症状から考えるシリーズ
「疲れたから注射」で終わって大丈夫?|疲れが続くときに考えたい病気
「最近、とても疲れています」
仕事が忙しい。
睡眠時間が足りない。
暑さで体力を消耗した。
会食や飲酒が続いた。
疲れを感じる理由に、心当たりがある方は多いと思います。
十分に休めば回復する一時的な疲れであれば、大きな心配はいらないことがほとんどです。
当院でも、
「仕事で疲れたので、にんにく注射を受けたい」
「大切な予定があるので、コンディションを整えたい」
という方には、体調とご希望を確認したうえで、コンディションケア注射・点滴をご案内しています。
しかし、疲れが長く続いている場合には、単なる疲労だけでなく、病気が隠れていないかを一度考える必要があります。
注射を受ける前に、原因を調べた方がよい疲れもあります
疲れたときに注射や点滴を受けること自体が悪いわけではありません。
ただし、注射や点滴は、疲れの原因を診断する検査ではありません。
何らかの病気によって倦怠感が出ている場合には、注射を受けるだけでは根本的な解決にならないことがあります。
特に、
- 疲れが何週間も続いている
- 十分に眠っても回復しない
- 以前はできていた仕事や家事がつらい
- 少し動いただけで息切れする
- 動悸や胸の苦しさがある
- 食欲がない
- 体重が増えた、または減った
- 微熱が続いている
- 顔色が悪いと言われる
- 強い眠気がある
- 気分の落ち込みが続いている
という場合には、診察や検査を受けることをおすすめします。
疲れの原因1|貧血
貧血になると、全身へ十分な酸素を運びにくくなります。
そのため、
- 疲れやすい
- 息切れする
- 動悸がする
- めまいがする
- 立ちくらみがある
- 顔色が悪い
などの症状が現れることがあります。
月経のある女性では鉄欠乏性貧血が多くみられますが、男性や閉経後の女性に貧血がある場合には、胃や大腸などからの出血が隠れていないかを確認することも重要です。
血液検査では、赤血球やヘモグロビンだけでなく、必要に応じて鉄やフェリチンなども調べます。
疲れの原因2|甲状腺の病気
甲状腺ホルモンは、全身の代謝を調節しています。
甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症では、
- 疲れやすい
- 眠い
- むくむ
- 体重が増える
- 寒がりになる
- 便秘になる
- 脈が遅くなる
といった症状がみられます。
反対に、甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症では、
- 動悸がする
- 汗をかきやすい
- 手が震える
- 体重が減る
- 疲れやすい
- 落ち着かない
などの症状が現れることがあります。
「疲れているから」と思っていたら、血液検査で甲状腺の異常が見つかることもあります。
疲れの原因3|糖尿病
血糖値が高い状態が続くと、糖をエネルギーとしてうまく利用できず、倦怠感が出ることがあります。
糖尿病では、
- 喉が渇く
- 水分をたくさん飲む
- 尿の回数が増える
- 食べているのに体重が減る
- 傷が治りにくい
- 感染症を繰り返す
- 食後に強い眠気がある
などの症状を伴うことがあります。
糖尿病は、かなり進行するまで自覚症状がないことも少なくありません。
血糖値やHbA1cを調べることで、現在の状態を確認できます。
疲れの原因4|肝臓や腎臓の異常
肝臓は、栄養の代謝や有害物質の処理など、多くの役割を担っています。
脂肪肝、肝炎、飲酒による肝障害などがあっても、初期にははっきりした症状が出ないことがあります。
腎臓の機能が低下した場合も、初期には自覚症状が少なく、進行すると倦怠感、むくみ、食欲低下などが現れることがあります。
「疲れているだけ」と思っていても、血液検査や尿検査で異常が見つかることがあります。
疲れの原因5|睡眠時無呼吸症候群
睡眠時間を確保しているのに、
「朝から疲れている」
「昼間に強い眠気がある」
「仕事中に集中できない」
という場合には、睡眠の質に問題があるかもしれません。
特に、
- 大きないびきをかく
- 睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
- 朝起きると頭が痛い
- 夜中に何度も目が覚める
- 高血圧がある
- 肥満がある
という方では、睡眠時無呼吸症候群を考えます。
自宅で行える簡易検査で確認できる場合があります。
疲れの原因6|心臓や肺の病気
心臓や肺の働きが低下すると、全身へ十分な酸素を届けにくくなり、疲れやすさとして現れることがあります。
- 階段で息切れするようになった
- 少し歩いただけで疲れる
- 胸が痛い、圧迫される
- 動悸がする
- 横になると息苦しい
- 足がむくむ
- 咳が長く続いている
という場合には、心電図、胸部レントゲン、血液検査、呼吸機能検査、超音波検査などを検討します。
突然の強い胸痛や呼吸困難、冷や汗、意識が遠のく症状がある場合には、注射や点滴を希望して来院するのではなく、救急要請が必要です。
感染症の始まりに、倦怠感だけが出ることもあります
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症では、発熱や咳より先に、強い倦怠感が現れることがあります。
「疲れだと思って出勤していたら、翌日に発熱した」
ということもあります。
周囲で感染症が流行している場合や、喉の違和感、悪寒、頭痛、関節痛などを伴う場合には、感染症の可能性も考えます。
検査は、発症してからの時間によって結果が変わるため、症状と経過を確認したうえで適切な方法を選びます。
心の疲れが、体の症状として現れることもあります
過労、睡眠不足、強いストレス、気分の落ち込みなどによっても、強い倦怠感が現れます。
ただし、最初からすべてを「ストレスのせい」と決めつけることは適切ではありません。
まず身体的な病気が隠れていないかを確認し、そのうえで心身の状態を一緒に考えることが大切です。
注射・点滴を希望して来院しても、診察へ切り替えられます
当院では、にんにく注射やコンディションケア注射・点滴を希望して来院された場合でも、症状を伺ったうえで病気の可能性が考えられるときには、診察や検査をご提案します。
反対に、診察を受けた結果、大きな異常が疑われず、ご本人が注射・点滴を希望される場合には、自費診療のコンディションケアメニューをご案内できます。
最初から、
「保険診療を受けるのか」
「自費の注射を受けるのか」
をご自身で完全に決めて来院する必要はありません。
体調を伺いながら、どちらが適しているかを一緒に考えます。
「いつもの疲れ」と違うと感じたら、ご相談ください
疲れの多くは、休養や睡眠によって改善します。
しかし、病気による倦怠感は、休んでもなかなか改善しません。
「年齢のせいだろう」
「仕事が忙しいから仕方がない」
「とりあえず注射を打てば大丈夫」
と済ませず、いつもの疲れと違うと感じたら、一度ご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科では、症状や経過に応じて、血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン、呼吸機能検査、超音波検査などを組み合わせ、疲れの原因を確認します。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
疲れ・倦怠感の診察予約
当院を初めて受診される方もご予約いただけます。
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※検査内容は、症状や診察所見を確認したうえで医師が判断します。
※コンディションケア注射・点滴は自由診療です。
※保険診療と自由診療の取り扱いについては、来院時にご案内します。












