咳・痰が長引く|家族に「肺NTM症では?」と言われたら
呼吸器シリーズ
咳・痰が長引く|家族に「肺NTM症では?」と言われたら
私は肺NTM症を含む抗酸菌症の診療に長く携わってきました
私は病院勤務時代、肺NTM症を含む抗酸菌症の診療に長く携わってきました。
国立病院機構東京病院に勤務していた頃には、大学病院や都内の主要病院などから、治療の難しい患者さんについて、数多くのご相談や治療依頼を受けました。また、肺NTM症の治療について、国内外のさまざまな学会で発表を重ねてきました。
現在は、これまでの経験を生かし、新宿イーストサイドたけうち内科で、長引く咳や痰、健診で指摘された胸部異常陰影、肺NTM症に関するご相談に対応しています。
「テレビで肺NTM症を見た」と相談される方が増えています
最近、肺NTM症がテレビやインターネットで取り上げられる機会が増えています。
当院でも、
「咳や痰がなかなか治らない」
「家族から、テレビで見た肺NTM症ではないかと言われた」
「健康診断の胸部レントゲンで異常陰影を指摘された」
「AIに長引く咳について相談したら、肺NTM症の可能性を示された」
と心配して受診される方が目立つようになりました。
長引く咳や痰があるからといって、すべての方が肺NTM症というわけではありません。
しかし、肺NTM症は初期症状がはっきりしないことも多く、咳や痰が長期間続いている方や、胸部レントゲンで異常を指摘された方では、一度きちんと確認しておく意味があります。
肺NTM症とは、どのような病気でしょうか?
NTMとは、「非結核性抗酸菌」のことです。
結核菌やハンセン病菌以外の抗酸菌をまとめてNTMと呼びます。土や水など、私たちの身近な環境に広く存在しています。
そのNTMが肺に入り、慢性的な炎症を起こす病気が肺NTM症です。
肺NTM症は、一般に人から人へうつる病気ではありません。
中高年の女性に比較的多くみられますが、男性や若い方に発症することもあります。
肺NTM症では、どのような症状が出ますか?
肺NTM症では、次のような症状がみられることがあります。
- 咳が長く続く
- 痰が続く
- 血の混じった痰が出る
- 微熱が続く
- 体がだるい
- 食欲が低下する
- 体重が減少する
- 階段や坂道で息切れする
ただし、症状がほとんどないまま、健康診断の胸部レントゲンをきっかけに見つかる方もいます。
反対に、咳や痰が長く続いていても、その原因が喘息、咳喘息、副鼻腔炎、胃食道逆流症、感染後咳嗽など、別の病気であることも少なくありません。
症状だけで肺NTM症かどうかを判断することはできません。
胸部レントゲンだけで診断できる病気ではありません
肺NTM症の診断では、これまでの症状や経過を確認したうえで、胸部レントゲンや胸部CT、喀痰検査などを組み合わせて判断します。
特に重要なのは、
- 胸部画像でどのような陰影があるか
- 過去の画像と比べて変化しているか
- 痰からNTMが繰り返し検出されるか
- 結核や肺がんなど、ほかの病気ではないか
を確認することです。
一度のレントゲン検査や、一度だけ痰からNTMが検出されたという理由だけで、直ちに肺NTM症と診断するわけではありません。
当院では、まず胸部レントゲンを確認し、必要に応じて近隣の画像診断施設と連携して胸部CT検査を行います。
痰が出る方では、抗酸菌塗抹・培養検査などを行い、原因となる菌を調べます。抗酸菌の培養には時間がかかるため、結果を待ちながら画像や症状を総合的に評価します。
健診結果や以前の胸部レントゲン・CT画像をお持ちの方は、ご持参ください。過去との比較が診断の大切な手がかりになります。
肺NTM症と診断されても、全員がすぐに治療するわけではありません
肺NTM症と診断された場合でも、全員が直ちに薬を飲み始めるわけではありません。
肺NTM症の治療には、複数の抗菌薬を長期間使用することがあります。そのため、
- 症状の強さ
- 画像所見の範囲
- 病変が進行しているか
- 検出された菌の種類
- 年齢や体力
- ほかの病気や服用中の薬
- 治療によって期待できる利益
- 副作用や生活への負担
などを確認し、治療を開始するか、まず経過をみるかを判断します。
大切なのは、病名だけを見て慌てて治療を始めることでも、「症状が軽いから」と放置することでもありません。
現在の状態と今後の進行リスクを評価し、その方に合った方針を考えることが重要です。
「肺NTM症かもしれない」と心配な方へ
長引く咳や痰には、さまざまな原因があります。
検査をしてみると、肺NTM症ではなかったという方も多くいらっしゃいます。一方、症状が軽くても、画像検査や喀痰検査を進めたことで肺NTM症が見つかることもあります。
次のような方は、一度当院へご相談ください。
- 咳や痰が長く続いている
- 痰に血が混じることがある
- 健診で胸部異常陰影を指摘された
- 過去の胸部レントゲンでも同じ影を指摘されている
- 肺NTM症ではないかと家族から言われた
- 以前、気管支拡張症や肺NTM症の可能性を指摘された
- 肺NTM症と診断されたが、治療が必要なのか分からない
- 過去の画像と比較して、病気が進行していないか確認したい
新宿イーストサイドたけうち内科では、肺NTM症だけに決めつけるのではなく、ほかの呼吸器疾患の可能性も含めて確認します。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
長引く咳・痰、胸部異常陰影、肺NTM症のご相談
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健診結果、紹介状、お薬手帳、過去の胸部レントゲンやCT画像をお持ちの場合は、受診時にご持参ください。
カテゴリー : ブログ
投稿日 :2026年10月7日