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お知らせ

すぎ花粉症の減感作療法(アレルゲン免疫療法)について

スギ花粉舌下液(シダトレン)を用いたスギ花粉症の減感作療法(アレルゲン免疫療法)についてご説明します.

① アレルゲン免疫療法

1. 自然経過を改善させることが可能な治療法です。

2. アナフィラキシー等が発現するリスクがあります。(1億回に1回)

3. 治療は長期間かかります。

4. すべての患者に効果が期待できるわけではありません。

5. 保険適応です。(新薬による処方制限のため,今年9月までは最大2週間処方です)

② 対象患者

スギ花粉症で、成人・12歳以上の小児患者です。

・病因アレルゲンを特定する検査は必須。(初回時にアレルギー検査を実施、もしくは3年以内の検査結果をお持ちの方は初回時の検査が不要になる場合もあります。)

・臨床症状からのみの“スギ花粉症”の診断は不可です。(血液検査が必要になります。)

③治療を受けられない患者

1. 病因アレルゲンがスギ花粉ではない患者。

2. 本剤の投与によりショックを起こしたことのある患者。

3. 重症の気管支喘息患者

4. 悪性腫瘍、または免疫系に影響を及ぼす全身性の疾患(自己免疫疾患、免疫複合体疾患*1、または免疫不全症等)のある患者。

④治療に際し注意が必要な患者

1. 本剤の投与、またはアレルゲンエキスによる診断・治療、あるいはスギ花粉を含む食品の摂取等によりアレルギー症状を発現したことのある患者。

2. 気管支喘息患者

3. 高齢者(65歳以上)

4. 妊婦、産婦、授乳婦

5. 非選択的β遮断薬服用の患者*2

6. 全身性ステロイド薬投与の患者

7. スギ花粉以外のアレルゲンの対しても反応性が高いスギ花粉症患者

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*1.細菌性心内膜炎,シェーグレン症候群,天疱瘡,潰瘍性大腸炎,多発性動脈炎(PN),伝染性単核症,全身性エリテマトーデス(SLE),糸球体腎炎,強皮症(PSS),急性ウイルス性肝炎,クローン病,IgA腎症,関節リウマチ(RA),混合性結合組織病(MCTD)

*2.ハイパジール,インデラル,インデラルLA,アイデイトロール,ソラシロール,プロプラノロール塩酸塩,ヘルツベース,プロプラノロール塩酸塩徐放,セレカル,ナディック,ミケラン,ミケランLA,カルデオロール塩酸塩,カルデロール,カルノノン,チオグール,チスタロール,ベタメノール,メルカトア,カルビスケン,イスハート,ビチオロール,ビリンガル,ビンドロール,レットリット,ブロクリンL

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