健診で「脂肪肝」|肝臓の脂肪量と硬さを調べてみませんか?
健診・生活習慣病シリーズ
健診で「脂肪肝」|肝臓の脂肪量と硬さを調べてみませんか?
「健診で脂肪肝と言われました」
「毎年指摘されていますが、そのままにしています」
「お酒はほとんど飲まないのに、どうしてでしょう?」
健診結果を持って受診される方から、こうしたご相談をいただきます。
脂肪肝は、肝臓に脂肪がたまった状態です。
ただし、「脂肪肝がある」と分かったことと、「肝臓がどの程度傷んでいるか」が分かったことは、同じではありません。
当院では、血液検査に加えて、エコーで肝臓の脂肪蓄積の程度と、肝臓の硬さを確認できます。
お酒を飲まなくても、脂肪肝になります
脂肪肝というと、お酒の飲み過ぎを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、飲酒量が少なくても、体重増加、内臓脂肪、糖尿病、脂質異常症などに関連して脂肪肝になることがあります。
こうした代謝の異常を伴う脂肪性肝疾患は、現在、**MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)**と呼ばれています。
「飲まないから肝臓は大丈夫」とは限りません。飲酒習慣だけでなく、体重や血糖値、血圧、脂質なども含めて確認することが大切です。
確認したいのは「脂肪」と「線維化」です
脂肪肝のすべてが、肝硬変や肝がんへ進むわけではありません。
一方、一部の方では炎症が続き、肝臓に傷あとに相当する組織が増える「線維化」が進むことがあります。
将来の肝臓のリスクを考えるうえで、線維化がどの程度進んでいるかは重要なポイントです。
脂肪の蓄積が多いかどうかと、線維化が進んでいるかどうかは、分けて評価する必要があります。
当院のエコーでは、見た目に加えて数値でも評価します
当院では、キヤノンの超音波診断装置 Aplio meを使用しています。
通常のエコーで肝臓の形や内部の様子を確認するとともに、必要に応じて次の測定を行います。
ATI:肝臓の脂肪蓄積の程度を評価
ATIは、肝臓の中で超音波がどのくらい減衰するかを測定する機能です。
脂肪蓄積に関連する指標を数値で示し、脂肪化の程度を評価する手がかりにします。
「脂肪肝ですね」という説明に加えて、現在の状態を把握し、生活習慣を改善した後の変化を確認するためにも役立ちます。
なお、肝臓にある脂肪を直接「何グラム」と測る検査ではありません。
SWE:肝臓の硬さを測定
SWEは、肝臓の硬さを測定する機能です。
線維化が進むと肝臓が硬くなるため、線維化の可能性を評価する手がかりになります。
ただし、硬さは炎症などの影響でも変わります。測定値だけで肝硬変と断定することはせず、血液検査やほかの所見と合わせて判断します。
肝機能の数値だけでは分からないことがあります
健診で測定するAST、ALT、γ-GTPは、肝臓の状態を考えるうえで大切な検査です。
しかし、これらの数値だけで、脂肪蓄積や線維化の程度を判断することはできません。
当院では、健診結果や過去の採血データを確認し、必要に応じて血小板数なども含めて評価します。
年齢、AST、ALT、血小板数から計算する「FIB-4」という指標も、線維化のリスクを見極める参考になります。
血液検査とエコーを組み合わせ、その方に必要な検査や経過観察を考えます。
「毎年同じだから」と、そのままにしていませんか?
次のような方は、一度ご相談ください。
- 健診で脂肪肝を繰り返し指摘されている
- ALTやγ-GTPが高いと言われた
- 糖尿病や脂質異常症がある
- 最近、体重やお腹まわりが増えてきた
- お酒を飲まないのに脂肪肝と言われた
- 脂肪肝を指摘された後、詳しい評価を受けていない
脂肪肝の対策は、すべての方に同じ指導をするだけでは十分ではありません。
食事、運動、飲酒、体重の変化を確認し、糖尿病や脂質異常症などの治療も含めて、無理なく続けられる方法を考えます。
検査の目的は、悪い数値を探すことだけではありません。今の状態を知り、これからの対策につなげることです。
健診結果をお持ちになり、当院へご相談ください
新宿イーストサイドたけうち内科では、脂肪肝や肝機能異常について、診察・血液検査・肝エコーを組み合わせて評価します。
「脂肪肝があるか」から一歩進んで、「脂肪蓄積はどの程度か」「線維化を疑う所見があるか」を確認しましょう。
健診結果、過去の検査結果、お薬手帳をお持ちください。エコー検査の必要性を診察で判断し、検査日時や食事の注意点をご案内します。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内惠理保
電話:03-6205-5315
参考
カテゴリー : ブログ
投稿日 :2026年10月4日