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季節の症状シリーズ① 「熱中症かな?」と思ったとき|頭痛・吐き気・だるさに隠れる別の病気

季節の症状シリーズ①

「熱中症かな?」と思ったとき|頭痛・吐き気・だるさに隠れる別の病気

暑い日の体調不良を、すべて熱中症だと思っていませんか?

暑い日に、

「頭が痛い」

「吐き気がする」

「体がだるい」

「めまいがする」

「食欲がない」

といった症状が出ると、多くの方がまず熱中症を疑うと思います。

もちろん、夏の暑い時期には熱中症を考える必要があります。

しかし、頭痛や吐き気、倦怠感は、熱中症だけにみられる症状ではありません。

感染症、脳の病気、心臓の病気、低血糖、甲状腺の病気などが隠れていることもあります。

「暑いから熱中症だろう」と決めつけず、経過やほかの症状も含めて判断することが大切です。


熱中症では、どのような症状が出るのでしょうか?

熱中症では、次のような症状がみられます。

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 大量の発汗
  • 筋肉痛
  • こむら返り
  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 強いだるさ
  • 力が入らない
  • 体温の上昇
  • 意識がもうろうとする
  • けいれん
  • まっすぐ歩けない

軽い症状から始まり、次第に重症化することもあります。

また、炎天下で運動したときだけでなく、エアコンを使用していない室内や、夜間の寝室でも熱中症は起こります。

特に、高齢の方、乳幼児、持病のある方、体調を崩している方は注意が必要です。


まず、涼しい場所へ移動してください

熱中症が疑われる場合には、まず暑い場所から離れましょう。

  • エアコンの効いた室内へ移動する
  • 衣服をゆるめる
  • 首、脇の下、足の付け根などを冷やす
  • 安静にする
  • 飲める状態なら水分を少しずつ補給する

汗を大量にかいている場合には、水だけでなく、塩分を含む経口補水液などが適しています。

ただし、経口補水液を健康飲料のように大量に飲む必要はありません。

心臓病や腎臓病などで水分・塩分制限を受けている方は、主治医の指示を優先してください。


このような場合は、すぐに119番してください

次のような状態では、クリニックへ自力で来院するのではなく、救急車を要請してください。

  • 呼びかけへの反応がおかしい
  • 意識がない、またはもうろうとしている
  • 自力で水分を飲めない
  • けいれんしている
  • まっすぐ歩けない
  • 手足をうまく動かせない
  • 高体温が続いている
  • 激しい嘔吐を繰り返している
  • 呼吸が苦しい
  • 胸が痛い、胸が苦しい
  • 急に激しい頭痛が始まった

意識がはっきりしない方に、無理に水分を飲ませてはいけません。誤嚥する危険があります。

速やかに119番し、救急車を待つ間も体を冷やしてください。


水分を取っても改善しないなら、熱中症以外も考えます

涼しい場所で休み、水分を補給しても症状が改善しない場合には、医療機関での評価が必要です。

また、

  • 暑い場所にほとんどいなかった
  • 発熱や咳、喉の痛みがある
  • 下痢や腹痛が強い
  • 頭痛が非常に強い
  • 首が硬い
  • 胸痛や動悸がある
  • 手足のしびれや麻痺がある
  • ろれつが回らない
  • 症状が何日も続いている

といった場合には、熱中症以外の病気も考える必要があります。


「熱中症のような症状」が出る病気

新型コロナ・インフルエンザなどの感染症

夏でも、新型コロナやインフルエンザなどの感染症は発生します。

発熱、頭痛、倦怠感、食欲低下だけでは、熱中症との区別が難しいことがあります。

咳、喉の痛み、鼻水、周囲の流行状況なども確認します。

胃腸炎・食中毒

吐き気、嘔吐、下痢、腹痛がある場合には、感染性胃腸炎や食中毒も考えられます。

嘔吐や下痢による脱水が加わると、熱中症と似た状態になることがあります。

脳卒中・くも膜下出血

突然の激しい頭痛、手足の麻痺、言葉が出にくい、ろれつが回らない、意識がおかしいといった症状は、脳卒中の可能性があります。

暑い日に発症しても、「熱中症だろう」と考えてはいけません。

心筋梗塞・不整脈

心筋梗塞や不整脈でも、冷や汗、吐き気、だるさ、めまいなどがみられます。

胸が痛い、胸が苦しい、胸が重い、胸が締め付けられる、胸が圧迫される場合は、心臓の病気も考える必要があります。

低血糖

糖尿病のお薬やインスリンを使用している方では、食事量の低下などによって低血糖が起こることがあります。

冷や汗、ふらつき、動悸、強い空腹感、意識の異常などがみられます。

甲状腺の病気

甲状腺ホルモンが過剰になると、発熱、発汗、動悸、倦怠感など、熱中症に似た症状が出ることがあります。

前頸部の痛みを伴う場合には、亜急性甲状腺炎なども考えます。


点滴をすれば、それで終わりではありません

脱水がある場合には、点滴が有効なことがあります。

しかし、点滴は体調不良の原因を診断するものではありません。

「熱中症だと思うので、点滴だけしてください」

と希望される方もいらっしゃいますが、症状の原因によって必要な治療は異なります。

感染症、脳卒中、心筋梗塞、低血糖などであれば、水分を補うだけでは不十分です。

当院では、まず医師が診察し、必要に応じて、

  • 体温・血圧・脈拍の測定
  • 酸素飽和度の測定
  • 血糖測定
  • 血液検査
  • 心電図検査
  • 胸部レントゲン検査
  • 感染症の迅速検査

などを行い、症状の原因と重症度を判断します。

状態によっては点滴を行い、緊急性が高い場合には救急搬送や専門医療機関への紹介を手配します。


「熱中症だろう」と自己判断せず、ご相談ください

軽い熱中症であれば、涼しい場所で休み、水分と塩分を補うことで改善することがあります。

一方で、

「休んでもよくならない」

「水分を飲めない」

「頭痛や吐き気が強い」

「いつもの熱中症とは違う気がする」

という場合には、別の病気が隠れている可能性があります。

新宿イーストサイドたけうち内科は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。

熱中症かどうか分からない体調不良も、総合的に診察します。

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