症状シリーズ・総合編
胸が痛いときは何科を受診すればよい?|新宿・東新宿で胸痛のご相談
「胸が痛い。でも、何科へ行けばよいのか分からない」
胸に違和感があるとき、
「心臓の病気だろうか」
「呼吸器内科へ行くべきか」
「肋間神経痛かもしれない」
「救急車を呼ぶほどではない気がする」
と、受診先に迷う方は少なくありません。
胸の症状も、人によって表現が異なります。
「胸が痛い」
「胸が苦しい」
「胸が重い」
「胸が締め付けられる」
「胸が圧迫される」
「胸が焼けるように感じる」
「胸がチクチクする」
「息を吸うと胸が痛い」
こうした症状の原因は、心臓だけではありません。
肺、大動脈、食道、胃、筋肉、肋骨、神経、皮膚など、胸の中や胸の周囲にあるさまざまな臓器が関係します。
大切なのは、最初から「何科の病気か」を自分で決めることではなく、命に関わる病気を見逃さないことです。
胸痛は、まず内科・循環器内科で評価できます
症状が比較的軽く、歩いて受診できる状態であれば、内科または循環器内科が受診先の候補になります。
ただし、
- 突然始まった強い胸痛
- 胸が強く締め付けられる
- 胸が圧迫され、冷汗が出る
- 強い息苦しさがある
- 意識が遠のく
といった場合には、クリニックを探して歩いて受診するのではなく、119番通報を検討してください。
当院では、心臓だけに限定せず、肺、大動脈、消化器、胸壁なども含めて胸痛の原因を考えます。
内科・外科・胸部外科・救急診療に携わってきた経験を生かし、まず緊急性があるかを判断します。
胸が締め付けられる・圧迫されるとき
胸の中央が、
「締め付けられる」
「圧迫される」
「重いものを載せられたように感じる」
という場合に、まず考えなければならないのが狭心症や心筋梗塞です。
典型的には、
- 歩いたり階段を上ったりすると症状が出る
- 急いで歩くと胸が苦しくなる
- 胸の中央が重くなる
- 休むと数分で軽くなる
- 首、あご、肩、腕、背中へ広がる
- 冷汗や吐き気を伴う
といった症状がみられます。
狭心症では、心臓を養う冠動脈が狭くなり、一時的に心筋への血流が不足します。
心筋梗塞では、冠動脈が詰まり、心筋への血流が途絶えた状態になります。
ただし、症状だけで両者を正確に区別することはできません。
胸が痛くなくても、心筋梗塞のことがあります
心筋梗塞というと、胸を押さえて倒れるような強い胸痛を想像するかもしれません。
しかし、実際には、
- みぞおちが重い
- 胸焼けのように感じる
- あごや歯が痛い
- 左肩や腕がだるい
- 背中が痛い
- 息苦しい
- 冷汗が出る
- 吐き気がする
- なんとなく体調がおかしい
という症状だけの場合もあります。
特に、高齢者、糖尿病のある方、女性では、典型的な胸痛が目立たないことがあります。
「胸が痛くないから、心臓ではない」とは限りません。
突然の胸痛・背中の痛みは、大動脈解離の可能性もあります
突然、今まで経験したことのないような胸や背中の激痛が起きた場合には、急性大動脈解離を考える必要があります。
大動脈解離は、心臓から全身へ血液を送る大動脈の壁が裂ける病気です。
- 突然発症した
- 発症した瞬間が分かる
- 胸から背中へ痛みが移動する
- 引き裂かれるように痛い
- 冷汗が出る
- 意識を失った
- 左右の手足で脈や血圧が違う
- 手足が動かしにくい
といった場合には、すぐに119番通報してください。
自分で車を運転して受診してはいけません。
胸が痛い原因は、心臓だけではありません
気胸
肺から空気が漏れ、肺が縮んでしまう病気です。
- 突然、片側の胸が痛くなった
- 息を吸うと痛い
- 息苦しい
- 若くて背の高い、やせた男性
- 過去に気胸を起こしたことがある
という場合に疑います。
一方で、肺気腫などがある中高年の方にも起こります。
胸部レントゲンなどで確認します。
肺血栓塞栓症
足などにできた血栓が肺の血管に詰まる病気です。
- 突然息苦しくなった
- 息を吸うと胸が痛い
- 脈が速い
- 片脚だけ腫れている
- 長時間の飛行機・車移動があった
- 手術後や長期間の安静状態
- がん治療中
- ホルモン剤を使用している
という場合には注意が必要です。
肺炎・胸膜炎
肺や、肺を包む胸膜に炎症が起きると、咳や深呼吸で胸が痛むことがあります。
発熱、咳、痰、息苦しさなどを伴う場合があります。
心膜炎・心筋炎
心臓を包む心膜や心筋に炎症が起こる病気です。
感染症のあとに、胸痛、動悸、息切れ、発熱などが現れることがあります。
逆流性食道炎・食道の病気
胸焼け、食後や横になったときの胸の痛み、酸っぱいものが上がってくる感じなどは、逆流性食道炎でも起こります。
ただし、心筋梗塞を胸焼けだと思い込むこともあるため、自己判断は禁物です。
肋間神経痛・筋肉痛・肋軟骨炎
- 体をひねると痛い
- 腕を動かすと痛い
- 指で押すと痛い
- 咳や深呼吸で痛い
- 一瞬だけ針で刺すように痛い
という場合には、胸壁の筋肉、肋骨、肋軟骨、神経などが原因となることがあります。
ただし、「押すと痛い」というだけで、心臓や肺の病気を完全に否定できるわけではありません。
帯状疱疹
胸や背中の片側に、ピリピリ、チクチクする痛みが出ることがあります。
数日遅れて赤い発疹や水疱が現れることもあります。
不安・パニック発作
強い不安や緊張により、胸の圧迫感、動悸、息苦しさ、手足のしびれなどが起こることがあります。
しかし、心臓や肺の病気を確認せずに、最初から「ストレスでしょう」と決めつけるべきではありません。
ニトロや「救心」を飲めば、病気が分かりますか?
胸が痛いと、
「ニトロを使った方がよいのか」
「救心を飲んで様子を見よう」
と考える方もいます。
しかし、薬を飲んで症状が軽くなったかどうかだけで、狭心症や心筋梗塞を診断することはできません。
ニトログリセリンを処方されている方は、医師から指示された方法で使用してください。
使用しても症状が改善しない、いつもより強い、安静にしていても続く場合には、119番通報を検討してください。
救心を飲んでも胸が痛い場合や、飲んで一時的に軽くなった場合も、重大な病気が否定されたことにはなりません。
薬で様子を見ることによって、受診が遅れる方が危険です。
このような胸痛は、迷わず119番を
次のような症状がある場合には、クリニックへの受診ではなく、救急車を要請してください。
- 突然始まった強い胸痛
- 胸が締め付けられる、強く圧迫される
- 症状が数分以上続く、または繰り返す
- 安静にしていても改善しない
- 冷汗、吐き気、顔面蒼白を伴う
- 強い息苦しさがある
- 胸から背中へ突き抜けるように痛い
- 意識を失った、または意識が遠のく
- ろれつが回らない
- 片側の手足が動かしにくい
- 唇が紫色になっている
「救急車を呼ぶべきか判断できない」という場合には、東京消防庁救急相談センター「#7119」へ相談できます。
当院では、胸痛を当日評価します
胸痛は、症状があるときに評価することが大切です。
当院では診療時間内であれば、胸が痛い、胸が苦しい、胸が重い、胸が締め付けられる、胸が圧迫されるという方を、可能な限り当日評価します。
症状や状態に応じて、
- 血圧・脈拍・酸素飽和度の測定
- 心電図
- 胸部レントゲン
- 血液検査
- 心エコー
- 呼吸機能検査
などを組み合わせます。
当院で対応可能な状態なのか、緊急に救急病院へ紹介すべきなのか、専門医療機関で詳しい検査が必要なのかを判断します。
緊急性が高いと判断した場合には、速やかに救急病院へつなぎます。
胸が痛いとき、最初から病名を決める必要はありません
胸痛の原因は多岐にわたります。
患者さん自身が、
「心臓ではないだろう」
「肋間神経痛だと思う」
「胃の痛みだろう」
と判断することは簡単ではありません。
大切なのは、重大な病気を先に除外し、そのあとに痛みの原因を整理することです。
現在、強い胸痛や息苦しさがある方は、119番通報を検討してください。
歩いて受診できる程度ではあるものの、
「胸が痛い」
「胸が苦しい」
「胸が重い」
「胸が締め付けられる」
「胸が圧迫される」
という症状が気になる方は、我慢せずご相談ください。
新宿イーストサイドたけうち内科は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
胸の症状は、何科かを自分で決めるより、まず緊急性を確認することが大切です。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
※胸痛と心筋梗塞については、日本循環器学会「冠動脈疾患の一次予防に関する診療ガイドライン」を参考にしています。
※救急車を呼ぶか迷う場合は、総務省消防庁「救急安心センター事業 #7119」をご利用ください。
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