熱はないのに咳が治らない|風邪・インフルエンザ後に肺炎が見つかることがあります【新宿・東新宿】
症状から探す内科シリーズ
熱はないのに咳が治らない|風邪・インフルエンザ後に肺炎が見つかることがあります【新宿・東新宿】
本日、よく似た経過の患者さんが続けて来院されました
お一人は、インフルエンザにかかった後も咳が続いている方。
もうお一人は、風邪をひいた後から咳が治らない方でした。
お二人とも熱はありませんでしたが、
「咳がつらい」
「咳止めを飲んでいるのに、なかなか良くならない」
という理由で、当院を初めて受診されました。
診察後に胸部レントゲン検査を行ったところ、お二人とも肺炎が見つかりました。
「熱がないから、肺炎ではないだろう」
「風邪の後だから、咳だけ残っているのだろう」
と考えてしまいがちですが、熱がなくても肺炎になっていることがあります。
肺炎になれば、必ず高熱が出るとは限りません
肺炎の代表的な症状には、
- 発熱
- 咳
- 痰
- 息苦しさ
- 胸の痛み
- 強いだるさ
などがあります。
しかし、すべての症状がそろうとは限りません。
日本呼吸器学会の資料でも、肺炎であっても発熱がみられないことがあり、特に高齢者では典型的な症状が現れにくいと説明されています。fa.jrs.or.jp
若い方や働いている方でも、
- 熱はない
- 普通に歩ける
- 食事も取れている
- 仕事にも行ける
という状態で、胸部レントゲンを撮影すると肺炎が見つかることがあります。
発熱の有無だけで、肺炎ではないと判断することはできません。
風邪やインフルエンザの後に咳が続くことはあります
風邪やインフルエンザの後には、気道の炎症が残り、感染そのものが治った後も咳が続くことがあります。
これは「感染後咳嗽」と呼ばれ、肺炎がなくても数週間にわたって咳が残る場合があります。
しかし、咳が長引く原因は、それだけではありません。
- 肺炎
- 気管支炎
- 咳喘息
- 気管支喘息
- マイコプラズマ感染症
- 百日咳
- 副鼻腔炎、後鼻漏
- 胃食道逆流症
- 肺結核
- 肺NTM症
- 心不全
- 肺がん
など、さまざまな病気が考えられます。
「風邪の後だから、いずれ治るだろう」
と決めつけず、咳の強さや経過を確認することが大切です。
咳止めを飲み続けても改善しない場合は、診断を見直す必要があります
本日来院されたお二人も、すでに別の医療機関へ通院し、咳止めを処方されていました。
それでも咳が改善しないため当院を受診され、胸部レントゲン検査によって肺炎の診断につながりました。
咳止めは、つらい症状を和らげるために役立ちます。
しかし、咳止めを飲んでも良くならない場合に、同じ薬を漫然と続けるだけでは、肺炎などの原因疾患を見落とす可能性があります。
大切なのは、
「もっと強い咳止めを使うこと」
だけではありません。
なぜ咳が続いているのかを、もう一度確認することです。
厚生労働省の急性気道感染症に関する資料でも、咳が強くなる、痰が増える、息苦しさや発熱が現れる場合には、肺炎を考えて胸部レントゲン検査などを行い、診断を見直す必要があるとされています。mhlw.go.jp
肺炎の診断には胸部画像検査が重要です
診察では、
- 咳が始まった時期
- 風邪やインフルエンザにかかった時期
- 痰の有無や色
- 息苦しさ
- 胸痛
- 呼吸数
- 酸素飽和度
- 胸部の聴診所見
- 基礎疾患
などを確認します。
しかし、診察や聴診だけで肺炎の有無を確実に判断できるとは限りません。
日本呼吸器学会の成人肺炎診療ガイドラインでは、肺炎が疑われる場合には胸部X線や胸部CTなどの画像検査を行うことが示されています。jrs.or.jp
当院では、診察の結果から必要と判断した場合に、
- 胸部レントゲン
- 血液検査
- 酸素飽和度測定
- インフルエンザ検査
- 新型コロナ検査
- 呼吸機能検査
- 呼気一酸化窒素検査
などを組み合わせ、長引く咳の原因を調べます。
当院は、咳を「呼吸器の症状」として診察します
私は病院勤務時代から、肺炎、喘息、肺がん、肺NTM症を含む呼吸器疾患の診療に長く携わってきました。
咳が続いている患者さんを診るときは、咳止めを処方するだけで終わらせず、
- 肺炎が隠れていないか
- 喘息や咳喘息ではないか
- 治療方針を変更する必要がないか
- さらに詳しい検査が必要ではないか
を考えます。
「すでに別のクリニックへ通っているから大丈夫」
「熱がないから肺炎ではない」
とは限りません。
治療を続けても改善しないこと自体が、診断を見直す重要なサインです。
このような咳は、一度ご相談ください
- 風邪が治った後も咳だけが続いている
- インフルエンザ後の咳が改善しない
- 咳止めを飲んでも良くならない
- 夜間や早朝に咳が強くなる
- 黄色や緑色の痰が出る
- 階段や歩行で息苦しい
- 深呼吸や咳をすると胸が痛い
- 一度良くなった後、再び咳が悪化した
- 健診で胸部異常陰影を指摘された
熱がなくても、肺炎を否定することはできません。
特に、咳止めを飲んでも改善しない場合には、薬だけを続けるのではなく、胸部レントゲンなどによる再評価をご検討ください。
強い息苦しさがある場合は救急要請を
次のような症状がある場合は、当院の予約や受診を待たず、119番へ連絡してください。
- 安静にしていても息苦しい
- 会話を続けられないほど苦しい
- 唇の色が紫色になっている
- 意識がもうろうとしている
- 突然の激しい胸痛がある
- 酸素飽和度が著しく低下している
- 水分が取れず、立ち上がれない
11月も時間外のインフルエンザ予防接種を行います
10月の時間外接種は、81名の方にご利用いただきました。
11月も、お仕事や学校の後に接種できるよう、時間外接種を継続します。
- 平日夜間 21:00まで
- 土曜日午後 14:00~17:00
実施日と予約可能な時間は、予約サイトに表示されている枠をご確認ください。
時間外の枠は、インフルエンザ予防接種専用です。長引く咳の診察、胸部レントゲン、処方などをご希望の方は、通常の診療時間内にご予約ください。
熱がなくても、治らない咳はそのままにしないでください
風邪やインフルエンザの後に咳が残ることは珍しくありません。
その一方で、本日当院を受診されたお二人のように、熱がないにもかかわらず肺炎が見つかることもあります。
咳止めを飲み続けても改善しない場合には、
「咳を抑える治療」から、「咳が続く原因を調べる診療」へ切り替えることが必要です。
新宿・東新宿周辺で、風邪やインフルエンザ後の長引く咳にお困りの方はご相談ください。
当院は、東新宿駅A3出口直結、新宿イーストサイドスクエア地下1階にあります。
新宿イーストサイドたけうち内科
院長 竹内 惠理保
長引く咳・呼吸器症状のご相談
当院を初めて受診される方も、WEBからご予約いただけます。
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参考
カテゴリー : ブログ
投稿日 :2026年11月2日