増やして接種すればよいものではありません。
年齢、基礎疾患、妊娠の有無、これまでの接種歴、感染した場合の重症化リスクなどを考えて選ぶことが大切です。
「自分は助成の対象になるのか」
「過去に接種したか分からない」
「水痘ワクチンとシングリックスのどちらがよいか」
「家族で接種歴を整理したい」
という方もご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科では、一人ひとりの接種歴と健康状態を確認し、必要なワクチンをご案内します。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保












