自由診療シリーズ③
プラセンタ注射をすると献血できない?|2026年秋のルール変更と1A・2Aの違い
「プラセンタ注射をすると、一生献血できないのですか?」
プラセンタ注射について説明するとき、患者さんからよく聞かれる質問です。
これまで、ヒト由来のプラセンタ注射を一度でも受けた方は、期間を問わず献血をご遠慮いただく運用となっていました。
そのため、
「今後も献血を続けたいので、プラセンタ注射は受けられない」
「会社で定期的に献血へ参加しているので迷っている」
「一度注射したら一生献血できないと聞いて不安になった」
という方も少なくありませんでした。
しかし、この献血制限について、厚生労働省は見直しを決定しています。
プラセンタ注射歴による献血制限は、2026年秋頃に撤廃される予定です。
ただし、現時点ではまだ従来の運用が続いています。
今日は、現在の献血ルールと今後の変更予定、プラセンタ注射の1A・2Aの違い、当院の料金について説明します。
現在は、まだ献血できません
2026年8月現在、ヒト胎盤由来のプラセンタ注射を受けたことがある方は、現在も献血をご遠慮いただく運用です。
制限撤廃の方針は決定していますが、日本赤十字社における問診システムの変更や関係者への周知など、実際の運用に向けた準備が必要です。
厚生労働省は、献血制限の撤廃時期を2026年秋頃としています。
具体的な運用開始日は、まだ正式に発表されていません。
そのため、
「秋に撤廃されると聞いたから、今日から献血できる」
というわけではありません。
正式な運用開始が発表されるまでは、これまでどおり献血を控えてください。
なぜ、これまで献血できなかったのでしょうか?
国内で使用されているプラセンタ注射は、ヒトの胎盤を原料として製造されています。
原料となる胎盤については、提供者の問診や感染症検査が行われ、製造工程でも安全性を高めるための処理が実施されています。
しかし、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)については、献血時に血液から確認できる実用的な検査方法がなく、理論上のリスクを完全には否定できないと考えられていました。
そのため、輸血を受ける方の安全を最優先に考えた予防的な措置として、2006年からプラセンタ注射歴のある方の献血が制限されてきました。
これは、
「プラセンタ注射を受けた方が感染している」
「プラセンタ注射が危険な薬である」
という意味ではありません。
あくまで、輸血用血液の安全性を可能な限り高めるための慎重な措置でした。
なぜ、献血制限が撤廃されるのでしょうか?
厚生労働省の検討では、
- 国内外におけるvCJDの発生状況
- 国内における感染リスクの評価
- 諸外国における献血制限の状況
- これまでの安全性に関する情報
などが総合的に評価されました。
その結果、プラセンタ注射歴による献血制限を撤廃しても、国内のvCJD患者が増加することはないと判断され、制限を見直す方針が決定されました。
今後、正式な運用が始まれば、過去にプラセンタ注射を受けたことがある方も、プラセンタ注射歴だけを理由に献血を断られることはなくなる予定です。
ただし、献血当日の体調、年齢、体重、服用している薬、ほかの病気などによって、献血できない場合はあります。
最終的な献血の可否は、献血会場での問診や基準に基づいて判断されます。
プラセンタ注射とは?
プラセンタとは「胎盤」という意味です。
国内で承認されているプラセンタ注射薬は、ヒト胎盤から抽出した成分を原料として製造されています。
保険診療上の主な適応は、製剤によって異なりますが、
- 更年期障害
- 乳汁分泌不全
- 慢性肝疾患における肝機能の改善
です。
これらの保険適応に該当しない目的で受ける場合は、自由診療となります。
当院では、日々の体調管理やコンディションケアについて医師へ相談したい方に、自由診療のプラセンタ注射をご用意しています。
ただし、プラセンタ注射は、疲労や不調を必ず改善する「万能注射」ではありません。
感じ方や体感には個人差があります。
病気の治療が必要な状態を、プラセンタ注射だけで済ませることもできません。
体調不良の原因として病気が疑われる場合には、必要な検査や保険診療をご案内します。
「1A」と「2A」は何が違うのでしょうか?
「A」は、アンプルの本数を表しています。
プラセンタ1A
プラセンタ製剤を1アンプル使用します。
初めて受ける方や、まず少ない本数から試したい方に選ばれることが多いメニューです。
プラセンタ2A
プラセンタ製剤を2アンプル使用します。
1Aを受けた経験があり、もう少し量を増やして受けたい方に選ばれることがあります。
ただし、2Aにすれば、効果が必ず2倍になるわけではありません。
注射後の感じ方や持続期間には個人差があります。
最初から2Aを選ぶ必要はなく、まず1Aから受け、体調や感じ方を確認してから次回以降の量を相談することもできます。
当院のプラセンタ注射料金
当院の料金は、次のとおりです。
プラセンタ1A 2,000円
プラセンタ2A 3,500円
いずれも税込の自由診療料金です。
ほかの注射・点滴と同じ日に受ける場合には、セット割引をご用意しています。
にんにく注射+プラセンタ
合計金額から200円引き
その他の注射・点滴+プラセンタ
合計金額から500円引き
プラセンタが1Aでも2Aでも、割引額は同じです。
例えば、
- にんにく注射+プラセンタ1A:3,300円
- メディカルにんにく注射+プラセンタ1A:4,000円
- コンディション注射+プラセンタ1A:4,500円
- ハイパフォーマンス点滴+プラセンタ1A:6,000円
となります。
当日の体調や目的を確認し、希望される組み合わせについてご相談いただけます。
医師が診察したうえで施行します
プラセンタ注射は、ご希望があれば一律に施行するものではありません。
医師が、
- 当日の体調
- 既往歴
- アレルギー歴
- 服用中のお薬
- 注射を希望する目的
- これまでに受けた際の副作用
などを確認し、安全に受けられるかを判断します。
体調や治療中の病気によっては、注射を延期または中止する場合があります。
また、初めて受ける方には、ヒト由来製剤であることや現在の献血制限についてご説明し、内容をご確認いただいたうえで施行します。
献血制限が撤廃された後も、ヒト由来製剤であることに変わりはありません。
医師による診察と説明、同意の確認は引き続き必要です。
主な副作用とリスク
プラセンタ注射では、次のような副作用が起こることがあります。
- 注射部位の痛み
- 腫れ
- 赤み
- 内出血
- 発疹
- かゆみ
- 吐き気
- アレルギー反応
まれに強いアレルギー反応が起こる可能性もあります。
注射後に息苦しさ、全身のじんましん、顔や唇の腫れ、強い気分不良などが現れた場合には、すぐに医療機関へご相談ください。
「献血できないから受けない」と考えていた方へ
これまで、
「プラセンタ注射に興味はあるけれど、今後献血できなくなるのは困る」
と考え、注射を見送っていた方もいらっしゃると思います。
献血制限は、2026年秋頃に撤廃される予定です。
これは、プラセンタ注射を検討する方にとって、大きな制度変更です。
ただし、2026年8月現在はまだ制限が続いています。
正式な運用開始日が発表されましたら、当院でも改めてご案内します。
制度変更だけを理由に急いで注射を受ける必要はありません。
効果の感じ方、費用、副作用、ヒト由来製剤であることなどを理解し、ご自身に必要かどうかを考えたうえで選択してください。
当院は8月19日から通常診療です
当院は、8月14日(金)から8月18日(火)まで夏季休診です。
8月19日(水)から通常どおり診療いたします。
プラセンタ注射について、
「1Aと2Aのどちらがよいか分からない」
「ほかのコンディション注射と一緒に受けたい」
「献血制限の変更について詳しく聞きたい」
という方は、診療再開後にご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
プラセンタ注射後の献血制限は、2026年秋頃に撤廃予定です。ただし、正式な運用開始までは、現在の献血制限に従ってください。












