健診シリーズ
健診で「要精査」「要精査」はどこで受けたらよいでしょうか?
健診結果を持って、どこへ相談すればよいのでしょうか?
昨日から、
「健康診断で異常を指摘されたので、詳しく調べてほしい」
という初診の患者さんが、続けて来院されました。
最近の健康診断では、検査当日に仮の結果を渡されたり、後日、メールやウェブサイトで電子結果が届いたりすることが増えています。
結果に、
「要再検査」
「要精密検査」
「要治療」
と書かれていると、
「病気が見つかったのではないか」
「すぐに受診した方がよいのか」
「何科へ行けばよいのか」
「再検査はどこで受ければよいのか」
と不安になると思います。
健診施設から再検査の案内を受けることもありますが、勤務先の近く、かかりつけ医、自宅の近くなど、ほかにも選択肢があります。
今回は、健診で「要精査」と判定されたとき、どこへ相談し、どのように再検査を受ければよいのかをご説明します。
Q.再検査は、健診を受けた施設で受けなければいけないのでしょうか?
A.いいえ。再検査を受ける医療機関は、ご自身で選ぶことができます
健診施設から、
「当施設の外来を予約してください」
「こちらで再検査を受けてください」
と案内されることがあります。
健診を受けた施設には、今回の検査内容を把握しているという利点があります。そのまま再検査を受けることも、もちろん一つの選択肢です。
一方で、必ず同じ施設へ戻らなければならないわけではありません。
- 普段から通院しているかかりつけ医
- 勤務先から受診しやすい医療機関
- 自宅の近くにある医療機関
- 診断後の治療まで継続して相談できる医療機関
などから、ご自身が受診しやすい医療機関を選ぶことができます。
すでにかかりつけ医がいる方は、まず健診結果を見せて相談することをお勧めします。
普段の血圧、過去の検査値、内服薬、ほかの病気などを把握しているため、今回の結果だけでなく、以前からの変化も含めて判断できます。
Q.健診施設と、かかりつけ医のどちらへ相談するのがよいですか?
A.それぞれに利点があります
健診施設には、
- 今回行った検査の内容を把握している
- 以前の健診結果が保存されている場合がある
- 健診から再検査まで同じ施設内で進められる
という利点があります。
一方、かかりつけ医には、
- 普段の健康状態を把握している
- 過去の血圧や検査値と比較できる
- 現在の薬との関係を確認できる
- ほかの病気も含めて判断できる
- 治療が必要になった場合、そのまま継続して診療できる
という利点があります。
どちらが常に正しいということではありません。
通いやすさ、検査内容、その後の治療、これまでの診療歴などを考えて選びましょう。
健康診断と、その後の診療は役割が異なります
健康診断の主な目的は、病気の可能性がある方を見つけることです。
多くの方を対象に、血圧、血液検査、尿検査、胸部X線、心電図などを一定の基準で判定します。
一方、医療機関で行う再検査や精密検査の目的は、
- 本当に病気があるのか
- 一時的な異常ではないか
- 治療を始める必要があるか
- どの程度の危険性があるか
- 今後どのように経過をみるか
を、一人ひとりの状態に合わせて判断することです。
健康診断で異常を見つける段階から、実際の診断と治療へ進む段階では、これまでの病歴や生活状況も含めて考える必要があります。
Q.「要精査」は、病気が確定したという意味ですか?
A.病気が確定したという意味ではありません
健康診断は、病気の可能性がある方を見つけるための検査です。
「要精査」と書かれていても、再検査の結果、
「一時的な変化だった」
「体質によるもので、治療は必要ない」
「生活習慣を見直して経過をみればよい」
と判断されることもあります。
一方で、症状のない高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、腎臓病などが見つかる場合もあります。
症状がないから大丈夫なのではなく、症状が出る前に病気を見つけるために行うのが健康診断です。
必要以上に怖がる必要はありませんが、そのまま放置しないことが大切です。
再検査を受けて終わりではありません
大切なのは、同じ検査をもう一度行うことだけではありません。
例えば、健診で血圧が高かった場合、医療機関でもう一度測って正常だったからといって、それだけで問題がないとは限りません。
- 家庭での血圧はどうなのか
- 以前から高くなかったか
- 糖尿病や腎臓病がないか
- 心電図に変化がないか
- 治療を始める必要があるか
などを確認する必要があります。
血糖、LDLコレステロール、肝機能、尿蛋白なども同じです。
再検査の数値だけを見るのではなく、異常の原因を考え、治療が必要であれば、その後も継続して診療することが大切です。
Q.正式な結果報告書が届くまで待つ必要がありますか?
A.気になる異常があれば、仮結果でも相談できます
最近では、健診当日に仮の結果が渡されることがあります。
また、メール、ウェブサイト、スマートフォンのアプリなどで、検査結果を確認できる健診施設も増えています。
その結果に明らかな異常があり、
「正式な報告書が届くまで待っていてよいのだろうか」
と心配な場合は、すべての結果がそろうまで待つ必要はありません。
- 健診当日に渡された仮結果
- メールで届いたPDF
- 健診施設のウェブ画面
- スマートフォンに表示された検査結果
- 結果画面のスクリーンショット
でも、分かる範囲から相談できます。
正式な結果報告書が後日届いたら、改めて全体を確認します。
数値が著しく高い場合や、「至急受診」「要治療」と記載されている場合には、正式な報告書を待たず、早めに医療機関へ相談してください。
Q.健診施設の再検査予約が数週間先です。待っても大丈夫ですか?
A.異常の内容と程度によって異なります
緊急性の低い異常であれば、予定された予約日まで待てる場合もあります。
一方で、
「この数値で数週間待ってよいのか分からない」
「結果を見てから不安で落ち着かない」
「早く治療を始めた方がよいのではないか」
という場合には、予約日を待たず、身近な医療機関へ相談して構いません。
結果を確認し、
- すぐに再検査や治療が必要か
- 数週間待っても問題ないか
- 家庭で何を確認すればよいか
- 健診施設で予定されている検査を受けるべきか
- 別の専門医療機関を受診すべきか
を整理します。
すでに健診施設で再検査を予約していても、先にかかりつけ医へ相談することはできます。
相談した結果、予定されている再検査をそのまま受けた方がよいと判断する場合もあります。
当院へ通院中の方は、まず健診結果を見せてください
当院へ高血圧、糖尿病、脂質異常症などで定期通院している方が、勤務先の健康診断を受けることもあります。
その健診で異常を指摘された場合は、健診施設で新たな再検査を予約する前に、まず当院へ結果をお見せください。
すでに当院で定期的に確認している項目であれば、同じ検査を重ねて受ける必要がない場合があります。
一方、これまで調べていなかった項目や、新しい変化がある場合には、必要な検査を追加します。
普段の診療内容、過去の数値、現在の薬を把握したうえで判断できることが、かかりつけ医へ相談する利点です。
初めての方も、健診結果を持って受診できます
当院へ通院したことがない方もご相談いただけます。
「健診施設から再検査を勧められたが、通いにくい」
「再検査後の治療まで同じ医師に診てもらいたい」
「複数の異常をまとめて相談したい」
「何科を受診すればよいのか分からない」
という段階で受診していただいて構いません。
健診結果を全体として確認し、
- 当院で検査・治療できるもの
- 経過観察でよいもの
- 専門医へ紹介すべきもの
を整理します。
このような健診異常に対応しています
血圧が高い
健診会場で一時的に高くなったのか、高血圧が続いているのかを、家庭血圧も含めて確認します。
年齢、腎機能、心電図、糖尿病なども確認し、生活習慣の改善で経過をみるか、薬が必要かを判断します。
LDLコレステロールが高い
LDLコレステロールの数値だけで、薬の必要性が決まるわけではありません。
年齢、高血圧、糖尿病、喫煙、腎機能、心筋梗塞や脳梗塞の既往、家族歴などを含めて評価します。
血糖値・HbA1cが高い
一時的な血糖上昇、糖尿病予備群、糖尿病のどの段階にあるのかを確認します。
糖尿病の初期には、喉の渇きや頻尿などの症状がないことも少なくありません。
肝機能異常・脂肪肝
AST、ALT、γ-GTPなどの異常は、飲酒だけが原因とは限りません。
当院では、血液検査に加え、必要に応じて腹部超音波検査、脂肪肝の程度を評価するATI、肝臓の硬さを評価するSWEなどを組み合わせて評価します。
尿蛋白・血尿・腎機能異常
再度の尿検査や血液検査を行い、腎臓病、尿路感染症、尿路結石などの可能性を確認します。
必要に応じて腎臓内科や泌尿器科へご紹介します。
貧血
鉄不足だけでなく、月経や消化管からの出血、腎臓病、慢性炎症などが隠れていないかを調べます。
特に男性や閉経後の女性では、貧血の原因を確認することが大切です。
心電図異常
心電図所見だけで病気の有無を判断することはできません。
症状、過去の心電図、血圧などを確認し、必要に応じて心臓超音波検査やホルター心電図などを検討します。
胸部X線異常
以前から変わらない影なのか、新しく出現した影なのかによって意味が異なります。
過去の画像があれば比較し、必要に応じて胸部CTなどが可能な医療機関へご紹介します。
がん検診で「要精密検査」と言われた場合
便潜血、胃がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診などで要精密検査となった場合は、それぞれの検査に対応できる専門医療機関を受診する必要があります。
要精密検査は、がんが確定したという意味ではありません。
しかし、必要な精密検査を受けなければ、がんがあるのかないのかを判断できません。
どの診療科や医療機関へ行けばよいか分からない場合は、健診結果を確認し、適切な受診先をご案内します。
受診時にお持ちいただきたいもの
健診異常で受診される場合は、次のものをお持ちください。
- 健康診断の結果票
- 健診当日の仮結果
- 電子結果やPDF
- 過去の健診結果
- お薬手帳
- 家庭血圧の記録
- 健診施設から渡された紹介状や二次検査用紙
紙の結果がない場合は、スマートフォンの画面でも構いません。
異常と指摘されたページだけでなく、可能であればすべての項目を確認できるものをお持ちください。
一つの数値だけではなく、ほかの検査結果や過去からの変化も含めて判断します。
Q.空腹で受診した方がよいのでしょうか?
A.すべての再検査に絶食が必要なわけではありません
「血液検査をするなら、朝から何も食べずに行った方がよいですか?」
と聞かれることがあります。
すべての再検査に絶食が必要なわけではありません。
まず健診結果を確認し、必要な検査を決めることもできます。
絶食しなければならないと思って、受診を先延ばしにする必要はありません。
空腹時採血が必要か迷う場合は、事前にお問い合わせください。
健診結果を、診断と治療につなげます
健康診断は、異常を指摘して終わるためのものではありません。
本当に病気があるのかを確認し、必要であれば治療を始め、将来の心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを予防することが目的です。
再検査を受ける医療機関は、ご自身で選ぶことができます。
健診を受けた施設へ戻ることも、かかりつけ医へ相談することも、通院しやすい医療機関を選ぶこともできます。
大切なのは、
再検査を受けた後も、必要な治療と経過観察へきちんとつなげることです。
正式な結果報告書がまだ届いていない場合は、仮結果やスマートフォンの画面でも構いません。
「何科へ行けばよいか分からない」
「いくつも異常があり、どれから調べればよいか分からない」
という段階でご相談いただけます。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
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新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
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