当院の診療体制シリーズ
検査はどこで受けても同じ?|当院が検査機器と精度にこだわる理由
「同じ病気を調べる検査なら、どこで受けても同じでは?」
そう思われるかもしれません。
しかし実際には、使用する検査キットや検査機器、検査方法、検体を採取するタイミングによって、得られる情報や結果が出るまでの時間は異なります。
小さなクリニックでは、どのような検査機器を使っているのか、患者さんからはなかなか見えません。
設備を整えていても、きちんと発信しなければ、その違いは誰にも伝わりません。
そこで今回は、新宿イーストサイドたけうち内科が、診断の精度と速さを高めるために整えている検査体制についてご紹介します。
当院が大切にしているのは「検査すること」ではありません
検査は、たくさん行えばよいものではありません。
大切なのは、
- どの病気を疑っているのか
- 発症からどのくらい時間が経過しているのか
- どの検査方法が適しているのか
- 検査結果を、その後の診断や治療にどうつなげるのか
を考えたうえで、必要な検査を選ぶことです。
当院では、単に検査結果をお渡しするのではなく、問診、診察、検査結果を組み合わせて診断し、その後の治療まで一貫して行うことを重視しています。
1.新型コロナウイルス検査|3つの方法を使い分けます
新型コロナウイルスの検査には、抗原検査、NEAR法による遺伝子検査、リアルタイムPCR検査を用意しています。
抗原検査
クイックナビ-COVID19 Ag
新型コロナウイルスの抗原検査には、大塚製薬が販売する「クイックナビ-COVID19 Ag」を採用しています。
抗原検査は、短時間で結果が分かることが利点です。
一方で、感染初期などウイルス量が少ない時期には、感染していても陰性になる可能性があります。
そのため当院では、抗原検査の結果だけで機械的に判断するのではなく、発症からの時間、症状、周囲の流行状況なども確認します。
NEAR法による遺伝子検査
ID NOW
抗原検査よりも高い感度が必要と考えられる場合には、アボット社の「ID NOW」を使用します。
ID NOWは、NEAR法という等温核酸増幅法によって、新型コロナウイルスの遺伝子を検出する装置です。
新型コロナウイルス2019 v2.0では、陽性結果は最短6分、陰性結果も12分未満で得られます。
抗原検査のような迅速性と、遺伝子検査という特長を併せ持つ検査です。
リアルタイムPCR検査
AutoAmp
さらに精密な確認が必要な場合には、島津製作所の全自動リアルタイムPCR装置「AutoAmp」を使用できます。
PCR検査は、検体に含まれるウイルスの遺伝子を増幅して検出する検査です。
当院では、患者さんの症状、発症時期、抗原検査の結果、検査の目的などに応じて、
- 抗原検査
- ID NOWによるNEAR法
- AutoAmpによるリアルタイムPCR法
を使い分けます。
一つの検査方法だけですべてを判断するのではなく、状況に応じて、より適切な方法を選べることが当院の強みです。
2.インフルエンザ検査|クイックナビ-Flu2を採用
インフルエンザの抗原検査には、大塚製薬が販売する「クイックナビ-Flu2」を採用しています。
クイックナビ-Flu2は、A型とB型を判別する迅速抗原検査です。
判定時間は5分で、陽性例では早い段階で判定できる場合もあります。
ただし、インフルエンザ検査も発症直後はウイルス量が少なく、陰性になることがあります。
「検査が陰性だったから、絶対にインフルエンザではない」
とは限りません。
当院では、発熱の経過、周囲の流行、関節痛や倦怠感などの症状、診察所見を含めて総合的に判断します。
3.超音波検査|脂肪肝を“見た目”だけで終わらせません
当院では、キヤノンメディカルシステムズの超音波診断装置「Aplio me」を導入しています。
一般的な腹部超音波検査では、肝臓が白く見えるかどうかなどから、脂肪肝の可能性を評価します。
しかし、
「脂肪肝があります」
と視覚的に判断するだけでは、肝臓に脂肪がどの程度蓄積しているのか、肝臓がどの程度硬くなっているのかまでは十分に分かりません。
当院の超音波検査では、
- ATIによる肝内脂肪蓄積の定量評価
- SWEによる肝硬度の定量評価
が可能です。
ATIは、超音波が肝臓内でどの程度減衰するかを測定し、脂肪蓄積の程度を評価する技術です。
SWEは、肝臓内を伝わるせん断波の速度を測定し、肝臓の硬さを評価する技術です。
脂肪肝で本当に注意したいのは、脂肪があることだけではなく、炎症や線維化が進行していないかという点です。
当院では、単に「脂肪肝らしい」という見た目の評価だけで終わらせず、脂肪蓄積量と肝硬度を数値化し、今後の診療へつなげます。
4.呼気一酸化窒素検査(FeNO)|喘息に関連する気道炎症を調べます
長引く咳の原因として、気管支喘息や咳喘息が疑われることがあります。
しかし、咳が続いているという理由だけで、すべてを咳喘息と診断することはできません。
当院では、喘息に関連する好酸球性気道炎症を評価するために、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)を測定しています。
決められた方法で息を吐いていただき、その呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測る検査です。
採血や気管支鏡を使わずに、気道の好酸球性炎症を推定できます。
ただし、FeNOの数値だけで喘息の有無を確定することはできません。
症状、聴診所見、呼吸機能検査、胸部レントゲンなどと組み合わせて、診断の補助として利用します。
5.胸部レントゲン検査|撮影後、速やかに画像を確認
当院では、富士フイルムのフラットパネルセンサを用いたデジタルレントゲンシステムを採用しています。
従来のカセッテを使用する方式では、撮影後に画像を読み取る工程が必要でした。
デジタル方式では、撮影した画像を速やかに画面へ表示できるため、検査から診察へ移るまでの時間を短縮できます。
肺炎、気胸、肺腫瘍、心拡大、胸水などが疑われる場合に、その場で画像を確認し、次の診断や治療方針を考えます。
なお、自動的に診断を確定する装置ではありません。
最終的には医師が画像を確認し、症状や診察所見と合わせて判断します。
6.CT・MRI検査|2つの画像診断専門施設と連携
レントゲンや超音波検査だけでは十分に判断できない場合には、CTやMRIによる詳しい評価が必要になります。
当院では、
の2つの画像診断専門施設へ、CT・MRI検査を依頼しています。
Seeds Clinic新宿三丁目は、新宿三丁目駅E3出口直結です。
メディカルスキャニング東新宿は、東新宿駅から徒歩1分に位置し、当院からも近いため、患者さんの移動負担を抑えやすい施設です。
当院内にはCT・MRI装置を設置していませんが、検査する部位や目的、緊急性、予約状況などに応じて画像診断施設をご紹介し、撮影された画像や読影結果を当院で確認します。
胸痛、腹痛、頭痛、しびれ、腫瘍の疑いなど、CT・MRIによる詳しい評価が必要な場合にも、撮影して終わりにするのではなく、その後の診断や治療へつなげます。
予約状況などの条件が合えば、当日中に撮影し、画像や診断結果を確認できる場合もあります。
※紹介先は、検査内容、緊急性、予約状況、患者さんのご希望などを踏まえてご案内します。
※検査日時や結果を確認できる時期は、紹介先や検査内容によって異なります。
7.血液検査|検査会社BMLを採用しています
当院の血液検査は、臨床検査会社のBMLへ委託しています。
BML総合研究所は、臨床検査室の品質と能力に関する国際規格「ISO 15189」の認定を取得し、継続的な精度管理に取り組んでいます。
血液検査は、どこで受けても完全に同じ数値になるとは限りません。
測定方法、測定機器、検査試薬、採血した時間、食事、運動、飲酒、体調などによって、結果が変動することがあります。
そのため、数値の経過を判断するときには、できるだけ同じ検査会社、同じ条件で比較することも大切です。
当院では、単価だけを優先して検査会社を選んでいるわけではありません。
検査結果の信頼性を重視し、費用がかかってもBMLを採用しています。
健診結果と当院の採血結果に違いがある場合には、測定条件や検査方法の違いも確認しながら、当院で継続的に測定した結果をもとに治療方針を判断します。
高価な機器があるだけでは、正しい診断にはなりません
どれほど性能の高い検査機器でも、検査を行う時期や対象を間違えれば、適切な結果にはつながりません。
また、検査結果だけを見て診断できるわけでもありません。
大切なのは、
問診、診察、検査、画像、これまでの経過を一つにつなげて考えることです。
当院の強みは、複数の検査方法を用意していることだけではありません。
患者さんの症状に応じて検査を選び、その結果を医師が確認し、必要な治療や専門医療機関への紹介までつなげられることにあります。
検査結果まで含めて診てほしい方へ
「発熱したので、精度を重視した検査を受けたい」
「抗原検査は陰性だったが、症状が続いている」
「長引く咳の原因をきちんと調べたい」
「健診で脂肪肝を指摘されたので、詳しく評価したい」
「血液検査の異常を、その後の治療まで相談したい」
「レントゲンだけでなく、必要ならCTやMRIまで進めてほしい」
という方はご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科では、検査を行うこと自体を目的とせず、検査結果を診断と治療へつなげることを大切にしています。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
診察・検査のご予約
当院を初めて受診される方もご予約いただけます。
▶ 診療予約はこちら
※検査の種類は、症状、発症からの時間、診察所見などを確認したうえで医師が判断します。
※いずれの検査にも偽陰性・偽陽性の可能性があり、一つの検査結果だけで病気を完全に否定・確定できるとは限りません。












