生活習慣病シリーズ②
家庭血圧はどう測る?|健診で血圧が高いと言われた方へ
健診で血圧が高くても、一度だけでは判断できません
健康診断で、
「血圧が高いですね」
「高血圧の疑いがあります」
「医療機関を受診してください」
と言われたことはありませんか?
その一方で、
「健診だから緊張していただけ」
「家では高くないと思う」
「一度だけだから大丈夫だろう」
と、そのままにしている方も少なくありません。
確かに、健診で一度血圧が高かっただけでは、高血圧と診断できません。
だからこそ、自宅で測る「家庭血圧」が重要です。
診察室と自宅では、血圧が違うことがあります
血圧は、測る場所や時間、緊張、睡眠、気温、飲酒などによって変動します。
病院や健診会場では、緊張によって普段より血圧が高くなることがあります。
これを「白衣高血圧」といいます。
反対に、病院では正常でも、自宅や職場では血圧が高くなる方もいます。
これを「仮面高血圧」といいます。
白衣高血圧なのか、本当に血圧が高いのか、あるいは仮面高血圧が隠れていないかを判断するために、家庭血圧が役立ちます。
家庭血圧は朝と夜に測りましょう
家庭血圧は、できるだけ毎日、同じ条件で測ることが大切です。
朝の血圧
朝は、次の条件で測定します。
- 起床後1時間以内
- 排尿後
- 朝食前
- 降圧薬を飲む前
- 椅子に座って1~2分安静にした後
起きてすぐに慌ただしく動いた後や、朝食・コーヒー・喫煙の後では、正確な血圧を確認しにくくなります。
まずトイレを済ませ、椅子に座って少し落ち着いてから測りましょう。
夜の血圧
夜は、就寝前に測定します。
入浴、飲酒、食事、運動の直後は血圧が変動しやすいため、少し時間を空けてから測るようにしましょう。
血圧計は上腕式がおすすめです
家庭で使用する血圧計は、腕にカフを巻く「上腕式血圧計」が推奨されます。
手首式血圧計は手軽ですが、手首の位置や姿勢によって測定値が変わりやすいため、測り方に注意が必要です。
上腕式血圧計を使用するときは、
- 椅子に深く腰掛ける
- 背もたれに背中をつける
- 足を組まない
- カフを素肌または薄い衣服の上から巻く
- 腕を机の上に置き、カフを心臓の高さにする
- 測定中は話さない
ことを意識してください。
寒すぎる部屋で測ると血圧が高くなることもあるため、室温にも注意しましょう。
1回だけでなく、原則2回測定します
血圧は、同じ時間に続けて測っても数値が変わることがあります。
家庭血圧は、朝と夜にそれぞれ原則2回測定し、その結果を記録します。
1回目が高かったからといって、何度も測り直して一番低い数値だけを記録するのは適切ではありません。
高かった数値も低かった数値も、そのまま記録してください。
手帳、血圧計の記録機能、スマートフォンのアプリなど、続けやすい方法で構いません。
受診時には、その記録を医師に見せてください。
「今日は高い」と一喜一憂しなくて大丈夫です
血圧は、日によって変動します。
- 睡眠不足
- 仕事のストレス
- 寒さ
- 飲酒
- 塩分の多い食事
- 痛み
- 発熱
- 喫煙
- カフェイン
- 測定前の運動
などによって、一時的に上がることがあります。
1回だけの数値で一喜一憂するのではなく、朝と夜の血圧を数日間記録し、全体の傾向を見ることが大切です。
できれば週5日以上、まずは1~2週間測定してみましょう。
家庭血圧はいくつから高いのでしょうか?
一般に、家庭血圧の平均が、
上の血圧135mmHg以上、または下の血圧85mmHg以上
の場合は、高血圧が疑われます。
診察室で測る血圧の基準である140/90mmHgと、家庭血圧の基準は異なります。
ただし、治療が必要かどうかは血圧の数字だけでは決まりません。
- 年齢
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 腎臓病
- 心臓病や脳卒中の既往
- 喫煙
- 肥満
- ご家族の病歴
などを総合して判断します。
家庭血圧が高いからといって、すべての方がすぐに薬を始めるわけではありません。
朝だけ血圧が高い方もご相談ください
夜の血圧はそれほど高くないのに、朝だけ血圧が高くなる「早朝高血圧」もあります。
朝の血圧上昇には、
- 降圧薬の効果が翌朝まで続いていない
- 睡眠時無呼吸症候群
- 飲酒
- 喫煙
- 塩分のとり過ぎ
- 睡眠不足
- 強いストレス
などが関係していることがあります。
「朝だけだから大丈夫」とは限りません。
朝の血圧が繰り返し高い場合は、その記録を持ってご相談ください。
血圧が非常に高いときはどうすればよいですか?
血圧が高くても、症状がなければ、まず椅子に座って安静にし、数分後にもう一度測ってください。
一方、血圧が非常に高く、
- 胸が痛い、胸が苦しい
- 息苦しい
- 突然の激しい頭痛
- ろれつが回らない
- 手足に力が入らない
- 意識がもうろうとする
- 強い背中の痛み
などの症状がある場合は、心筋梗塞、脳卒中、大動脈疾患などの緊急性の高い病気も考えられます。
このような場合は、自宅で様子を見ず、速やかに救急車を要請してください。
家庭血圧の記録を持って、当院へ
健診で血圧が高いと言われても、すぐに薬が必要とは限りません。
一方で、
「自覚症状がないから大丈夫」
と何年も放置することはおすすめできません。
当院では、診察室の血圧だけではなく、家庭血圧の記録、生活習慣、持病、血液検査などを確認し、
- 本当に高血圧なのか
- 白衣高血圧ではないか
- 仮面高血圧や早朝高血圧がないか
- 生活習慣の改善で経過を見られるか
- 薬による治療が必要か
- 高血圧の原因となる病気が隠れていないか
を総合的に判断します。
健診結果と家庭血圧の記録をご持参のうえ、お気軽にご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
健診で血圧が高いと言われたら、家庭血圧を測って、まず当院へ。












